ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

二上山に参上 1

2015年07月13日 21時40分14秒 | ウォーキング

南河内で30数年間仕事をしていたので、
いつも東にデンと座っていた
二上山にはなじみが深い。



結婚した年には、
当時住んでいたマンションの窓から見えていたこの山へ、
原チャリに乗って何度も何度も出かけたものだった。

ウスタビガの緑のマユが、



とんでもなく青いホタルカズラの花々が、



白い穂を風に揺らすオカトラノオの花々が



そんな記憶の中で輝いている。

「三日後に二上山に登る」
という山友からメールをいただき、
ご一緒させていただくことになった。

久しぶり(多分30年ぶりくらい)の二上登山だ。

懐かしかったのと、
つい先日この山を舞台に
風のように歩く人達を描いた
五木寛之の「風の王国」
という本を読み終えたところだったので、
不思議な御縁を感じつつ
即、手を挙げたのだった。

これで今年に入って三上山も登ったから、
合計五上山になる算段だ。

コースは聞いていなかったが
とりあえず、近鉄二上山の駅に集合



ということだったので行ってみると、
なんと10人ほどの団体さんだった。

うちリーダー格の一人が
山のベテランらしく
その人と挨拶を交わし、
軽く打ち合わせをして登り始めた。

その人はダイトレの北入口の方には
よく行かれているが、
畑の集落にある専称寺経由の登り道の方は
不案内ということだ。

そこで登山口までの部分は
doironがリードすることにした。

なにせ専称寺への道は3週間ほど前に
当麻寺に義父さんの墓参りに行く際に
通った道だから、まだまだ記憶に新しいのだ。

集落の狭い道を縫うように歩き、
国道165号の登山口に約10分で到着。





ここからの道はdoironも知らないので、
おおよそのコースを地図を見て確認し、



先頭をつとめた。

これが登山口の名前にもなっている上ノ池。



このあたりはため池が多い。

木漏れ日の涼しい道を
落ち葉を踏みしめる音を聞きながら登って行く。



分岐に来ると後ろから
「そこはまっすぐ」という声が聞こえてきた。

むむ、地図では左折れだけど・・・
と思いつつそのまま直登。



この山は登山道がいくつもあるようだ。



少し前に普段着で、
山を下ってきた人とすれ違ったけど、
あの人達のこの道は歩きにくいだろうな
と思っていたら案の定、
その道は一般ルートから少し離れたところにある
「銀峯(396m)」に到着した。



まあ、後ろはベテランが抑えてくれているので
任せたらいいだろうと
なおも登っていくと、展望台に到着した。



わお~、いい眺めだ。



手前に河内飛鳥と言われる
太子町の街並みと
向こうに夏の花火で有名なPLの塔がそびえていた。

古来、大和の人たちにとって
三輪山は朝日の登る神の山で、
二上山は日の沈む死の山だったそうだ。

そういえば、山の辺の道の
桧原神社にある注連縄のところから、
二上山に陽が沈むといわれていたなあ。



地図でみたら実際この山は
三輪山の真西に当たるし、
doironの棲息するところは
さらにその西の延長線上にある。

doironにすれば神の山ということになる。

この一筋の経路は、
古代信仰の中で「太陽の道」と言われている。



ああ、ということはこの山の山麓にある
義父さんのお墓も、同じ「太陽の道」に
あるんだなあと景色を見ながら考えていた。

さあ、ここから山頂までもう一息だ。

この山を登っていて思うのが、
「山火事防止」の看板が多いこと。



そう、昭和49年にこの山はハゲシク燃え、
当時この山にいたギフチョウが



その山火事で絶滅したといわれている。

そんなことがあったからなおさらなんだろう。

今回この山に来たのも、
季節はちょっと遅いけれど、
もしかしたらギフチョウが復活しているか、
あるいは何か痕跡でもあるかもしれない
という淡い期待もあってのことだった。

さていよいよ山頂に到着というところで、明日に続く。


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