(原題:Rush)
----あけましておめでとうなのニャ。
「おめでとう、フォーン。
と言っても三が日は過ぎちゃったけどね。
そろそろ、お仕事モードに移行…
ということで、
軽く映画のお話から。
2014年の一本目は、
昨年末に観て大のお気に入り『ラッシュ/プライドと友情』」
----それってF1ドライバーのお話だよね。
最近でも、なにか痛ましい事故があったようだけど…。
「シューマッハのことだね。
彼は、スキー中の事故だったけど、
F1ドライバーは、その“仕事”の間にも
常に死と隣り合わせにいる。
ぼくがF1というのを初めて知ったのは中学の頃。
塾の先生のお家に遊びに行った時。
轟音を立てて同じところを何周もぐるぐる回っているレーシングカーをテレビで見て、
正直、何がそんなにオモシロいんだろうって?
いま考えると、
小さなブラウン管の白黒テレビ。
それでは、そおほんとうの魅力が伝わるはずもない」
----ふむ。でも、その頃からカーレーサーの映画って
いくつもあったでしょ。
ほら、スティーヴ・マックィーンのとか…。
「『栄光のル・マン』だね。
テレビでの体験はさておき、
世界的にF1がブームだったことは間違いない。
ぼくもそれからしばらくして
F1レーサーのポスターを部屋に貼っていたことがあったもの。
この映画は、そのF1ドライバーの中でも
ヒーロー中のヒーロー。
もはや生きる伝説とも言えるニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、
彼が戦った多くのライバルの中でも
ラウダ自身がもっとも記憶に残っていると語るジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)を軸に展開する」
----へぇ~っ。
そのジェームス・ハントって人、
どういう人ニャの?
「それがこの映画のポイント。
彼らふたりは、
ドライバーとしての生きざまがまったく違う。
ニキ・ラウダは、自分には帰るところがあるということを常に意識している男。
一方のジェームス・ハントは、
その日が最後の一日と考えて生きている男なんだ。
ヘアスタイルやファッションにしてもそう。
育ちの良さを感じさせる優等生的なラウダに対して、
ハントは70年代のロックスターといった風情。
言い寄る女も多い。
そしてそれは、レースの挑み方に大きな差が出てくる。
悪天候のレースを前に、ラウダは安全策を取り、
無謀な試みは避けようとする。
しかしハントは
それがビッグ・チャンスであればそれに挑んでいく男なんだ」
---ふうむ。
映画は、ふたりのどちらに寄り添って描いているの?
「答は、そのどちらに対しても。
そう、監督のロン・ハワードは
彼らに優劣を付けるようなことはしないんだ。
そこが、この映画の最大の見どころであり
もっとも感動的なポイント。
『自分の生き方、
その信念に忠実でさえあれば、
放蕩な生活を送ろうと、
堅実でストイックに生きようと、
どちらでもかまわない』と、
ハワードはそう言っているように見える。
それだけに、彼はこの映画の中で
ふたりの長所も欠点もくまなく描きだそうとする」
---ロン・ハワードって
『アメリカン・グラフィティ』に出ていた人だよね?
あれもカーレースが描かれていた。
「うん。
彼自身は、その中でレースに挑む役だはなかったけどね。
だからかどうか
彼の監督第一作目『バニシングIN TURBO』(76)は
カ―アクション映画になっている。
それから約40年。
映画の技術革新は凄まじく、
この作品など、
CGでなければ不可能としか思えないシーンが随所に織り込まれている。
しかし、観ている間はそれがCGによる表現であるとは気づかせないんだ」
---ニャるほど。
テクニカルなパートも申し分ないってことだニャ。
「うん。
だけど、しつこいようだけど、
それ以上に
ふたりの男の生きざま、
そしてそれに対する監督の視座が感動的。
俳優の演技とも併せて完璧な調和をなしている。
雨の冨士スピードウェイを筆頭に、
あのシーンがよかった、このシーンに震えたなど、
語り始めたらキリがない映画だけど、
それは、あえて言わないことにしよう。
ただひとつ疑問を。
これは絶対に大スクリーンで体感するべき映画。
なぜ、ウェブでの試写会なんてやったんだろう?」
フォーンの一言「フォーンも映画館に行きたくなったのニャ」
※クリス・ヘムズワースの役作りもお見事。若き日のジェフ・ブリッジスを思い出した度
こちらのお花屋さんもよろしく。
こちらは噂のtwitter。
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----あけましておめでとうなのニャ。
「おめでとう、フォーン。
と言っても三が日は過ぎちゃったけどね。
そろそろ、お仕事モードに移行…
ということで、
軽く映画のお話から。
2014年の一本目は、
昨年末に観て大のお気に入り『ラッシュ/プライドと友情』」
----それってF1ドライバーのお話だよね。
最近でも、なにか痛ましい事故があったようだけど…。
「シューマッハのことだね。
彼は、スキー中の事故だったけど、
F1ドライバーは、その“仕事”の間にも
常に死と隣り合わせにいる。
ぼくがF1というのを初めて知ったのは中学の頃。
塾の先生のお家に遊びに行った時。
轟音を立てて同じところを何周もぐるぐる回っているレーシングカーをテレビで見て、
正直、何がそんなにオモシロいんだろうって?
いま考えると、
小さなブラウン管の白黒テレビ。
それでは、そおほんとうの魅力が伝わるはずもない」
----ふむ。でも、その頃からカーレーサーの映画って
いくつもあったでしょ。
ほら、スティーヴ・マックィーンのとか…。
「『栄光のル・マン』だね。
テレビでの体験はさておき、
世界的にF1がブームだったことは間違いない。
ぼくもそれからしばらくして
F1レーサーのポスターを部屋に貼っていたことがあったもの。
この映画は、そのF1ドライバーの中でも
ヒーロー中のヒーロー。
もはや生きる伝説とも言えるニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)と、
彼が戦った多くのライバルの中でも
ラウダ自身がもっとも記憶に残っていると語るジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)を軸に展開する」
----へぇ~っ。
そのジェームス・ハントって人、
どういう人ニャの?
「それがこの映画のポイント。
彼らふたりは、
ドライバーとしての生きざまがまったく違う。
ニキ・ラウダは、自分には帰るところがあるということを常に意識している男。
一方のジェームス・ハントは、
その日が最後の一日と考えて生きている男なんだ。
ヘアスタイルやファッションにしてもそう。
育ちの良さを感じさせる優等生的なラウダに対して、
ハントは70年代のロックスターといった風情。
言い寄る女も多い。
そしてそれは、レースの挑み方に大きな差が出てくる。
悪天候のレースを前に、ラウダは安全策を取り、
無謀な試みは避けようとする。
しかしハントは
それがビッグ・チャンスであればそれに挑んでいく男なんだ」
---ふうむ。
映画は、ふたりのどちらに寄り添って描いているの?
「答は、そのどちらに対しても。
そう、監督のロン・ハワードは
彼らに優劣を付けるようなことはしないんだ。
そこが、この映画の最大の見どころであり
もっとも感動的なポイント。
『自分の生き方、
その信念に忠実でさえあれば、
放蕩な生活を送ろうと、
堅実でストイックに生きようと、
どちらでもかまわない』と、
ハワードはそう言っているように見える。
それだけに、彼はこの映画の中で
ふたりの長所も欠点もくまなく描きだそうとする」
---ロン・ハワードって
『アメリカン・グラフィティ』に出ていた人だよね?
あれもカーレースが描かれていた。
「うん。
彼自身は、その中でレースに挑む役だはなかったけどね。
だからかどうか
彼の監督第一作目『バニシングIN TURBO』(76)は
カ―アクション映画になっている。
それから約40年。
映画の技術革新は凄まじく、
この作品など、
CGでなければ不可能としか思えないシーンが随所に織り込まれている。
しかし、観ている間はそれがCGによる表現であるとは気づかせないんだ」
---ニャるほど。
テクニカルなパートも申し分ないってことだニャ。
「うん。
だけど、しつこいようだけど、
それ以上に
ふたりの男の生きざま、
そしてそれに対する監督の視座が感動的。
俳優の演技とも併せて完璧な調和をなしている。
雨の冨士スピードウェイを筆頭に、
あのシーンがよかった、このシーンに震えたなど、
語り始めたらキリがない映画だけど、
それは、あえて言わないことにしよう。
ただひとつ疑問を。
これは絶対に大スクリーンで体感するべき映画。
なぜ、ウェブでの試写会なんてやったんだろう?」
フォーンの一言「フォーンも映画館に行きたくなったのニャ」
※クリス・ヘムズワースの役作りもお見事。若き日のジェフ・ブリッジスを思い出した度
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