和田はつ子著"冬うどん 料理人季蔵捕物控"を読みました。
料理と捕物と二つ楽しめます。
師走で忙しいときに手軽に暖かい昼食を食べてもらおう
と寄合できまりました。
季蔵のいる塩梅屋でも昼食を出すことにしました.
先代の娘のおき玖や手伝いの三吉も考えてうどんを
出すことになりました。
奉行の烏谷に行方不明になった甲州商人を探すよう季蔵に
命令がありました。
奉行は行方不明になった谷山屋主の妻の田鶴代を昔に
知っており好意を寄せていました。
調べていくと季蔵の知り合いの長崎屋五平が谷山屋と
取引きを始めようとしていたという話が聞こえてきました。
五平は谷山屋と会ったこともなく取引きはないと
訴えます。
五平の寮から谷山屋の死体が見つかります。
五平は疑われ商売は差し止められます。
五平の無実を信じる季蔵は疑いを晴らすため調べます。
呉服商の京屋と丸高屋は大奥出入りの商人ですが商売仇と
して反目し合っています。
京屋の若旦那が神隠しにあいやがて死体で見つかります。
谷山屋の見つかった場所に桐生紬の切れ端が残っていました。
京屋の若旦那が見つかった場所にも残っていました。
同じ犯人ではと考えられました。
丸高屋の娘が神社の石段から落ちて亡くなりました。
彼女は妊娠していました。
相手は誰だかわかりません。
谷山屋殺しと、京屋と丸高屋殺しは別の犯人でした。
奉行は田鶴代が夫を殺したのではないかと疑って
いましたが彼女への疑いも長崎屋五平への疑いも
晴れました。
うどん以外に葱尽くしの料理の作られ犯人探しと共に
おいしそうな料理でも楽しめました。
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