雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

壁と孔雀

2014-11-01 21:00:00 | 

小路幸也著"壁と孔雀"を読みました。
警察官で要人警護の仕事についている土壁秀朗が仕事で
足を撃たれて治療中です。
歩けるようになり復職するまでの間に子供のころに別れ
たまま数年前に亡くなった母の墓参りに母の住んでいた
北海道に訪れました。
昔からの人が住む因習が残る集落です。
母は近くの溜池で亡くなりました。
父の違う小学5年になる弟がいました。
弟の未来は母を殺したのは自分だといい学校へは時々
行きあとは座敷牢に籠っているといいます。
土壁が命を救った八柄大臣の息子が村に現れるなど
おかしな雰囲気が漂います。
大臣を撃って捕まった男は何もしゃべりません。
だんだんにこの男が村に年に何度か現れていたことが
わかってきます。
母がなぜ離婚して故郷へ帰ったのか、村人の抱える
秘密とは、撃った男は誰なのかなどわかってきます。

小路さんの小説がずいぶんいろんな方面に延びてきて
いますね。
楽に読めます。
いろいろ変だなと言いたいことはありますがまあいいじゃ
ないですか。