雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

園芸少年

2010-07-08 21:53:15 | 

魚住直子著"園芸少年"を読みました。
わざわざ選んだわけではないのに高校物が続きます。
この本も高校を舞台にした高校生の話です。
篠崎達也が語り手です。
高校へ入学して校舎の裏庭で大和田一平と出会います。
大和田はまゆをそり、頭は坊主、ズボンは腰を落として
はいていて不良のようです。
コップの水を植物にかけたらあくる日いきいきとしてきた
のにびっくりして今度はもっと多くのものに水をかけて
やります。
そんなことを見ていたのが園芸部の顧問の先生です。
しかし部員は卒業してひとりもいません。
二人はスポーツクラブへ勧誘されるのがいやで園芸部へ
入部します。
毎昼水をやっているところに出くわしたのがダンボール箱を
頭にかぶっている庄司です。
いじめが原因でダンボールをかぶっていないと外に
出られなくなり、入学以来相談室で勉強しています。
彼もいっしょに園芸をすることになります。
植物の育て方を本で学んだり、苗を買ってきて植えたり
花の名前を覚えたりして園芸が好きになっていきます。
夏休みには三人でキャンプをして友情を深めていきます。
庄司はキャンプ後、ダンボールを取って教室へ出られる
ようになります。

園芸に愛着を感じるようになっていく三人の様子が
いいです。

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