書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

龍神の雨 「道尾秀介」

2014年07月13日 23時41分47秒 | 読書
龍神の雨 「道尾秀介」




道尾秀介さんの小説としては,「光媒の花」「鬼の足音」に続き,3作目

継父と暮らす兄妹の蓮と楓.
この継父がとんでもないやつで,血の繋がっていない妹の楓にちょっかいを出そうとする.それを必死で守ろうとする蓮.
もう一家族は,継母と暮らす兄弟の辰也と圭介.
無くなった母が未だに忘れられない兄弟は継母を毛嫌いし,殺意さえ抱く.

ねじ曲がった,家族関係の土壌の中に,台風の雨が降り注ぎ,不幸な事件を起こしてしまう.
二つの家族は台風の動きとともに蛇行し,一つの殺人事件で交差する.

本格ミステリーなんだけど,トリック中心の推理小説では全くなくて,登場人物たちの精神世界を丁寧に書き分け,非常に多面的で多彩な物語が同時並行して進んでいく.

そして,ある時,2つの物語が「何となく」つながるんだけど,実は肝心なところで抜けがある.ミッシングリングね.
そして,失われたピースが見つかってみると,ちょうど,オセロゲームの最後の逆転のように,盤面の色が一気に白黒反転してしまう.

あっと驚く物語の展開は,本当に素晴らしい.

7月12日(土)のつぶやき

2014年07月13日 02時42分41秒 | 日記

土日は落ち着いて仕事ができるから嬉しい、という感想は自分にとって幸せか?


@micauta 先日うちの大学の同窓会で素敵な歌を拝聴しました.ますますご活躍くださいね.応援させていただきます.