栖原のところから見える海は
湯浅湾で栖原のこの辺りは、
かつての「紀国名所図会」にも
「白上磯」という名で描かれていました。
海辺にぼんやりと座っているだけでも
なんか気持ちがのんびりしますねえ。
また、山とは違う開放感が
海にはありますね。
沖合に浮かぶ小さな島々が
なお一層海の大きさを伝えてきます。
ひとつ面白い島があります。
真ん中が低く両脇に
高さの違う山が2個並んでいるあの島です。
ウミウやウミネコがよく集まる島で、
フン害がひどく植物が育たない島だそうで、
その名も
「毛無山」
だそうです。
「で、それがどうしたん?」
「いやあ、親近感感じて
行ってみたくなる人もいるんでは」
「そんな奴はひとり以外おらんやろ」
「いやあ、親切心だったのですが・・・」
さらに、ここ栖原はもうひとつ
とても大きな特徴を持つところなんです。
それが、化石です。
ネットなんかも見ていますと、
ここへ化石掘りにきている人の
ブログもたくさんありました。
化石発見の実績でいいますと、
これまでに小学校3年生の女子が
「ロブスター」の祖となるような
生物の化石を見つけていますし、
小学校2年の男子は
白亜紀前期のカニの化石も
見つけているそうです。
え~それがどれほど記帳なものなのかは
わかりませんがね。
もともとこの辺りの地層は
かつては海の底だったところが
出てきているそうですから、
化石は結構見つかっているそうです。
化石掘りかあ、
これも楽しそうですねえ。
まあ他人の土地を掘り分けて
いくのですから、
なかなかそういう機会がないと
できませんよねえ。
またそんな機会があったら
是非参加してみましょうかねえ。
海を見ながら歩いていきますと、
おお~このへんは
海の鳥もみかんを食べているんですかねえ。
ちょっと山まで飛んでいけば
ミカンはいくらでもあるんですがねえ。
山向いて飛んでいくというのは
海鳥のプライドの
許すところではないのでしょうか。
この辺りで、
歩いてきた山のほうを振り返ると、
山の上に方に見えている岩場は、
さっき行ったあの明恵の西の修行場ですかねえ。
いやあそれにしても
風もおさまってこの辺は
気持ちよく歩けました。
年末でしたが、今年最後の
山登りはとてもいいところでしたねえ。
栖原漁港を過ぎて、
しばらく車道を歩いていくと、
おお~あの楕円形の看板が見えてきました。
和歌山県朝日夕陽百選ですねえ。
ここから見ると栖原湾の
毛無島の辺りに沈む夕日が
きれいなんだそうです。
しかし、doironの遊びのスタイルだと
なかなか夕陽や朝日は
見学できないですなあ。
そこからなおも湯浅の街に
近づいていきますと、
おお~海の上に浮かぶ釣り場は
人でいっぱいです。
あんなにたくさんの人で
埋まるんですねえ。
年末の忙しい時期に、
まあみなさんなかなかの
遊び人さんたちですねえ。
正月の「鯛」でも釣りに行ってくるわ~
なんて言いながら来ている人は
3割くらい入るでしょうなあ。
街に向かって漁港を越えて
歩いていますと、
ここの道で見事な化石を発見。
これはかつて犬が
ひたひたと歩いていた様子が
見事に想像できます。
それがこれ。
アスファルトを渡り切る
2mくらい手前で足が固まって
そこに立ち往生でもしたんですかねえ。
いやあ、みごとな化石でした。
やがて醤油発祥の地などのある
湯浅の街に到着し、
目つきの悪い猫を眺めたりしながら
100均のミカンなどを買いつつ、
今回の山旅は終了です。
こんな感じで歩きました。
今回の旅では中将姫の軌跡、
役行者の足跡、明恵の修行の痕跡を
拾い集めましたね。
うんなかなかいい旅でした。
湯浅の駅からJRで車のある
紀伊内原に向かおうとすると、
おお~改札口にこれまでなかった
イコカカードが使える機械が
あるじゃないですか?
駅員さんに聞くと
「特急の止まる駅にだけ
ようやく配置されました」だと。
え~特急だけ?
田舎に行ってもおんぼろバスでも
カード使えるのになあ、
もっと頑張ってほしいなあ
とか思いながら、
雲雀山登山終わりです。