オロロン、宮古、皆生と
僕のトライアスロン歴を
マラソンTシャツの女性に
話したりすると、
「だったらOOさん知ってる?」
と聞いてきます。
知ってます知ってます。
向こうは知らんやろうけど、
僕はその人は良く知ってます。
「でも最近は全く見ないですねえ」
というと
「その人ねえ、なんと脳梗塞して
左半身がマヒしてしまったんですよ」
とのこと。
うひゃーますます親近感湧きますねえ。
「実は僕も1年半前にそうなってねえ」
というと「ウソ―」と言って
驚いてはりました。
まあ、僕の場合は見た目は
ほとんど後遺症がなく、
脳の中の方で時折漢字を
間違えたりするくらいなんで、
まあ高齢者の病気みたいなもので
わからないもんねえ。
「ああそれでこうして四国詣でですか」
と聞いてくるのですが、
まあそんなにたいそうな
もんではないのですが一応
「はい」と答えておきました。
ほんとはもう一つ心臓の怖い病気も
してるんですが、
話が大きくなりそうなんで
ここは黙っておきましょう。
それにしても、こういう身近な人も、
詣でにきてはるもんなんですねえ。
さあ、では次の16番
「観音寺」に向かいましょう。
田んぼなんかには緑が濃く
はえていますねえ。
え~っと、観音寺というと
なんか覚えがありますねえ。
和泉市の町名?
まあそれもありますけど、
この名前のお寺に覚えがあります。
そうあの68番と
二寺が並んでいた69番の
観音寺ですねえ。
69番は「七宝山 観音寺」
(聖観世音菩薩)で、
こちらは16番「光耀山 観音寺」
(千手観音)ですね。
こちらの本尊は空海さんが
刻んだ千手観音です。
村中を歩いて山門に到着です。
これが山門。
お、その少し向こうに
もう本殿が見えてますねえ。
そうこのお寺は四国霊場の
お寺の中でも小さいほうのお寺です。
お大師さんも山門の
すぐ近くにあります。
ここでは本殿の前で、
お参りのお経をあげようとする
我々ツアーの姿を
絵にしておきましょう。
本殿前の他の参拝者の
お参りの邪魔にならないところに
ツアー全員が集まります。
先達の人が「合唱、礼拝」と唱えて
お経等が始まりますよ。
もうツアー11回目ともなると、
般若心経を覚えている人も多くなっており、
昔は教本を見ながら
全員で唱えていたものが、
近頃は三人に一人くらいは
教本なしで「般若心経~」
と唱えてはります。
doironも般若心経以外の部分は
すっかり記憶しましたけどね。
なかなかお経部分は覚えられません。
で、この時に皆さんがかぶっている
菅笠をよく見てください。
いろいろと文字が書いてますねえ。
あれは何が書いてあるのでしょうか。
実はあの部分には
「四句の悟り」と「同行二人」が
書かれてあるのです。
ではその「四句の悟り」って何でしょうか。
雪の深い場所では
車を4輪駆動にし
バランスを・・・
え?ちがいますか
遍路をすることで悟りの境地へ達し、
解脱するための教えを文字にしてあるんですね。
チョッチュッと説明しておきましょう。
まずは「迷故三界域」ですね。
人間が悩んだり、迷ったりするのは
「欲界、色界、無色界」から
逃れることができないからですね。
そして「悟故十万空」は、
仏心を持てば何にも縛られない
自由な世界が見えてくることです。
そして「本来東西無」は
自分自身縛られるものなど何もない。
太陽が東から登り、
西へ沈むのも人間が勝手に
西東と名付けただけの事
という意味。
そして最後が「何処有南北」ですね。
これも本来東西無と同じ意味で、
南北は人間が勝手につけた方角で、
それに縛られているのは
人間だけですよ。
という意味です。
「同行二人」はもうわかりますねえ。
お大師様がずっと
寄り添ってくれているという意味です。
あとひとつ「梵字」が書かれてありますが、
これがお大師様を表す梵字です。
で、そんな帽子を頭上に
輝かせながら、
遍路の人々はお経を
唱えるわけなのですね。
見た目はしっかりしておかないとね!
あっ、doironは髪ふさふさなので
帽子は無しですが・・・。
へへっと続く