雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

消えてなくなっても

2014-05-25 20:56:36 | 
KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日 : 2014-03-07

椰月美智子著"消えてなくなっても"を読みました。
最期まで読んでこういうことだったのかとわかりました。
鈍感で最期まで気づきませんでした。

あおの23歳の男性でタウン誌を作っています。
加害恐怖という人を傷つけてしまうのではないかという
気持ちに襲われています。
山の中にある鍼灸あん摩マッサージのキシダ治療院の
岸田節子の家に世話になることになります。
そこには1つ年上のつきのという女性が少し前から
世話になっています。
つきのはずけずけと思ったことを口にします。
あおのはその雰囲気を姉と弟の関係に似ていると
感じています。
節子は治療をしにきた人に憑いた魍魎のようなものを
退散させる力があります。

その場所には河童が現れます。
はじめて目に見えた時は驚いたあおのですが何回か
会ううちに河童と友達になります。
河童の名前はキヨシといいます。

あおのは叔父、叔母の養子として育ちました。
二人の兄がいて大切にされてきました。
養子だと知ったのは大きくなってからです。
つきのは養護施設で育っています。

キシダ治療院でふたりが出合って節子と共に掃除をし、
草取りをしたりして穏やかな日々を送ることができました。
河童とも友達になれました。

カラス天狗が現れた時、節子に何か害をなすのかと
思いましたが彼が言った意味が最期まで読んで
やっとわかりました。

キシダ治療院で過ごした日々はふたりにとって必要な
日々だったのでしょう。

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