雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

涙堂 琴女癸酉日記

2014-11-03 21:00:00 | 

宇江佐真理著"涙堂 琴女癸酉日記"を読みました。
琴の夫は同心の高岡靫負(ゆきえ)は切り殺されました。
長男の健之丞が夫の跡を継ぎました。
娘が3人で末の子の次男の賀太郎は絵師になって長屋に
住んでいます。
賀太郎からいっしょに住まないかと言われ琴はが太郎と
暮らすことになります。
健之丞と賀太郎、琴は夫の殺された真相が知りたいと
思っています。
真相を探ることは彼らにも危険が襲ってくることに
なります。
琴と賀太郎の住む家の近くには琴の幼馴染の三省堂・
藤倉屋の伝兵衛や医者の江場清順が住んでいます。
伝兵衛とはお琴ちゃん、伝ちゃんと呼び合う仲です。
伝兵衛には妻のお袖、娘のお美和がいて家族で歓待
してくれます。
清順は妻を娘3人が幼い時に亡くし今は長女に婿を
もらって暮らしています。
次女の若は医者の豊成と結婚していますが、しょっちゅう
夫婦喧嘩をしては実家へ帰ってきます。
どちらも常識のない人たちでいつも大騒ぎが起きます。
こんな時は伝兵衛も駆けつけなだめます。
昔靫負の小者を務めていて現在は汁粉屋をしている
伊十も靫負の事件の真相を探る手伝いに加わります。
しかし琴は伊十が信用しきれません。

琴と周りの町人たちとの暮らしが楽しく描かれています。
靫負の関わった事件を探る息子や娘婿たちがだんだんと
真相に近づいていきます。

伝兵衛、清順らとのやりとりは楽しいです。

あらら、この本5年ほど前に読んでいるんだ。
自分のブログを検索したら読んだと記録されていました。
ぜんぜん気づきませんでした。