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ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

フリーライター9か月

2014年04月24日 21時51分59秒 | 仕事

生活の様々な場面において、
人に職業を聞かれることが少なからずある。

例えばお店の会員カードを作ったり、
アンケートに協力したりする場合。

そうそう、交通違反切符を切られたりするときも聞かれたりする。

早期退職をして、紆余曲折を経て
結果的に月にいくばくかの新聞記事等を書き、
小遣い稼ぎのようなことをしている身としては、
そんな時の答え方が微妙に難しい。

状況によっては「自営業です」といえば
それで済む場合もあるので、
できればそれで済ませてもらうと
説明が面倒じゃなくていいのだけど、
それだとまるで「私の職業は言いたくありません」
と言っているように相手に聞こえてしまうような気がしないでもない。

一方、気軽な相手には
「新聞を書いてます」と言ったりもするのだが、
「へえ~」と感心されて、
まるで大新聞の記者のように思われるのも
嘘をついているようで胸がちくりと痛んだりする。

じゃ、正直に「フリーライター」を名乗ればいいじゃないかと思うでしょ。

ところが、その言葉にはどことなく
胡散臭さも付きまとっていたりするから始末が悪い。
その辺の見極めが難しいのだ。

先日地元ボランティアの関係で集まった時
ちゃんと理解してもらえるかなと思いつつ
初対面の人に、思い切って、
「職業はフリーライターです」といったこともある。

そしたらどうだ。
話も佳境に入ってきたころに、
「コンビニとか、ビラまきみたいな仕事も大変でしょう?」
と言われたりした。

あのねえそれは「フリーター」ですから。

そういう誤解はやはり高齢者関係の人に多い。
それもちょっとカタカナを知ってるような人ね。

会話を深めていったら理解されたりもするのですが、
一方的に話を進めていくような人だったら、
下手をすると話の最後まで
「フリーター」と勘違いされたまま
別れてしまう場合があったりもするんだよね。

そもそも高齢者に横文字を使うことが、
誤解のもとなのかもしれない。

残念ながら「フリーライター」にぴったり当てはまる日本語がなく、
あえて直訳すれば「自由な著述業」となるのだろうが、
これだとますますもって胡散臭い。

フリーライターを標榜してはや9カ月。

そんなこんなで、社会における立ち位置も定まらないまま、
今日を生きているというのが本当のところだ。

で、ここらでフリーライターという職業を
もう少しわかりやすく説明できるようにしようと今、
実は新たなフリーライター仕事の展開を求めて
色々と試み始めてはいるのだ。

果たしてその試みやいかに、
そして次なる目標は・・・

おいおいまたブログに綴っていこうと思う。

地図を赤線でなぞって道筋を間違えずに歩くように、
書いて確認しながら夢の航図を自ら作り、

さあ未知の海に漕ぎ出すことにしよう。


パクリ事件

2014年04月10日 21時13分48秒 | 仕事

天王寺七坂、オジチャリ、長尾街道ときて
やっと熊野街道の話も一旦終わりました。

今回は仕事であった事件の話を少し。

先日、某出版社より
取材と記事作成の依頼がありました。

一面の記事なんですが、
ネタが少なすぎて困っているので
取材して記事を書いてもらえないか
というものでした。

願ったりかなったりの仕事です。

こんな仕事を受けずして
フリーライターは名乗れません。

喜んで取材先の連絡先を訊き、
さっそく取材の日程調整をさせていただきました。

こんな話は早い方が良いので、
取材を翌日に設定し即、下準備にかかりました。

電話の雰囲気とネットで
取材先のことなんかを調べながら、
記事構成を3通りほど組み立てました。
これで取材時にはどれかに当てはまるように
話を聞き出せばよいわけです。

当日、時間に余裕を持って出発しました。

近頃はこんな風に知らないところへ出かけることが多く、
ナビが大活躍です。
電話番号で検索できるしね。
ピンポイントで目的地に連れて行ってくれます。

その日も約束10分前という絶妙な時間に到着し、
時間通りに取材を始めることができました。
ところが・・・

取材先の人が思いのほか無口なんです。
あまり多くを語らない人だったものですから
非常に難儀をしました。

それでもあらかじめ用意した記事にあわせた内容で
強引に話を進めていきました。
ここは腕の見せ所です。

そして取材は40分ほどで終了。
ようやくこれで記事にできるかな
というところで引き上げてきました。

帰ってからパソコンに向かってゴニョゴニョし、
一面を埋める記事もなんとか出来上がりました。
それは無事に掲載していただくことになりました。
これでようやくひと仕事終わり。

と、普通はこれで一件落着なんですが、
事件はこの後起こったのです。

doironが難儀をし、
ようやく仕上げたその記事が
無断でパクられたのです。

つまり、別の出版物にそのまま同じ記事が
掲載されたのです。

話の内容もさることながら、
こちらが撮影した写真まで使うという図々しさ。

doironが記事を提供した出版社からも連絡がありました。

そりゃそうですよね、
まるでこちらが二社に同じ記事を
提供したように思われても仕方がありません。

さっそく事実調査をしてみると、
取材先が別の出版社に
ゲラを提供したことがわかりました。

クライアントさんが絡んでいるのであれば
こちらもトーンが下がりますが、
相手の出版社はあまりに非常識です。
ここは黙っていてはいけません。

事情を確認したうえで、
採用していただいた依頼のあった出版社に報告するとともに、
向こうの出版社には
「依拠性、類似性から見てもこれは私の著作権を
犯していると判断せざるを得ない。
お宅も出版社を名乗っている以上、
記事の出どころにもっと過敏にならんとアカンよ。プンプン!」
とご注意差し上げました。

それにしても著作権を主張するなんて
doironもそういう身分になったんやあ、
ちょっと生意気じゃんと思ってしまったぜ。

そして
「今回はお互いクライアントさんが絡んでいるから、
これ以上は言いませんが、
今後同じことがまたあった場合は
こちらとしても法に照らして
対策を考えないといけないから」
と釘も刺しておきました。
うんうん、やっぱり生意気ですね。

記事をパクられるというのは、
ある意味フリーライターとしては
ハクがつくてなもんですが、
実務的には悔しく腹立たしい事件ではありました。

大した仕事量もこなしていないにもかかわらず、
こういう事件に遭遇するなんて、
この業界も思ったよりややこしい所のようです。


目からうろこの山歩き入門講座

2014年04月04日 22時22分22秒 | 仕事

いつも記事を寄せている出版社主催で
「中高年 初めての山歩き講座」
という催しがあったので参加してきました。

登山歴ン十年のdoironにとっては
初めての・・・ではありませんが
まあ、これからはガシガシ登るようなことはせず
中高年にふさわしい山登りを楽しむべく
仕事半分で参加してきました。

講師は、山歩き旅ばかりを企画している
メンバー6人の小さな旅行社の代表の方でした。
昨秋、出版社主催でこの旅行社の方と
丹後の山に出かけたことがあります。
メンバーは月のうち20日くらいは山に入っているそうです。
で、「たまの休みは何をしているんですか」と尋ねたら
「休みの日には山に登っている」とおっしゃってました。
それくらい山が好きな人の集まりなんですね。

参加者は20数人と
少しさびしい感じでした。
申し込みはもう少し寂しかったのですが
当日参加でこられた人も数人おられて
それは全然ウエルカムでした。

参加された人にはお土産がつきます。
主催の出版社の了解を得て
こんなしおりを配らせていただきました。



開催に先立ち、doironが挨拶をしました。

「このようにいいお天気の日に
インドアで講習会に参加しているより
アウトドアで動き回りたい皆さんばかりでしょうが
この講座を受けると10回以上山に登ったのと
同じ効果がある。そんなお話を聞かせていただけると
思いますので最後までよろしくお願いします」
みたいな感じでした。

講座は2時間ありました。
先ず最初は基本的な山の楽しみ方から入りました。

山の楽しみ方は
山頂に行くのが目的ではなく
その行程に楽しみがあるのだと
モニターで実例の写真を紹介しながら
熱く語ってくれました。
確かにそれは共感するところです。
いつも仲間とワイワイ歩き
自然を愛でて歩くことを楽しんでますし
街道歩きも熊野や高野山に何かがあるから
行くのではなくて、
途中の過程を思いっきり楽しんでますからね。

さらに講義は
ハイキングと登山の違い。
木の階段道の歩き方。
「ミニマムインパクト」という自然に
出来るだけ負担をかけない考え方。
中高年にふさわしい行程のとりかた。
山歩きに大切な保険の種類。
等々の話から

登山靴とアウトドアシューズの違い。
リュックのリッター表示のこと。
雨具などのウエアのこと。
など知りたかったことや

持ち物編では
実際のモノを見せながら
替え下着の重要性
トイレットペーパーの有用性
持参すべき水の量
便利なジプロックの使い方
から雨具のたたみ方
荷物を収納する際の
パッキングの方法に至るまで
大変役に立つ内容だったと思います。
プロならではの細部のこだわりは
登山歴の長いdoironでも
「あ、今度はこうしてみよう」と
思うような目からうろこの情報もありました。

そしてdoironが最も「ふ~ん」と感心したのが
アンダーウエアの進化の話でした。

あるメーカーの肌着が
水分の発散性が抜群で
いくら汗をかいても水分を速やかに
外に発散させるので
外を触るといつも濡れた状態になっている
にもかかわらず内側はさらさらなんだそうです。

講師の方はこういってました。

蒸れない濡れないのゴアテックスの発明
LEDヘッドランプの発明
そしてこのアンダーウエアの発明が
山のプロの人間としては
三大発明、いまや三種の神器となっているとのこと。

さっそくそのアンダーウェアを
購入しようと思いました。
山のみでなくチャリンコやフニャランにも
役に立ちそうです。

最後に参加者からの質問に答えて
水分の摂り方、水分の種類
思わぬ雪山の対処方法
荷物の重さの目安などについて
話をされた後
doironのシメで講座は無事終了。

たしかに最初の挨拶通り
10回の山では取得できないほどの
ノウハウを伝授いただきました。

しおり作成、受付、挨拶、写真撮影、片付け
そして今回の講座の結果についての
原稿作成もしないといけませんが
こんなお仕事なら大歓迎ですわ


ボツ記事 消費税増税編 2

2014年03月24日 22時05分33秒 | 仕事

昨日に続き、ボツ記事のリサイクルです。

では、消費税が上がる前にその対策はどうすればいいのか、
その辺のところも記事にしました。
今さらという部分もありますが、
これは2月に書いた記事であることを念頭にお読みください。
まだ間に合う対策も書いてます。

********** 

◆消費税増税対策のために知っておきたいこと

1.    増税前の住宅購入は得か損か

人生の中でも大きな買い物といえばやはり住宅です。
マイホームの購入などを検討している方は、
消費税が上がる前に買った方が得じゃないか
とお考えではないでしょうか。
でもちょっと待ってください。
増税後に住居を買い
(土地には消費税がかからず住宅だけにかかる)
ローンを組んだ場合、
一般住宅ローン控除の限度額が
200万円から400万円に拡大される
ということを考慮に入れておく必要があります。
また、増税後の「住まい給付金」の制度導入も予定されています。
さらには、前回消費税が3%から5%になった1997年には、
増税後マンションなどの値段が
大きく下がったという事実もあります。
これらを総合的に勘案して、
住宅の購入時期を決める必要があるでしょう。
シミュレーションが難しいという人は、
信頼できる不動産業者さんや
ファイナンシャルプランナーに
相談してみるのもいいでしょう。

やはり、住まいは一生モノの買い物です。
増税に惑わされたりせず、
自分の納得のいく物件を焦らずに
じっくり探すことの方が大切かもしれません。

2.身近な増税対策は?

●通勤定期券などの旅客券は、3月中に買うのがお得です。

 消費税増税にあわせて旅客運賃も
値上がりが予定されています。
JRでは初乗り120円は据え置きですが、
近距離の場合10円程度の値上がりが見込まれます。
そこで、通勤定期などは3月中に買えば、
4月に使用する定期でも旧料金で買うことができます。
6カ月定期などの場合はかなりお得になりますので、
定期購入の前にじっくり検討してみてください。

●郵便料金は、はがきが50円→52円、
手紙が80円→82円と値上げとなります。

その対策としてこれまで買いためた切手や
はがきを有効に活用するため、
書き損じの年賀状などは新しいはがき・切手や2円切手に
交換しておくというのもいいかもしれません
(手数料は必要です)。

●テレビなどの電化製品は、
増税後も技術の進歩によって
価格が下がる可能性が大いにあります。
また増税後の買い控えにより
安売りも予想されます。

液晶テレビも発売当初に比べれば
ずいぶん安くなりました。
なので今、どうしても必要なものは
3月中に買い、
そうでないものは価格の値下げや
技術の進歩をじっくり見極めて買うことをおススメします。

●自動車の場合、
一般的に新車は「登録日」、
中古車は販売会社によって
「登録日または納車日」が
消費税の適用日となります。

3月になると購入者が増えることも予想されます。
3月中に発注はしても
登録が4月になるということも十分あり得ますので、
自動車の購入を検討されている方は、
早めに販売店などで相談されることが大切です。

◆消費税はこれからどうなるの?

消費税は4月に8%に上がりますが、
さらに2015年には10%に上がることが予想されています。
消費税が二けたになることによって、
品目によっては軽減税率が設定されることになるでしょうが、
やはり私たちのお財布をさらに直撃することに変わりはありません。
また、高齢者の医療費負担が
どんどん増えるなどによって、
間接的に私たちの負担も増えていくことは十分予想されます。

一時的な社会の閉塞感で景気が沈滞すれば
所得にもはねかえりかねません。
増税した消費税を有効に使ってもらうためにも、
情報には常に敏感であると同時に、
政治にも関心を持ち続けておきたいところです。
ぜひ身近な情報源として、このOOを活用してくださいね。

************

とまあそんな具合に作った記事なのですが、
採用にならなかったのでブログに掲載しておくことにしました。
何かの参考になれば幸いです。


ボツ記事 消費税増税編 1

2014年03月23日 21時17分44秒 | 仕事

依頼を受けて取材をし、
記事を作成して提供するという仕事は、
ミニコミ誌の記者としての仕事ですが、
フリーライターの仕事としては
他にも自分で調べ、
必要とあれば取材もして記事を作成し、
売り込むということもしている。

最近では悪質商法の記事なんかも作成し、
採用していただいたこともあり、
これからはこういう仕事にも
少しずつ取り組んでいこうと思っている。

で、2月にこの春からの消費税増税に関して
記事を作成し売り込んだのですが、
残念ながら不採用になったようです。

タイムリーだと思い、JRなど各方面に
取材もしたのに残念でした。

そこそこ時期的に良い記事だと思ったのになあ。

そこで、このようにしてせっかく作った記事を、
まったくボツにしてしまうのももったいないから、
これからはそんな日の目をみなかった記事は
リサイクルをして「ボツ記事シリーズ」として
ブログで紹介することにしましょう。

消費税増税に関し、こんな記事を書きました。

***********

消費税が増税されます。

今年の4月から消費税がこれまでの5%から8%に増税されます。
これにより私たちのお財布にはどんな影響があるのでしょうか。
いろんな方面から検討してみましょう。

◆なぜいま増税なのか

政府は2014年度の一般会計予算を
過去最高の95兆8823億円とする
過去最大の予算案を決めました。
(20日に成立しました)

これにより、医療費などの社会保障関係予算は
30.5兆円とされ、初めて30兆円を超えました。
私たちの医療などを充実させるため、
予算がどんどん上がるのは
景気のいい話のように思われますが、
国家財政の支出の半分が借金からということを考えれば、
少しも喜ばしい話ではありません。
特に社会保障費の増加傾向は、
高齢化などにより今後もますます
右肩上がりになることが予想され、
借金財政は破綻に向かっていると言っても過言ではないでしょう。
そこでこれらを少しでも打開しようと、
注目されたのが消費税です。

消費税は所得税や法人税の増税と違って、
働く世代以外からも徴収し、
国民の負担感が公平であることや、
景気にあまり左右されず
安定した財源となることなどから導入されたものですが、
一方で低所得者層などには
厳しい増税ということもできるでしょう。

◆今回の増税で負担はどれくらい増えるの?

夫婦と子供一人の家庭で、
収入が500万円の場合、
消費税の対象となる支出が
半分の250万円と仮定すると、
年間で7万5千円の負担増になります。

これはとっても大きなことです。

しかもこれらは単に消費に関する負担増だけで、
実際には厚生年金保険料の増額や
子ども手当の縮減、
住民税の年少扶養控除廃止などで、
負担はさらに大きくなることが見込まれます。

そのためにも、様々な生活情報に
さらにしっかりと耳を傾け、
増税に負けないかしこい消費者になる必要があります。

************

以上は前置きの部分です。
このあと消費税増税対策のために
知っておきたいことも書きました。

それは次回に続きます。


取材にて

2014年02月28日 21時40分31秒 | 仕事

市町など各自治体の来年度予算がほぼ固まった。
記事を書いているミニコミ誌の記者(ライター)としては
そんな予算の概要も掴んでおきたいところであるから、
近く企画している最近の消費者トラブル関連の取材と同時に、
予算資料の配布についてお願いをしに
ミニコミ誌の配布エリアとなっている各市町を回った。

かつての職場でdoironは
そのお願いを受ける方であったが、
今度は投げる方になっているのだから、
人生どうなるかわからないものだ。

取材に行くときはこんな格好。



恰好はある程度大事だ。
なめられちゃいかんしね。

少し上品にニットのカーディガンを着て、
その上にアウトドアコート。
手帳を片手に
「うちのかみさんがねえ」と言う・・・



ちょっと違うか。

先ず最初に行った市では、
広報担当の職員と
ここんとこの取材を通じて割と親しくなっているので、
いろいろと話をさせていただいた。
もちろんこちらの経歴は伏せている。

こちとらは広報担当の苦労は
いやというほどわかっているから、
ツボは心得ている。

さぞかし相手も話しやすい記者だ
と思っているだろう。

広報担当というのは、
まず全体の予算概要を把握する。
歳入内訳とそれぞれの項目の経年推移、
市債の残高なども必ず聞かれるので、
しっかりとまとめておかねばならない。

また、細かいところでは
報道機関が興味を持ちそうな各事業について、
予算内訳などを担当に聞き取り調査をし、
あらかじめ広報メモなどを作っておく必要がある。

発表時に記者の求めに応じて
できるだけ広報担当が説明したり、
資料を渡したりしなければならないからだ。

そのへんは広報担当の
最低の仕事なんだけどね。

そのあたりの段取りを心得て、
いよッ!お役所のミスター大変!
と持ち上げてやる。
おかげでここでは一介のミニコミ記者でも
懇切丁寧に対応していただけている。

次に行ったのが地元の市。

これがねえ、
あまり広報力が高いとは思えない対応でがっかりしたな。

突っ込んで聞いても、よくわかっていないようだし、
いちいち「上司に訊いてみます」
と中に引っ込むのは、
言葉の信ぴょう性を奪ってしまうのにな
なんて思いながら話をさせていただいた。

きっと、その通り書きますけど間違いないですね
と念を押したら、

「ちょ、ちょっと待ってください」

なんてうろたえるのに違いない。

まあそんな意地悪なことはしないし、
言わないけどね。
こちらの資料としての取材だから
本当に書くときにはきちんと念を押させていただきます。

とまあ、対応がなってなかったら、
こっちとしてもついついぞんざいに
なってしまいそうになりますので
広報担当者には心得ておいていただこう。

そして次に行った市では、
なんと地元の祭り関係者が担当職員であった。

いつもだんじりで顔を合わす知り合いで、
まさかこんなところで会おうとは思ってもみなかった。

カウンターで名刺を差し出していると、
奥の方から「doironさん、今日は何でんねん」
と声がかかったので見てみると、
隣村の前の祭りの総括責任者であった。

実は・・・といきさつと用件を話すと、

「ほんまに何でもやる人やなあ」とこうだ。

「いやあ、こんな仕事は前からやりたかってん」、
「そういえば、祭りの記念誌を作るときに頑張ってたもんなあ」

とそんなやり取りがあった後に
懇切丁寧に取材に応じていただいた。

こんな時は地元で顔が広いのも有利なものやね。

彼は取材の合間に
そんなdoironの仕事の話を聞いて、
「わしも退職したら、今の職場ではなく
地元にもっと貢献できるようなことを
せなあかんと思ってるねん。」とつぶやいていた。

地元に恩返ししているつもりはないけど、
あらためてdoironの今の仕事は
言葉一つで地元を盛り上げていける仕事でもあるんやなあ、
と気づかされた次第である。

取材を終えて帰宅して、
そうか、ではさらに頑張ろう
と思って書いた記事は、
根が単純でノリやすい性質なので、
気合を込めることができたため
自分でもなかなかの出来であるように思ったのでした。

取材は、相手とのやり取りが命ですが、
そのやり取りで自分の動向を左右させたり、
あることについてああ自分はこんな風に考えるのか
ということにも気づくなど、
実は取材は相手を見るだけではなく、
自分自身も見つめているという
側面もあるのだなとふと思ったのでした。


フリーライター半年

2014年01月21日 21時32分44秒 | 仕事

フリーライターを始めてから、ほぼ半年がたった。

その間、いろんな記事を書いた。
書いたと言えば、
このブログの方が絶対的に量が多いが、
好きなように書いているブログに比べて
新聞というメディアではいろんな制約があるから
使っている神経はかなりのものがある。

まず第一に、クライアントの思惑が最優先である。
その次に、読者の求めていることだ。

一見逆のように思えるが、
広告主体のミニコミ誌ではそういう順番になる。

もっとも、そんな制限の中でも
読者のことは最大限に考えてはいる。
先日、doironをよく知るある読者の方に
「いつも読んでいるけど、
あまりdoironの記事らしくない」と言われたことがある。

どういうのが「doironらしい」のかよくわからないが、
たしかに思惑と異なった記事になることもよくある。

もし記事を読んでそう思われたのなら
多分メディアの性質上、
涙を呑んで引き下がっている部分ではないかと
思ってみたりする。

先ずは半年と、がむしゃらにやりつつも、
この世界の微妙なルールを
見極めていかなくてはとも考えていて、
ようやく近頃なんとなくこれなら大丈夫かいな
という線が見えてきたように気がしているんですがねえ。

つまりクライアントと自分の思惑のせめぎ合いの部分で、
双方が妥協できる線がぼんやりと
みえてきたかなあということである。

今日、また1本取材に行ってきた。

今回の課題はこれまでの取材記事ではなく、
Q&Aという形でまとめてほしい
といわれているというところにあった。

これまた新しい取組なのである。
果たしてどうなるだろうか、
と不安を抱きつつ取材先に向かった。

場所は堺市の某大きな駅前のS書士事務所。

doironよりはるかに年下の人が、
大きな駅前の一等地に
事務所を構えておられるのをみると、
それだけで気後れしてしまうよなあ。
きっととてもやり手なんでしょうとね。

この仕事は取材でいろんな人と出会えるのが
楽しいと以前書いたけど、
それは仕事がうまくいってこその話だ。
その筋のプロで、しかも成功している人を
相手に取材するとなると、やはりまず
大きな緊張と不安に襲われてしまう。

だから新しい取材といっても手放しで
「楽しい」だけではなく、
こちらもプロのライターなんだと
空元気にも似た
自負を持って向き合わないといけないのだから大変なのだ。

とはいえ、自分に記事が作れるだろうか
などという不安は
おくびにもだしてはならないのだから、
何でもすぐに顔に出てしまうdoironにとっては
大変厄介な部分である。

で、そんな時に、
ものを言って自分を支えてくれるのが、
ここまで半年間なんとかやってこれた
という経験なのかもしれない。

そう、つまりは自分を信じて
クライアント及び読者と
まっすぐ向き合う他はないという点に
所属ライターとしての難しさがあるんだよね。

ライターとしての自分を鼓舞しつつ、
ブロガーとして腕に磨きをかけて細々と、
でも納得のいく仕事をコツコツと
していきたいと思っている。


今年の初取材

2014年01月12日 21時51分06秒 | 仕事

正月明けでまだ一つエンジンのかからない時期の
成人の日の休日というのは、
昔はとってもありがたかった。

走り始めた頃は、実業団駅伝も終わって
最初の休日のようなところがあって、
ランニングライフ、仕事のリズムが
このあたりで巡航状態になっていったものだ。

ところが後年は、
出初式や成人式に出席しなければならなくなったので、
そうも言ってられなくなっていたというのが、
2、3年前。
そして昨年からは、
正月ボケからまた生活リズムを整える
ありがたい休日となっている。

今日は、仕事にもつかえるだろうと、
地元の出初式に気楽な取材を兼ねて出かけて行った。

出初式が消防団員たちの初出であるように、
これがdoironの今年の初取材である。

幼年消防団の演技はとっても微笑ましい。



「僕たちは、火遊びはしません」
と宣言文を読み上げている。
そうそう、火遊びはもう少し大人になってからしようね。

そのあとは、消防団によるはしご乗り演技である。
働いていた頃、
地元M原市のはしご乗り演技はとっても見事だと定評があった。
今日、団員に取材をすると、
「M原の消防にはしご乗り演技を習いに行きました」
と言ってたことからも、
M原では熱心に取り組んでいたことが伺えた。

関係者と話をしている時に
「はしご乗りは、下ではしごを鳶口で支える団員と、
上で演技する団員の信頼関係で成り立っている。
有事に命を預けることができる
団結力を養うのも大きな目的」なのだそうだ。

確かに下で支える団員の鳶口も
力加減や息が合ってないとたちまちはしごがぐらつくだろう。

今回のはしご乗り演技では、
地元の消防キャラクターである
「消防戦隊ケスンジャー」が
演技をしていたのには感心させられた。



もしかしたら、明日の地元新聞を飾るかもしれない。

会場では「けつねうどん」の無料サービスもあり、



大勢の市民が見物に来ており、
doironも会場で一緒になったジム友と
おいしくいただいた。

最後は槇尾川沿いに40台近いポンプ車を並べての一斉放水。



これだけの消防車が集まって、
市内で火事があったら大丈夫かいなと
心配してしまいました。
ま、それはさておき、
この放水、M原では一旦大きなプールに
水をためての放水だったけど、
ここは川の水を直接吸い上げての放水をしていた。
水質がかなり良くなり、
鯉などの魚が結構泳いでいる川だから、
魚が舞い上がったりするのではないかと
ちょっと心配したぜ。
端午の節句じゃあるまいしね。

それと風に乗って飛んできた水煙は
ちょっと生臭かったな。

では果たしてdoironが住む泉O津市には
消防団はあるのだろうか。
少なくとも知る限りではないように思う。
もし地元で団を結成するとなったら
真っ先にかり出されることは間違いないだろう。

そうなったら一度はしご乗りをやってみたい気もする。

グリコのおじさんポーズくらいならできるだろうか。


取材余話 音楽編

2014年01月01日 20時43分56秒 | 仕事

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

さて今年一発目のブログですが、
初っ端から仕事の話をひとつ。

元旦の朝刊は分厚いですよね。
第一特集、第二特集なんかの別紙がついてる上に、
広告チラシが山ほど入ってるからね。
そんな朝刊の間に、doironが記事を書いている新聞が
入っていたのに気づかれたでしょうか。
(地域限定ですが・・・)

その一面に、この日のために取材を申込みし、
ようやく会うことができたミュージックグループ

「ケラケラ」

のインタビュー記事が載っています。
このことは取材をしたときに、
ブログに書きたくてウズウズしてたのですが、
記事の載った新聞がまだ発行されていないのに
それはさすがにNGだと
グループ名までは伏せておりました。

その号が本日、発行されたので
その取材をしたときのことを書くのも
ようやく解禁になったというわけです。

取材日は11月23日勤労感謝の日でした。
前日には相対性理論を語る科学者の取材があり、
翌日にはジダンと柳生街道に行くという日に挟まれた日でもありました。

堅い→柔らかい→ハゲしいと
頭の切り替えが大変でしたな。

ちなみに「ケラケラ」は
真っ直ぐに突き抜けるように歌う女性のボーカル
“MEMEさん”と、
いずれも和泉市出身の男性二人
(“ふるっぺ”と“森さん”)の
三人組音楽ユニットで
昨年テレビドラマ「ラストシンデレラ」の主題歌を歌ったことで注目され、
一気にメジャーのヒットチャートを駆け上がり、
文字通りシンデレラデビューを果たした
音楽グループなのです。

取材は、doironが初めて友達の結婚式の
司会をしたホテルだったのには少なからず、
「縁」を感じました。

1階にある喫茶店の一角に
机といすを集めての取材となりました。

その取材の後には、
TVのライブ収録を控えているとのことなので、
テンションを下げちゃ申し訳ないと思い、
こちらもテンションあげあげで臨みましたよ。

おかげで、楽しく取材ができたけど、
終わったらぐったりとなってしまいました。

やはり、芸能人てオーラ出まくりですねえ。
そのあたり一角だけが照明が明るくなっているんじゃないかと
思ってしまうほどでした。
そしてまたボーカルの女性の明るく可愛いこと。

取材を終えていっぺんにファンになっちゃいました。

取材の最後には、あらかじめ購入し、
持参していったCDに
ちゃっかりサインまでしてもらい、
完全にミーハー化していたdoironなのでした。



さらに取材翌日には、
彼らのホームページに
doironの写真まで載せてくれたのは感激ものでした。

紙面に限りがあるので、
思ったほどの記事にはできず、
どれだけ魅力を伝えられたかは疑問ですが、
とにもかくにも今年は彼らがさらに
ブレイクすることを祈っているdoironなのです。

ケラケラ、応援してあげてね~


早くも御用納め

2013年12月26日 21時27分32秒 | 仕事

今年最後の取材も終え、
新年あけての〆切となる原稿についても
早くも第1稿を入稿し、
概ね今年のライター仕事は
早々に御用納めとなりました。

今年の仕事で、記事が載ったのは
全部で10紙。

各市の市長をはじめ弁護士、司法書士、
整体師、介護経営者、科学者、
ミュージシャン、塾経営者など
取材を通じていろんな人にも会うことができたのは
遅ればせながら社会勉強にもなって、
自分の視野が広がったみたいな気がしています。

市長はともかく弁護士や司法書士にツテを作っておくと、
もしもの時には役立ちそうだしね。
応援するミュージシャンも増えました。

そして年末には、新聞社の方でも、
描きためていた絵で作った
doironのカレンダーを
お得意先に大量に配っていただきました。
そのカレンダーに対して、
どんな反応があるのかというのも
楽しみというか少しドキドキするところです。

この仕事は何より自宅メインでできるところが、
今の介護暮らしにはぴったりなのもありがたいところです。
やればどこまでも突っ込んでいけそうな仕事なんですが、
家庭の事情を見ながら
ボチボチとやっていきたいと思っています。

そもそも去年の今頃は、
第二の仕事も引退し、
さてこれからどうしようと、
いろいろと模索をしていたような状態でしたから、
それから思えば、
まずまずいい方向に動き始めている
と言ってもいいかもしれません。

当初は、ライターなんて
果たして自分にできるかなあ
と疑問に思いつつ、
仕事をいただいたら何とかなるだろうと、
暗中模索ながらおずおずと売りこんでみたら・・・
今の新聞社に拾っていただき、
以後これまでの仕事と経験で、
まだまだひよっこですが、
今のところ何とかなっているようです。

読めば捨てられる新聞ですが、
社会の片隅をちょこっと動かしていると思うと、
そのへんもこの仕事をやっていて
面白いところですね。

自分でいうのもなんですが、
自分の中にはいろんな引き出しがあります。
最近は街道歩きや、近隣の山登りの引き出しも増えました。

さて来年はどの引き出しを開けて、
今の仕事を展開していこうかな
なんてことをつらつら考えつつ、
2013年の御用納めの日を迎えています。