歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

野田の愛宕神社「本殿の方角」と「鳥居の秘密」

2007年07月29日 | お寺・神社

昨日の続きです。

愛宕神社に到着です。交差点の中心に向かって鳥居が建っています。それがどうしたの? と思われるでしょうが、何故か?それが気になったのです。

鳥居をくぐり、石畳の参道を真っ直ぐ進と、その先に本殿が見える・・・・・・、そんな風景が想い浮かぶのです。

これまで見てきた神社のほとんどは、本殿と鳥居は「ほぼ一直線上」に建っている・・・・・・、そんな印象があるのです。



この鳥居の位置は、本殿を背にして右45度の方向にあります。本殿はほぼ真南を向いているので、鳥居の方角は南西となります。

そこで考えたのです、神社の本殿はどちらの方角を向いて建てられるのか? そして、その方角を決めるのは何なのか?

祀られている神様の「種類」によって決まるの? それと、本殿と鳥居の位置関係も気になるのです。




単に、立地条件や、敷地の形状で決まるものではない筈です。もしかして、そこには、トンデモナイ! 秘密や謎が隠されているかも? と思い、調べてみました。

ネットで探しても、それらしい答えは見つからず、近所の神社にメールで質問してみました。

9時に質問を送信し、回答は1時過ぎにありました。



    -----以下、引用-----


本殿の向きに関して、厳密な「決まり事」というものは、無いと思います。
多くの場合は、「天子は南面す」の故事より、南に向けるよう建てる事が多いのです。

故に多くの神社では、神棚等の向きも、南~東南~東に向けて頂くようにご案内しております。

また、境内地(敷地)の制約で、向きが決まってしまうケースもあると思いますし、「山」や「海」が神様である場合などは、「山」等に向かってお参りできるようにすることもあります。

位置関係については、本殿と鳥居の向きを一直線で結ぶというより、本殿の正中線と鳥居を一直線にしないように、カギの手にクランクさせているとは思います。

神様の正中線とは、本殿の中心から真っ直ぐ正面に引いたときの線をさしますが、この線は大変重要で、人間が踏むことをあまり良しとはしないのです。

故に正中線と参道が、全く一緒になる距離を少なくするという考があります。
また本殿の向きと、境内地が道路と面する分とは必ずしも一致しない場合は、当然あると思います。

道路に面して鳥居の向きは決まりますので、本殿の向きと鳥居の向きは、一緒にしなければならないわけではないのです。

以上、よろしくお願いいたします。


     -----引用終了-----



え~! そうなの? もう少し・・・こう、何とか、それらしい「謎や秘密」はないのですか? こんなもんだったのですか・・・・・・、ふ~ん。

鳥居についての説明はありませんでしたが、鳥居の役割を考えると・・・神域と人間が住む俗界との境に建てる・・・ので、本殿との関係はまったく無く、道路に面した入り口に建っていたのです。

鳥居と本殿が直線で結ばれるのは、思っていたのとは逆で、立地と敷地の条件に制約され、図らずもそうなってしまっていたのです。

神の正中線と参道の話しは「ナルホド」でした。

結局は、「決まり事」等は無く、立地条件、敷地形状で決まるようです。神社は方位に関して「うるさい」と思っていたのですが、そうでもないようです。

考えてみたら、方位に関して「いろいろ」あるのは、陰陽道とか、易学とか、風水とかで、「神道」とは関係無かったのです。

そこいら辺が頭の中で、ゴチャゴチャになっていたようです。ナルホドでした。

愛宕神社は「それなりに正しく」、参道と正中線とをずらしていたのです。


暑いなか辿り着いた愛宕神社の境内は、大きな樹が茂りとても涼しく快適でした。おじさんが一人、境内を箒で掃き清めていました。


愛宕神社には、まだまだ「面白いもの」があります。


その話しは、また明日です。 



コメント
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