神永学著"浮雲 心霊奇譚 白蛇の理"を
読みました。
幽霊が見える憑き物落とし浮雲が登場する
話です。
"白蛇の理"
八十八は激しい雨で廃寺に雨宿りしました。
白い蛇が這っているのを見ました。
美しい女が現れました。
彼女は八十八にこの寺の住職だった宗玄を
探して欲しいと頼みます。
白い蛇は八十八にまとわりついています。
女性は朝霧といい、吉原を逃げて寺に匿わ
れていました。
"猫又の理"
弥七郎の部屋の中に多くの猫が現れました。
そのうちの一匹が大きくなり牙をむきシャーと
威嚇しました。
市ヶ谷に住む猫をたくさん飼っていた女性が
猫もろともに殺されることがありました。
土方が浮雲に猫又を退治してくれるよう頼みに
きました。
浮雲は自分は幽霊が相手で、妖怪は相手では
ないと気がのりません。
"狐憑の理"
大店の三川屋の娘のお初が狐憑きになったと
浮雲に助けを求めてきました。
神田の放置された小山稲荷神社に男であったり
女であったりと幽霊が現れると見に行きました。
お初の狐憑きと幽霊騒ぎが関係があるのではと
考えます。
赤い目をして神社でぐだぐだとしている浮雲
ですが、いやだいやだと言いながら事件に
巻き込まれていきます。
一旦関わってしまうと力を発揮します。
気楽に読める本です。
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