和泉式部宮を出て、
坂道を下りきると
大きな池の横に出てきます。
そこが「家原大池公園」。
水の一杯張った大きな池ですねえ。
この池の北側には、
三好氏が絡む山城がありました。
これ。
この城の堀にあたる部分が
この池になりました。
池の横を流れている川が、
途中見かけた「伊勢路川」ですね。
このあたりがもう終点近くになっています。
池の水の水量が
この川を通じて石津川に
流れることで調整されていますね。
むかし、受験祈願なんかで
家原寺に来た時には、
大きな池があるだけだったのに、
いまは体育館なんかもできて
立派な遊園地になっています。
この日も大勢の人が遊んではりました。
そんな池を右に見ながら、
おおきな道路を渡りますと、
そこが行基が一番最初に作った
というお寺「家原寺」に到着です。
ここが行基の生誕地であり、
お寺となったところです。
現在では「知恵の文殊さん」と呼ばれ、
受験シーズンには
たくさんの受験生や家族が訪れます。
さあ、ここに入っていきましょう。
仁王さんのいる南大門を
くぐると左にすっくと立っているのが
「行基」の像です。
案内はどこにもなかったのですが、
これはもう間違いなく「行基」でしょう。
そしてさらに中に進んでいくと・・・
あれ~拝観料を取られるんやあ。
昔は無料だったのになあ。
家族で中に入って行って、
今はハンカチに祈願を書いてはるのも、
むかしはチョークで壁面に
書いたりしてんやなかったかなあ。
まあ、お寺といえども、
施設の管理なんかにも
経費が掛かるやろうから仕方ないのかな。
賽銭箱に入館料200円を入れて
中に入っていきます。
まあ、いま合格を願うことといえば、
委員をしている委員会が
この夏、WHOの審査を
受けることになるので、
それがうまくいくように
願うことかなあ。
パンパン、よろしくお願いしときます。
三重塔なんかもありますが、
まあこちらは遠くから
眺めておきましょう。
水かけ不動さんに水かけて、
大師かがみ井戸などを眺めながら、
本日最後の行基遺跡である
家原寺をあとにしました。
歩き始めて距離もまだ
10キロを超えていないので、
この時点でまだお昼前でした。
こうして津久野駅まで歩きながら、
コンビニ昼食にしようかな
ときょろきょろしてますと、
おお~ときはま線のところで
前から気になっていて、
一度も入ったことのない
ラーメン屋さんが見えました。
「龍旗信」です。
かつてはそんな時間だと
待ち客で店の外まで
大渋滞だったのですが、
いまは待ってる人もいないようですから、
これはぜひ入ってみなくてはなりません。
入り口で目玉商品と言われる
塩ラーメンの食券を買って入場です。
あれ?客は一人だけですか。
こういう施設ははやりすたりがあるんですねえ。
で、やってきた商品がこれ。
味はというと、
うんうん強烈な味のきついものではなくて、
あっさりしているのは
まあまあ嫌いなほうではありません。
また今度こういう時間帯に通ったら
入ってあげましょう。
食事を終えたら津久野駅に向かいます。
この辺りは昔に比べて
大きく変わりましたねえ。
堺市の総合医療センターなんかが
街を変えていったんでしょうね。
「ほろほろと鳴く山鳥の声きけば
父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ」
行基の歌です。
人民救済の事業で、
人々の暮らしを守った堺の菩薩上人の
業績を眺めつつ、
この歌のようにふわりとした
温かさを感じた旅でした。
また、和泉式部の熱い思いも確認しつつ、
歩いた距離は何とか10kmほどでしたが、
意外に濃い中身の楽しい話題となりました。
いろんな事業を行儀よく見つめて回った旅、
これにて終わりです。