書く仕事

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ブラームスの続きです.

2006年02月09日 21時42分51秒 | 音楽
ブラームスというと,やや暗いイメージがありますね.同じロマン派でも,チャイコフスキーやシューベルトのような花がないというか,敬遠されがちな存在なんですよね.でも,交響曲とか,この弦楽六重奏など,思いっきりロマンチックな曲が結構あるんですよ.
私がブラームスに惹かれるもう一つの理由は,あるエピソードです.

同じロマン派の作曲家にシューマンっていましたよね.ブラームスが世に出る前に,シューマンは既に大家として知れ渡った存在でしたが,このシューマンがブラームスの才能を見い出し,ほめたたえ,世の中に送り出したんです.ブラームスにとっては一生の恩師です.
ところが,...
なななんと,ブラームスはシューマンの奥さんクララ・シューマンに恋をしてしまったんですよ.( ̄□ ̄;
 自分の恩師の奥様に恋をしてしまったわけです.もちろんブラームスは自分の恋心を誰にも言えません.特に,クララやシューマンには決して知られてはならないわけです.苦しかったと思いますよ.そんな気持ちを思うと,この曲からいっそう深いものが溢れるのを感じます.
シューマンはクララを残して先に死にますが,なぜかブラームスは,シューマンの死後もクララに想いを打ち明けませんでした.一生独身を通して,クララを見守ったということなんです.
このブラームスの気持ち,皆さんどう思います?シューマンが死んじゃったんだから,プロポーズしてもいいじゃないかと,思いますよね.でも,ブラームスはしなかった.
恩師に対する感謝の気持ちとクララへの愛を一生涯胸の中に納めたまま,ブラームスは一人で後半生を送るのです.
ブラームスには,この曲以外にも,「タイトルなし」の知られざる名曲がいっぱいあります.
これからも,少しずつ紹介していこうと思いますので,もしよかったら時々のぞいて見てくださいね.

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