散 歩 B L O G

歩くことが唯一の趣味ですから。

今城塚古墳

2017-01-14 | Weblog
寒いし雨が降っているのに、わざわざ古墳を見にきた。東京が晴れて暖かいので大阪もきっと
そうだろうと思って新幹線に乗ったら、名古屋あたりで雨が降り出して新大阪は土砂降り……
JR京都線にのりかえて摂津富田(せっつとんだ)駅でおりると、高槻市のキャラクターである
はにたんが待っていた。こういうものがあるということは古墳を見せる気まんまん。引き返さず
行ってみよう。


市バスに乗って今城塚古墳前へ

継体天皇の古墳じゃないかといわれている。継体天皇といったら、そのころ皇室が断絶した
という説があって、継体という諡号がむしろ断絶をあらわすとか。聖徳太子の直系の曾祖父
とされていて、かえってあやしい。本当に継体天皇の陵墓なんだろうか。古墳の上を自由に
散策できるのは珍しい。大仙古墳(むかし仁徳天皇陵とされて今は否定されている古墳)を
はじめ、たいてい立入禁止だから。


大きすぎて写真に入りきらない

上から見ないと前方後円墳のかたちが確認できないけど、それだけの高さがある建物はない。
せめて天気がよければ歩いて楽しいかもしれないが雨だし寒いので散策する気がしない。


前方後円墳の方形のところかな


前方後円墳の円形のところかな


あんなところに埴輪がいっぱい

発掘調査で確認された位置に復元配置されている。これもまた珍しい。カラスが見張り番してる。
近くに行ったら突かれそう。家、大刀、盾、人物、動物など約190点の埴輪がずらり。


ずらり揃って雨に濡れている…


埴輪の祭には雨天も晴天もない


こういうの全国でここだけらしい

すぐそばの今城塚古代歴史館に寄っていく。帰りの市バスの時間を確認して、時間がくるまで
展示物をじろじろ。


石を積む人たち

こうすることで古墳を崩れにくく、植物を生えにくくするそうだけど、いまではどこの古墳も草木に
覆われて本来の景観とずいぶん変わっている。


無駄な努力とまでは言わないが

やりたくないなあ、こういう仕事……。高校生のときに読んだカミュの『シジフォスの神話』を連想
してしまう。ある晩、夢にまで見てしまった。


相撲取りの埴輪


鷹狩の人の埴輪


武人っぽい埴輪

この埴輪が身に着けているのは、もしかしてこういう金属の武具なんだろうか。ずいぶん立派な
ヨロイとカブトだけど、埴輪にするとシンプル。


…光り輝きすぎ?


棺の中の継体天皇


棺の石材が大事に展示されてる

棺の石材の一部は継体天皇陵(?)から運び出されて、石橋に使われていた。そう報じる新聞が
壁に大切そうに貼ってあった。


そうだったのか~

関連記事:  山の辺の道
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