信州お見舞い旅９

安静にしている息子の要望に応えて、
腰の下にたおるを入れたりしながら
寝姿を修正してあげます。

「ああ気持ちいい」と言いつつ
やはり１０分もすると
ムズムズしますので入れ替えます。

そして１時間くらいで
医者がやってきて、
手術の説明をしてくれました。

え～これは手術の部分です。
これが足の筋ですねえ、
とか写真を見ながら
いろいろ言ってくれますが
それより先生この病気は何ですか
と聞くと

「いやあ、よくわからんのです。
骨のような固いものがポロリと取れたんで、
神経にも触らず簡単な手術やったんです。」
とのこと。



幹部は検査に出すので
また二週間くらいで
結果が出るようです。

まあ何とか厄介な神経の腫瘍とかじゃ
なくてよかったんじゃないですかあ
みたいな印象でしたね。

あとは結果が出ることを
待つばかりです。

息子は医者にその写真を
くれませんかといったのですが、

「写真は上げられませんが、
携帯の画面を別のカメラで
転写してください」といわれました。

まあ、何とか無事に終わりましたねえ。
一発目にこれは深刻な・・・
とか言われなかったので
ちょっと、ほっとしました。

今回の付き添いで、
孫に会えなかったのはとても残念でした。
どうも奥さんの体調が悪く、
奥さんの実家に孫ごと返っているようです。
これは残念でしたねえ。

でもここは病院なので、
孫もまだ来ない方が
よかったかもしれません。

携帯で撮った動画とかを
いっぱい見せてもらいましたよ。
可愛かったなあ。
また春になったら車で
やってこようと思っています。

ようやく安静もとけ
晩飯が出てきたので、
息子は大喜びです。

「飯出てうれしい」とかいいながら
かぶりつきます。

まあこれで、わしらはお邪魔しようか
と声を掛けたら、魚フライをかぶりながら
「ありがとう」といわれて退散です。

「明日はもういいよ」と
息子は言うのですが、
とりあえず朝に連絡する
ということにしました。

手術後、結局夜の七時半くらいまで
病院にいました。
付き添いで約８時間を
病院で過ごしましたねえ。

まあ大した問題も起こらず、
とりあえず手術は完了し、
ほっと一息です。

いくら温泉に入りに行ったり、
松本を歩きまわったりもしましたが、
やはり心配事は尽きませんしね。

この日は、帰り道に居酒屋さんに
よることもありません。

doironも昔山から下りてきた時に
松本で食べたカレーが忘れられず、
この日にどこかで食べようか
と思っていたのでしたが、
ミセスの希望で残念ながら
おそばとなりました。



まあ、無理は言いません。
信州と言えばおそばですもんねえ。

宿の近くの蕎麦屋さんに入り、



doironは山菜そばと五平餅で



ビールをいただきました。



帰りにはコンビニで
チューハイを買い、
持参してきたおつまみで
へやで飲みましたねえ。

ミセスもほっとした様子で、
劇寝してましたねえ。

一度、ぶらっと松本を
さらに夜間散歩も考えたのですが、
doironも知らない間に
プラッと寝てしまいました。
そうして平和な松本の夜は
更けていくのでありました。

さて翌日です。

息子にメールすると、
「もう平気やから。来なくていいよ。
観光を楽しんで帰って」
と返事がありました。

そうかあ、だったら僕らももう
「結果が出たらまた教えてなあ」
と言いつつ、お土産とか
買いながらぷらっと帰るかと
駅に向かったのでした。

電車ですので大きなお土産は重いので、
軽いお土産を買って
少しだけ駅前観光をしただけで、
早くに帰りました。

え～帰りもまた、
サンドイッチとかを買いながら
小さなビールで乾杯です。

三日間松本はいい天気でした。
空は青く、空気も澄んでて
きれいでしたねえ。

孫に直接会えなかったのは残念でしたがね。

まあ、まだまだこれからも
あるでしょう。

息子の病気が大したもので
ないことを祈っておきましょう。

で、後日、息子からメールが
「良性の腫瘍だったよ。
よかった、よかった」
とメールがありました。
ほっと一安心です。

おしまい