生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

小学校三年生時代の抑圧が生涯を支配している!

2009年09月25日 | 第8章:心をのびやかにする方法
1945年の話ですが、その二年前くらいに自爆した戦艦陸奥という軍艦がありました。T少年の父親はその軍艦の副長だったのですが肺浸潤で退艦し療養生活に入ります横須賀通信隊司令などを歴任するうちに戦争も終わり、その人は戦犯になりますがその家族は父親の郷里に疎開し、数年間、戦犯の家族として世間から疎外されて生活します。その子供たちには罪がありませんが、小学校三年生だったT少年は何故、自分が色々といじめられるのか、その理由が分かりませんが、戦犯の息子という言葉だけはしつかりと覚えさせられます。中学も終わり高校生になりましたら、そのT少年は柔道部に入り黒帯を取得した頃から当時自分をいじめた人々に決闘状を手渡し下校時、約束の場所で昔の虐めへのお礼だ、と復讐を開始します。18名への復讐を完了する頃は成績もさがり教職員の会議でも退学すべし、との事件に発展していきます。校長先生がT少年の将来を考え無事退学を免除された感謝から猛勉強が開始されます。その後、日本の大学では政治学を、欧米の大学では心理療法を学びますが、この動機は全て小学三年生の頃の異常な体験と、それに基づく抑圧がTさんの生涯に色々の形で表出してきます。心理療法家になつたTさんは、その当時の哀しい思い出を生涯忘れていませんが、担当する患者さんの悲しみ、辛さ、生き甲斐のありよう、負のエネルギーを陽のエネルギーに変換する方法など、当時のにがにがしい人生体験を今は感謝しながら応用しているようです。
:<抑圧の原型:271-1>:

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