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歩くことが唯一の趣味ですから。

氷穴

2020-02-08 | Weblog
かさぶたをはがさずにいられない心理とたぶん同じなんです、わざわざ寒いときに寒いところへ行きたく
なってしまうのは。去年の冬は氷柱や樹氷を見に行って寒い思いをしたけれど、今年は暖冬だから氷柱も
樹氷も大きくならない。もう見納めかもしれない。温暖化でヒマラヤの雪も消えるくらいだから。



あきらめきれずに富士の樹海の鳴沢氷穴を見に来てしまった。年間を通じて穴の中は零℃以下だから夏は
2時間待ちの行列ができるらしいけど、冬は待ち時間なし。なんてお得なんだろう。この日は雪が積もり
外の気温はマイナス3℃。洞穴の中は零℃……ん? 外の方が寒い?



穴の中は狭くて高さ90cmしかないところも腰をかがめて通らないといけない。岩で頭を打たないように
ヘルメットを借りてかぶり、おそるおそる穴の奥へ石階段を下りていく。なんかすべる。怖い。



どこかで切り出してきたと思われる氷が穴に積んである。いかにも寒そうな眺めではあるんだが、でも
あったかい。穴の中あったかい。ほっとする。ずっとこのままでいたい。後ろから人がくるから、奥に
進まないといけない。



つららが下がっている。冬でも夏でも洞穴の中の温度が一定ということは、つららは夏でも下がってる
んだろうか? 下がってるんだろうな。夏につらら見たら涼しく感じるだろうけど、冬はつらら見ても
あったかい。外が寒いから、その分あったかい。零℃、あったかい。



石の階段を上って行くと、出口が近づくにつれて冷えてくる。マイナス3℃だし、雪だって降ってるし
風も吹いてるし、除雪やってるし。もういちど穴に入りたい。でも狭くて腰が痛い。そこで帰ることに
して家でブログを書いた。

関連記事:  芦ヶ久保の氷柱
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