雑記帳

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坊主金 評定所書役・柊左門 裏仕置(一)

2017-08-09 11:02:57 | 

藤井邦夫著"坊主金 評定所書役・柊左門 裏仕置(一)
を読みました。
裏仕置という題名のようにテレビドラマの仕掛け人
みたいな内容です。
左門は取り上げられなかった訴状の中から何とか
してやりたいというものを取り上げ裏で始末
していきます。
御数寄屋坊主の大河内道春、浪人の加納紳一郎らが
左門の仲間です。

"裏仕置"
呉服屋の松丸屋の主は詐欺に会って首を括って
亡くなりました。
松前屋の奉公人だった13歳の娘千代が訴状を
書きました。
この件には北町奉行所の与力の田中も関わっています。

"女掏摸"
三人の娘が行方不明になっていて、その行方を捜して
欲しいとの訴状がありました。
娘たちは松田藩の江戸下屋敷のあたりで消えています。
屋敷には殿様の弟が国元から来て暮らしています。
知り合いの掏摸のお蝶を探索に加えます。

"強請者"
料亭の花清の亭主の清兵衛から御家人の宮田小五郎が
強請りを働いていると訴状がありました。
宮田は世話になった秀峰堂に騙した巻き上げた金を
返せと清兵衛に迫っています 。
上手い話を持ち掛けお金を奪い取っているのは清兵衛と
与力の溝口の方です、

"坊主金"
稜泉字の住職の浄雲が孤児たちに貸した金の取り立てを
させているとの訴状がありました。
浄雲は孤児たちの面倒を見ており、金貸しもしています。
しかしまともな取引です。
納戸頭の佐藤帯刀の息子の涼一郎は浄雲から金を借り
ながら返そうとせず、浄雲を殺そうとします。

気楽に読める本です。
最近はこんな本が好きです。

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