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歩くことが唯一の趣味ですから。

樹氷

2019-01-19 | Weblog

このまま温暖化が進んだら、もう樹氷ができなくなってしまうかもしれない。以前より標高の高い場所にしか
いまではもうできない。もちろん冬山登山する体力などないから、スキー場から雪上車に乗って樹氷原まで
登って行く。1時間ほどかけて標高1700mぐらいまで上がると、だいたい吹雪で真っ白だから何も見えない。
たまに天気がよければ、こんな景色が見渡せることも。



樹氷というのは樹木に雪が降り積もるのではなく、氷点下の水蒸気が樹木に叩きつけられることで凍りつき、
エビのシッポのようになる。ヒダのスキマに雪がとりこまれ、固くなって、さらにエビのシッポができ……という
繰り返しでモンスターのように大きくなるという。



吹雪いてたら寒くて立ってられないどころか人間樹氷になりかねないが、晴れてるのでエビのシッポとやらを
じっくり観察することができる。ここは蔵王……山形と宮城にまたがる連峰の一部で、宮城側の斜面にある
すみかわスノーパークのゲレンデから厳冬期樹氷鑑賞ツアーに参加した。



見上げると入道雲のようだ。山形側の斜面にある蔵王ロープウェイで山頂まで行けば、日没後ライトアップ
した樹氷が拝めるというので、ひやかしに行ってきた。



こちらも吹雪くと真っ白で何も見えなかったり、そもそもロープウェイが運航停止になったりするそうだけど、
墓標のような樹氷を見下ろしながらロープで引っ張り上げられて行くと樹氷原に出る。



手前はライトアップされても奥のほうはライトが届かないので闇に溶け込んで、かえって無限の広がりに
思える。さすがに日が暮れるとメチャクチャ寒く、20時30分までに降りてくればいいとか思っていても絶対
無理。スマホのバッテリーも寒くて落ちるし人間樹氷になってしまう。



恐竜みたいに見えたりエイリアンみたいに見えたり、幻を見るようになったらロープウェイで降りてこないと
いけないと思った。下があったかいかといえば特にそんなこともなかった。

 

関連記事:   雲の中へ

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