和田はつ子著"ゆず女房 料理人季蔵捕物控"を
読みました。
"冬どんぶり"
長崎屋五平がお内儀さんのおちずの様子がおかしくて
季蔵に相談に来ます。
おちずの父親は若くして認知症のような状態になって
亡くなりました。
おちずは身の回りにおかしなことが起き出し遺伝で
自分も発病したのではないかと恐れています。
"河豚毒食い"
内緒で河豚を食べさせる店の主が怪我をさせられました。
季蔵は奉行の烏谷から代わりに河豚の料理をするよう
頼まれます。
店に行ってみると知り合いの料理がうまい浪人の
武藤多門が料理人として来ていました。
河豚を食べた一組の客が死にました。
"漬物長屋"
漬物屋の婿養子の宗之助が行方不明になりました。
前の旦那が旅の途中で知り合い連れてきて婿にした
男です。
漬物は女将がつけています。
宗之助は旅から旅へ買付にまわっていてほとんど
家にはいません。
旅の途中のはずの宗之助が江戸でみかけられました。
"ゆず女房"
長屋で暮らす武藤には口をきかない妻と小さな娘が
います。
体中傷だらけの女の死体が見つかります。
扇屋の女将ですが女将とは名ばかりで女をいたぶる
男たちの慰み者にされていました。
武藤は裏の顔がありました。
妻と娘といっていましたが実際は妻と娘ではありま
せんでした。
彼は葛藤の末姿を消します。
武藤はこれまでたびたび登場していていい性格の
やさしい人でした。
武藤の登場がこれで終わってしまったのはさみしい
です。
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