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歩くことが唯一の趣味ですから。

中華民国

2011-08-10 | Weblog
あついときは美術館・博物館にかぎりますな。涼しさが得られて、感動が得られて、ときには
アッとおどろく知識が得られて、何時間いても延長料金なし。

空いてる平日なんて最高です。職場より快適なことは間違いない。そこで今回は、上野にある
東京国立博物館にやってきました。特別展「孫文と梅屋庄吉」をみるためです。


誰モ見テイナイ写真

……「誰も見ていない」わけないんですけど、清朝が衰えて1911年に中華民国ができてから、
ちょうど100年。それはもう珍しい写真がいっぱいです。

孫文は中華民国(いまの台湾につながる政府)の最初の臨時指導者で、わりとすぐ権力の座を
追われて、若いときに留学したことがある日本へ亡命してきた人。梅屋庄吉は、生涯を通じて
孫文を支えた日本人で、映画会社「日活」の創始者だそうです。


国立博物館は建物が立派

まだ当時は日活がロマンポルノを作る前で、日本と清朝・中華民国のあいだを行き来するのに
パスポートがいらない時代だったらしく、富国強兵まっしぐらの日本に中国の志ある若者たちが
いっぱい留学してきた(というより活動家として潜伏してきた)みたい。

中国の近代化は彼らのおかげで、人民共和国の中国共産党は漁夫の利を得ていばっている
ようなものかもしれません。


日本美術の流れ?

特別展「孫文と梅屋庄吉」をじーっくり見物して出ると、先ほどの立派な階段の上では、こんな
ざっくりしたテーマの展示が行われており、なんの気なしに足を踏み入れてみたら広さも点数も
圧倒的にこっちの展示のほうが上回っている。しかも、一部を除き撮影OK!



古代から近世まで日本の文物が勢ぞろい

初めてきたわけじゃないんだけど、特別展のついでに目にするには、量が多すぎるというか
気前よすぎるというか……大丈夫なんでしょうか?


そして空いてるから、ゆっくり鑑賞できる

いちおう平日なので、最終的には仕事場に戻らなくちゃいけないんだけど、こんなにいろいろ
並べてあると時間がいくらあっても足りない。困った困った。


……なんだこれ

日本文化を吸収しすぎてお腹がいっぱいになったので、デザートとして近くの国立西洋美術館で
「古代ギリシャ展」をみていく。


別腹ですからね

こっちのほうが混んでいる。しかしね、本当は日本の文物のほうが見ごたえあるかもしれない。
大英博物館から持ってきている品が、偏っている。(しかたないことだけど)


常設展もみていく

どうして日本に西洋美術がこんなにいっぱいあるだろうっていうくらい、常設展はすごい。
企画展をみなければ420円で入れちゃう。ベンチやソファに座って本を読んでも叱られない。
ますます仕事をしにいくのが遅くなってゆく……。


こういう門をくぐる思い

おいら、ちゃんとやることやっといたから見逃しておくれよ。
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