ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

耳寄りな話4

2021年02月26日 21時30分41秒 | 最近の出来事

さあて、いよいよ耳のイボの治療も3回目。

最初に言われたとおりだと
後半戦に入ってきました。

二週間おきの液体窒素治療が
4回は必要といわれて、いよいよ
3回目の塗布の時期が来たのです。

2回目の塗布を終えて、
幹部にはかさぶたが出来ています。
いやあ液体窒素はまあかなり幹部にも
こたえているようです。

でもねえ、その治療の昨日に、
服を着るときにクチャッと触ったから、
その勢いでかさぶたが今は
はがれそうになっているのです。

クク~痛いんです。

これはもうイボの最後のあがきでしょうか。
時折かさぶたが髪の毛に触れ、
幹部をちらちら刺激します。
そのたびに、ううと言って
しまいそうになります。

前回もそれとよく似た状態で、
幹部に液体窒素を塗布したものですから、
かさぶたの下に塗布するときは、
16文キックを食らったように
痛かったのを思い出します。
そんな経験を踏まえたうえでの治療の続きです。

イボもかなり疲弊はしているようですが、
果たして今回はどんな感じに
なるでしょうかあ。

で、先日さあ治療だと緊張しつつ、
皮膚科まで歩いて行きました。

町内会の掲示板の張り紙とかを
整理しつつ、病院に着いたのは、
8時45分の受け付け開始から
15分後。
ちょうど診察の始まる午前9時でした。

受付で聞くと、今回は5人待ちの
状況でしたので、そのまま
皮膚科前のテーブルで、
小説「宮本武蔵」を携帯ソフトで
読みながら呼び出しを待ちます。

本位田又八が、国から追いかけられてきた
母親に見つかり、「又八」と大声で
呼ばれたところで、doiron
看護師に「doiron!」と呼ばれ、
その声にもおびえつつ診察室に
入ってゆきます。

幹部を見せると、

「ああ、かさぶたが浮き上がっていますねえ。
これは切り取りましょう」と
治療用のはさみを取り出してきます。

後ろでは看護士が、
ちょろちょろっと液体窒素を
容器にそそいでいます。

「少し痛みますよ。」とかいいながら
幹部に触って来ます。
もうまな板の上の鯉、
台所につるされたアンコウです。

おびえた顔をしながら
チョキ、チョキッと耳元で
作業が続いています。

ここはそれ、むつかしいことを
考えながら、神経を耳から
離してゆきます。

「え~っと三角関数の余弦定理は」
と考えているうちに



「じょきっ」と一瞬鋭い痛みが
走ったところで、かさぶた取りは終わりです。

「こんなんでしたよ」と言って
見せられたかさぶたは、
悪魔のような顔をしていました。

「では、液体窒素を塗布してゆきます」
と先生。
ウヒャー、もうここからは、
頭の中で「般若心経」を始めて
ゆくことにしました。



もうこころは曼陀羅に
向かってゆくようです。

ジュルジュルっと治療が続き、
もう少しですよというところで、
やってきました。
16文キックを超え、今度は32文キックです。

「はい。痛かったですね。
テープを貼っときます」といわれて、
ペタッと貼られました。

念のために先生に
「そのテープには痛み止めが
たんまり塗布されていますか」
と聞いたら、笑いながら
「はあ、残念ながらただのテープです」
との答え。

そうかあ。しかたないなあ。
「じゃまたしばらく耐えて見せます」
と大口をたたいて診察室を
後にしたのです。

会計を待っている間も、
耳がじんじんします。
もう帰る時なんかは、
あの手品師のギャグのように
「耳がこんなに大きくなりました」
ていう感じです。
痛みのおかげで、左耳だけが、
小象のようにダンボ状態に
なっていたかもしれません。



そうやって、半日くらいは
定期的な痛みに耐えながら、

「頑張れ、頑張れ」と
自分に言い聞かせつつ、
悟りの世界に近づきつつある
doironだったのでした。

 



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