雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

夏美のホタル

2014-12-18 21:00:00 | 

森沢章夫著"夏美のホタル"を読みました。
写真学科の学生の真吾と恋人の幼稚園の先生の
夏美は写真を撮りに田舎に行きました。
雑貨店のたけ屋を見つけて休息しました。
店には地蔵さんと呼ばれてている人とそのお母さんの
ヤスばあちゃんが住んでいました。
彼らは夏休みの一夏をたけ屋の離れを借りて
暮らすことにしました。
店の近所には偏屈な仏師の榊山雲月が住んでいます。
運月と彼らの最初の出会いは友好なものでは
ありませんでした。
真吾と夏美は地藏さんに川遊びを教えてもらい
近所の子供たちとも仲良くなり楽しい夏を
過ごします。
地藏さんは若い時に仕事で怪我をして体が
動かなくなりました。
その時は寝たっきりになるのかもと思われましたが
不自由ながら回復しました。
その時妻と子供がいましたが、彼女たちの幸せを
願って一方的に離婚をしました。
ヤスばあちゃんはそのことを知らずに奥さんを
うらんでいます。
夏休みが終わって真吾と夏美がたけ屋を引き払うと
いう日に地藏さんは倒れます。

とても暖かい雰囲気があふれている本です。
田舎の描写はその場所にいるようですし遊びも
楽しくなるようなものです。
登場する人たちがやさしくておだやかな気分に
なります。
とっつきにくい運月も味がある人物です。

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