ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

京都へ!

2009年11月29日 22時35分32秒 | 自然
今がピークの京都の紅葉。

昨日、その紅葉の名所といわれる
京都は東福寺に出かけた。

京都駅の南側の100円Pに車をとめて、
JR奈良線でひと駅。
鴨川をひとまたぎしてすぐそこが東福寺という駅だ。
お寺の名前が駅の名前になっている。
朝早くに出かけたので、
人はまだ少ないようだ。

というのも、駅から寺まで歩く道沿いに、
配置されている警備員の物々しい数から思うに、
もう少しすれば人々であふれかえることが
容易に予想された。

土塀の合間の道を抜けていくと、
そこが寺の入り口。
すでに100人くらいが、
入山を待っている。

そんな人々に押されるように進んでいくと、
やがてトンネルのような山門に差し掛かる。

その山門の中央から、
紅葉の合間に渡された通天橋を仰ぎ見ると、
その様はこの世の真っ赤な情念の炎に
架けられた橋のようだ。



さらに山道を行き、
やがて人々は下からの紅葉の炎で
浮世の澱を焼き尽くすようなその通天橋に歩を進める。

今度は仰ぎ見る人々を見下ろす番だ。

炎の下で、不毛な情念を燃やす人々に、
早くここにおいでと手招きしたくなる。

静々と、天空に張り巡らされた回廊を、
身を焦がしながら歩き、
そうしてたどり着くのが開山院。

まず石に刻まれた手水鉢に、
真っ赤なひとひらの楓が浮かぶ。
最後の情念のくすぶりを鎮めよということか。

そして静謐な庭に広がる砂の平面。
そうか、仏はこの場所から
下界に降りて人となり、
人はこの場所に来て仏になるのか。

そしてその境目にあるのが、
紅蓮の情念、紅葉林
という仕掛けなのか。

通天橋のいわれも全く知らないが、
doironはそう思ったね。

帰りは駅に続く道を、
寺へ向かう人々の行列と逆行し、
駅も通り過ぎて鴨川を歩いた。

先ほどまでの人いきれ、
火傷しそうな紅葉の炎の中と違って、
今度は流れる水がすがすがしい。
川面を渡る風も、冷たくて気持ちよかったな。

京都駅周辺で、京都らしい昼食をと思い店をさがし、
落ち着いた店でゆばうどんと京野菜の漬物、
かやくご飯をいただいた。

そのあと駅ビルを散策し、
昔風の喫茶店で、
往来を行く人々を眺めながら抹茶をいただいた。

なかなか静かな時間を取れない日々の中の、
豊かな休日じゃったな。

doironの場合、
京都の旅の思い出は、
その場所にいるそのときではなく、
旅を終えて日常生活に戻ったときに
沸々と湧き上がることが多い。

だから今、
doironの中には、
紅葉がめらめらと燃えている。