歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

西武池袋線「人のいる風景」

2007年07月24日 | 東京の風景
一昨日の続きです。そしてシリーズ最終回です。


富士見台駅に到着です。ここにも居ました「あしたのジョー」


なかなかオシャレな駅です。


駅前商店街は特に面白いものも無く、商店街を抜け住宅街に入り木陰に佇み一息ついていると、老夫婦が目の前をゆっくりと通り過ぎて行きました。

付かず離れずの微妙な距離を保っています。70代のご夫婦でしょう。70代までは、そこそこ元気に歩けるのです。

80代に入ると身体の動きが不安定になり、自分の意志どおりに動かなくなります。明らかに老人となります。

このお二人の後ろ姿を見送りながら、微笑ましさ、寂しさ、歳を重ねる儚さ、自分のこれからの姿への想い・・・・・・、いろいろと考え、じっと見つめてしまいました。

あのご夫婦は、何処からか、帰られたのか? それとも、これから何処かへ、出かけるのか? きっと、これまでに、いろいろな事があり、今、二人は黙って微妙な距離を保ちながら、いつも二人で一緒に歩いているのでしょう。

さぁて、これから私の歩いて行く先に何があるのか? ドラマチックな出来事が起きるのでしょうか? まだまだこれからです。人生は人それぞれにドラマチックなのです。

老夫婦を見送り、汗が引いたところで、私も二人が去った方向に歩き始めました。高架を潜り、高架沿いの道を一人り黙々と・・・・・・額は直ぐに汗で濡れてきます。

額に汗して働くのは美しいですが、暑い昼日中、カメラぶら下げ額に汗してウロキョロするのは、かなり怪しく思われます。

この高架沿いの風景が気に入りました。
木造モルタル2階建て、典型的な都会の片隅的民間アパート、ドアの脇には洗濯機が置かれています。

周りの風景は片隅的アパートとは対照的に、赤い煉瓦が敷き詰められたオシャレな歩道。

そして、設置されている遊具はまだ新しいのに、何故かフェンスで囲われ閉鎖された児童公園。大きな樹に青い空と白い雲。


洗濯機に寄りかかりながら、携帯で盛んにメールをしている茶髪の若い女性の姿が見えます。ここの住人を待っているようです。前に置かれている自転車は彼女が乗ってきたものでしょう。

彼女に何かがあったのか?、それとも、これから何かが起きるのか? それがどんなドラマなのか? 

事の顛末を見届けたいのですが、これはテレビドラマではなく現実です、残念ながらそういう事は出来ません。

ここの住人は男性です。決め手は、部屋が一階で有ること、そしてカーテンの色です。彼女は男の帰りを待っているのです。そう云う匂いが漂っています。


知らない町の何処かで、知らない人達が、毎日、いろいろな出来事を経験をしている・・・・・・。歩いていると、そんな事に出会うのです、不思議です面白いです。


今日で、このシリーズは終了です。


最初の予定では、西武新宿線上井草駅から、西武池袋線を越えて東武東上線常盤台駅まで歩き、沿線間のイメージの空白を埋める予定でした。

しかし、当日の暑さにより、常盤台を断念し豊島園に変更したのですが、結局は二つ手前の中村橋駅から帰路に就くことになりました。



兎に角、新宿線と池袋線の空白は埋まりました。この先の常盤台までは今後の、楽しみに取って置きます。


それでは、最後までお付き合いして下さった皆さん、ホントにありがとう御座います。

これからも宜しくお願いします。



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コメント
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