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“ヤツデ”の花が真っ盛り

寒さが厳しくなり周囲の山は雪を被る風景が見られるようになって来ました

先日出かけた群馬・高崎の 観音山丘陵の一画にある植物園で、“ヤツデ”の花が満開 になろうとしていました

“ヤツデ”は東北地方南部以南の本州から南西諸島に生育する常緑の低木で、庭園木として利用されています

“ヤツデ”の和名は、葉が深く切れ込んでおり、その姿から「八つ手」の名前が付いたというのは良く知られています                                                                                  しかし、実のところは裂片の数は5~9枚と、奇数のことが多いのだそうです

ところでこの30cmほどもある大きな葉は、太い葉柄に支えられて、夏場の緑樹林の中で成長しながら大きく拡げています                                                                                        秋深まって周りの高木が落葉していくに従い、拡げた葉は次第にその向きを変え、冬の光を一杯浴びようと対応するのだそうです

“ヤツデ”の生育にとって、冬季の日照は大きな役割を持っているようです

秋から冬の花の少ない季節の日だまりの中で、“ヤツデ”は次々と長期間にわたって花を咲かせます

陽射しが降り注ぐ中、ハエなどの多くの昆虫が蜜を求めて集まっています                                         蜜は格別に甘いのかな!?    

花の咲く様子は、花序が2回分裂してその先端に多数の花が球状に付きます

花は花序の先端のものから咲き始め、花弁は白色で5枚、おしべも5本、めしべは先端が5つに分かれており、5の数尽くしです・・・八手は5好き・・・関係ないかぁ~ 

めしべの下部は花盤と呼ばれる部分があり、ここから蜜が分泌されるのですが、昆虫が活動しにくい早朝や雨天時にはたくさんの蜜が分泌されているのがわかるそうです                                                    今度舐めてみようかな ・・・でもハエが多く来るから、あまり衛生的でないかな                                                                        

それにしても花の少ない時期の“ヤツデ”の開花戦略は、虫媒受精の成功率アップには落葉樹が葉を落とした明るい林の中で大きな成果をあげているようで感心します

“ヤツデ”の 花言葉は 「 分別 」、 「 親しみ 」  です

“ヤツデ”の花の知恵がなんとも親しみを覚えます

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