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歩くことが唯一の趣味ですから。

ちのステーションホテル

2022-10-01 | Weblog

近ごろは検索すれば何でもわかる。雑誌ターザンのファッション企画で長野へ泊まりがけロケに行ったのは「06 A/W NAGANO STYLE」だったから2006年のことで、そのとき利用した茅野駅前の「ちのステーションホテル」をまた16年ぶりに利用することになった。

ロケバスでマガジンハウスを早朝に出発して、日中は原村や諏訪湖や茅野などで撮影を行い、翌日も朝駆けで撮影に出るべくスタッフ全員で寝泊まりしたビジネスホテルがどんな感じだったか、16年も経つとほとんど覚えていない。あのときは仕事だったけど今回はプライベートで、北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスが1日に数本だけ出る茅野駅前に前乗りして朝イチの便で登山のまねごとをしようと画策したら「06 A/W NAGANO STYLE」のときの宿が16年後の今もなお健在だった。

あのときはシングルルームに人数分の空きがなくてツインを2部屋どうにか確保し、タバコを吸うスタイリストさんとロケバスさんは喫煙室、タバコを吸わないカメラマンさんと編集者は禁煙室で寝泊まりした。覚えているのはそれくらいで、こんな部屋だったかどうか記憶がない。だから懐かしさも特にない。

チェックアウトの手続きを簡略化するため、カードキーを持ち帰ることになっているのは登山客がマイカーで早朝に出発するケースに対応するためだろう。16年前こんなシステムなかったと思う。ロケバスで出発してファミリーレストランで朝食にカレー食べたことは覚えてる。今回は山登りなので朝早く出発したいけど、北八ヶ岳ロープウェイ行きのバスは7:55が最初だからそう急がない。

前乗りでチェックインした後、何もしないのも何だから以前いちど訪ねたことがある尖石縄文考古館をまた見に行く。前回は冬場で、乗合バスに登山客なのかスキー客なのか両方なのか大荷物の乗客がぎっしり積まれた中に1人だけ、土偶や土器が見たくて同乗してる客がすなわち私だったことを思い出した。あのころは縄文遺跡や博物館を集中的に見物していたが、まさか登山ついでに立ち寄るとは。

翌朝、500円の朝食をホテルで食べて北八ヶ岳ロープウェイ乗り場までバスで50分、1300円かけて行く。前日はずっと雨で、予報ではこの日も雨だったので山登りを半ば諦めて茅野で読書でもしてるつもりが、起きたら晴れていたし予報も晴れになっていたから往復2100円のロープウェイで標高2237mまで上がる。

夏の終わりに白山に登ったとき、標高2000mを超えると動作が緩慢になり思考能力も低下したから高山病になりやすいのではないかと思って、前の週に標高1500mぐらいの上高地を歩き回ってみたけど何ともないから、今度は標高2000mを超える北八ヶ岳を歩き回って体調を点検というか人体実験で自分が一体どうなるか確かめるのが目的だ。結果、やはり動きが鈍くなり判断力も低下したので、2000m以上の山行をする際は高地で1泊して体を慣らすのが望ましい。

マチュピチュに行ったとき、標高2000mを超えるクスコに飛行機で降りて町を見物して歩いたら同じような高山病の症状が出た。1泊してマイクロバスでマチュピチュに登るころには高山病が収まっていたから体を慣らすのは大切だ。チベットやヒマラヤでさらに高いところ(5000mを超えた)へ行ったときも、同じように動作が緩慢になって思考力が落ちたから、2000mも5000mも同じかも。

縞枯山の山頂(2403m)と茶臼山の山頂(2384m)を経て大石峠からオトギリ平、出逢の辻と五辻を通って出発点のロープウェイ駅へ登る周回コースをそろりそろりと歩いた。地図で見るかぎりイージーそうなんだけど案外ハードだった。帰りのバスがなくならないうちにロープウェイ山麓駅まで下りて茅野に戻り、当然のことながら、ちのステーションホテルに帰った。縞枯山の周辺は上の写真のように、縞々に木立が枯れる現象が面白かった。

撮影失敗! あくる日も同じコースをたどって北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅にアクセスし、北横岳の山頂(2480m)に登って降りてきた。台風が日本海側や太平洋側に強い風雨をもたらしても、山に囲まれているせいか長野は晴れてる場合がある。前の週の上高地は台風14号、この週の北八ヶ岳は台風15号がそれぞれ海沿いにずいぶん雨を降らせたようだけど長野の山地は何ともなかった。意外なことだった。

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