雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

桜風堂物語

2018-07-26 21:00:00 | 

村山早紀著"桜風堂物語"を読みました。
月原一整は銀河堂書店の文庫本担当です。
あまり人と打ち解けて話したりする性格では
ありません。
彼が推す本は必ず売れます。
「宝さがしの月原」と呼ばれています。
母を幼い時に亡くし、父と病弱だった姉と
三人で暮らしていました。
姉を病院へ連れていく途中に交通事故を起こ
して父と姉は亡くなりました。

中学生の少年が万引きをしました。
少年は逃げ一整は追いかけました。
事故が起きました。
一整に責任があるというわけではないのですが
ネット上でさんざんに叩かれました。
一整は店に影響が及ぶのを恐れて退職しました。

失業した一整はブログを読んで親しくしていた
桜野町の桜風堂書店を見にいくことにしました。
アパートの隣の部屋の住人の老人が一整に託した
オウムを連れて訪れました。
桜風堂の店主は入院していました。
彼は訳があって孫の透を引き取っていました。
一整は店主に店を任せたいと頼まれます。

一整が抜けた銀河堂では残った店員たちが一整が
推していた本の販売を成功させたいと一丸と
なってがんばっています。
「4月の魚」というその本は昔のテレビドラマの
有名な脚本家の団重彦が書いた本です。
病気で一線を退いていた人です。

書店員が主人公にした本屋さんの話です。
最近は多いですね。
登場するオウムと猫がかわいいです。
人と深く関わらなかった一整ですがみんなが
大事に思ってくれていたのですね。
銀河堂と桜風堂と二つの書店、どちらもがんばって
います。
団も書店員さんたちに押されてこれからも書いて
いこうという気持ちになります。

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