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“柏”の樹の黄葉

ぐっと寒くなり、周囲の山並みはすっかり雪を被ってきました

平野部でも早朝は毎日霜が降りはじめ、木々の葉も枯葉舞い散るようになってきました

数日前、群馬・高崎の観音山丘陵にある植物園に行ってきました                               観音山一帯にしげる落葉広葉林の黄葉が今が盛りでした

丘陵の一画・傾斜地に造られた植物園は自然園風に作られ、園内は染料植物を中心に植えられています

園内の中央部に、1本“柏”の樹が植えられているのが眼につきました   

この時期葉をほとんど落とす事なく茂っているのが、格別の姿に見えました

カシワ(柏)は、ブナ目ブナ科の落葉中高木で、日本全土にかけて生育しています

葉は大きく、縁に沿って丸く大きな鋸歯があるのが特徴で、秋に枯れた葉は春までついたままでおり、新芽が出るまでは落葉しないそうです

“柏”の葉には芳香があり、翌年に新芽が出るまで古い葉が落ちない特性から「代が途切れない」縁起物とされ、塩漬けしたりして「餅」を包んで、「柏餅」として食用に利用されるのは良く知られています

但し、「柏餅」の葉は、“柏”の若葉を乾燥させたもので、枯葉を使ってはいないようです                              枯葉は硬くてあまり美味しそうではないですよね

“カシワ”は漢字で、「柏」と書き、語源的には、“柏”の字の旁の「白」は色の「しろ」ではなく、球果(松かさ状の果実)をかたどった象形文字なのだそうです

“柏”はヒノキ科およびスギ科のさまざまな針葉樹を意味しており、松以外の針葉樹の総称とされてもいるようです

「松柏」と言えば、針葉樹全体を指す事が出来るのですね

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