有栖川有栖著"絶叫城殺人事件"を読みました。
犯罪社会学者火村と推理小説家有栖川が登場する
短編集です。
読み始めて前に読んだことがあることに気づきました。
有栖川さんの小説は何か物足りない気分になりますが
それでも手に取ってしまいます。
こういうのは気に入っているということなんでしょうか?
"黒鳥亭殺人事件"
火村と有栖は山の中の家を訪ねます。
画家の友人と小さな娘が住んでいます。
庭の井戸に以前の家の住人が落ちて亡くなっているのが
見つかります。
"壷中庵殺人事件"
上蓋を開けてはしごを使って上り下りする地下室の
部屋で家主が首をくくって死んでいました。
扉が内側から鍵が閉められ密室になっていました。
"月宮殿殺人事件"
川原にホームレスが廃材で建てた家は目をみはる大きさと
美しさで月宮殿と呼ばれていました。
その家が放火で燃えてしまった現場に通りがかりました。
放火犯はすぐ捕まりました。
家の持ち主は焼け死にました。
彼は自分で火の中へ飛び込んだそうです。
月宮殿と聞いてあれのことかとわかる人は植物好きですね。
"雪花楼殺人事件"
家出をして建築を放棄されたビルに住み着いた男女が
います。
シンナー、覚醒剤を使っています。
男性が屋上から落ちて死にました。
墜落で出来たのではない傷が頭にあります。
周りは雪で足跡がありません。
どうやって傷はつけられたのでしょう。
数秒の偶然で付いた傷でした。
"紅雨荘殺人事件"
映画の撮影に使われ有名になった紅雨荘があります。
その家の持ち主が紅雨荘という同じ名前のもう一つの
家で亡くなっているのが見つかります。
子供が3人います。3人にはアリバイがあります。
"絶叫城殺人事件"
女性をねらった連続殺人事件が起きます。
4人目の女性が亡くなっているのが見つかります。
'GAME OVER'と書かれた紙が残されました。
凶器も刺さったまま残されています。
彼女の部屋へ行ってみると、飼っていた小鳥がいなく
なっていることがわかりました。
美しいという紅雨荘、どんな家なんでしょうね。
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