ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

四国巡礼六十八番神恵院

2016年10月21日 20時45分30秒 | ウォーキング

「ふえのねも 
 まつふくかぜも
 ことひくも
 うたうもまうも
 のりのこえごえ」

四国八十八か所のお寺には、
それぞれのご詠歌(えいか)があります。

寺の様子などを五・七・五・七・七の
和歌にうたい、
お寺の教えなどを唱えるものです。

今回ここに挙げたご詠歌は
第68番神恵院のものです。

昔、九州宇佐の八幡大菩薩が
琴の調べとともに聞こえてきて、
それをまつったところから
この神恵院が生まれているので、
そんなところから生まれた
ご詠歌なんでしょう。

八十八か所、
それとなく教えなどが
織り込まれたご詠歌が多い中で、
ここのは人々の暮らしの
ある一面をさりげなく歌った歌として、
ご詠歌らしくなく
それでいて作った人の思いのこもった
いい和歌になっていると思います。

絵のほうはと言いますと、
観音寺のすぐ横で、
白い拝礼堂を持った神恵院の本殿と



太子堂を描くことにしました。



それがこれ。



現本堂には交通厄除地蔵尊も
安置されているので、
市の交通安全セーフコミュニティを
やっているdoironとしては、
いつものお願い以外に
そちらのほうもしっかりと
唱えておきましょう。



般若心経などすべてのおとなえの
のちに個人の合唱祈願の時が少しあります。

そして1山2寺の最後が
神恵院の太子堂です。
絵にも描いてあるように、
ここのお堂もしっかりとしていましたね。

扁額の「弘法大使」やカーテンの中の
薄明かりが絵をかくときに
一番力を入れたところでした。

さて、これで4寺終わりです。
普通でしたら、ここから宿に
向かう予定でしたが、
残り時間も考えたら
翌日のお参りを楽にして
早く帰れるようにと、
もうひと寺前倒しで
今日中に回ることにしたようです。

まあ、そのほうが我々も助かりますね。

宿についたら、宴会だけですもんね。

ここから次の第67番大興寺までは
少し距離がありますので、
トイレを済ませて向かいましょう。

途中、先達さんがこれまでの
先達の中でのいろんな話を
してくれたのが面白かったです。

そうこの先達さんは
高野山の何とか寺参与とおっしゃってました。

どんな位置づけかよくわかりませんが、
何かの役をされている人なんでしょう。

高野山では奥の院の奥に
今も空海さんが住んでおられるようです。
そう、かれは高野山奥の院の
霊廟に生きたまま入り、
今も禅定を続けておられるそうです。

なので、お坊さん方は一日二回
ご飯を届けているそうです。

そんな給仕の時にお坊さんの一人が
ある一言をのこしてくるそうです。

それは何というかわかりますか?
というクイズが先達さんから出ました。

う~ん、なんというんでしょうか。

「おあがりください」は変だしなあ。
なにか梵字に関する言葉を
唱えるのでしょうか。

しばらく考えさせた後、
答えが出てきました。

「くうかい」というそうです。

まあ、これは洒落ですねえ。

それから先達さんは、
これまでの先達の使いの中で
偶然会った出来事も教えてくれました。
あるとき104歳の男性が、
巡礼メンバーの中にいたようです。

まあなんとなく歩けるので、
注意しつつ見守っていたそうです。

そしてバスの中で、
ある男の人の話をみんなにしたそうです。
人と人の出会いの話でした。

一通り話し終えて、
さあ次のお参りについたぞと
巡礼者たちを案内し始めると、
その104歳のおじいさんがこう言いました。

「先達さんが今、人と人の
出会いの話をしたなかに
登場した男性というのが、
じつは私なんです」とのこと。

先達さんは腰が抜けそうになるくらい
驚いたそうです。

名前を確認したらまさに
その男性だったそうで、
こういう驚きの出会いもあるもんだ
と驚いたそうです。

続く


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