歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

ロシア!ウクライナ侵攻で罠に嵌まったプーチン!ロシア終わりの始まり!

2022年02月25日 | 世間話し

前回の続きではありません。

やはり、ロシアはウクライナに戦争を仕掛けました。

1990年東西ドイツの統一に始まり、東欧の「民主化」と云うか、旧ソ連圏の、チェコ、ポーランド、ハンガリーが99年にNATOに加盟。

91年ソ連邦崩壊、ウクライナ独立。

2014年にウクライナの親ロ政権が倒れ、西欧との緩衝地帯を失い、このままでは、西欧の「民主化」の波は、確実に、ロシア国内に波及すると、反撃の足がかりとしてロシアはクリミヤ半島を併合、ウクライナ東部に侵攻。

ロシアのプーチンは、ウクライナをもう一度、緩衝地帯に戻したいと、当然、そう考えます。

戦争は始めるのは簡単で、しかし、終わらせるには、とても、とても、難しいのが、世間の常識。

しかし、この間の、米国とロシアの情報戦?謀略戦?は、かなり、かなり、激しいものでした。ロシアが追い詰められているのは間違いありません。

私としては、最大の謀略は、ロシアがウクライナに軍事侵攻しても、経済制裁だけで、米軍もNATO軍も直接的に軍事介入しないと、再三、明言していたことです。

これって、プーチンを「誘い込む」ように、誘導しているよう感じました。

ソ連邦の崩壊の弾きがねを引いたのは、ソ連軍のアフガニスタン侵攻でした。親ロ政権を守るためとして、侵攻し10年にわたる泥沼の内戦で、ロシアは、軍事的にも、経済的にも疲弊しました。

「窮鼠猫を咬む」的、ウクライナ侵攻で、再度の、軍事的、経済的に疲弊し、プーチン・ロシアは崩壊なんて、脚本が書かれているような、ないような、そんな気もするのです。

まあ、ウクライナとアフガニスタンとでは、地理的、文化的、経済的、政治的に、かなり異なりますので、アフガンと同じ展開にはなりませんが、それでも、ロシアの攻勢は長く続くと思えません。

アメリカに取っての最大の敵は中国、そのお友達のロシアを叩き、中国を孤立させる、そんな思惑も感じます。

まあ、国際政治です、いろいろな思惑が、いろいろな勢力が、絡み合い、対立し合い、影でつながり合い、もつれ合いです。

しかし、それにしても、それにしても、と、ロシアは、GDPは世界第10位、購買力平価だと6位で、世界を敵に回して闘う為に、国民にかなりのしわ寄せがいっている筈です。

ロシア国民のプーチンに対する不満は溜まっている筈です。いまは、プーチンの強権政治で抑え付けていますが、もう、それほど長くは持たないと思います。

それにしても、ロシアのウクライナ侵攻を知ったのは、本日、4時に起きて見た朝刊でした。

テレビは、朝から晩まで、まったく見ていませんでした。

やっぱり、時々は、テレビを覗かないと。

しかし、これをチャンスとして、中国、北朝鮮の脅威を煽り、対敵基地攻撃能力とか、改憲とか、核武装とか、叫ぶ輩が勢いづくのが心配です。

兎に角、ひとまず、これまで。

 

それでは、また。

 

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1回・2回はファイザー3回目はモデルナで副反応?モデルナはスパイクバックスに!販売名変更!

2022年02月23日 | 世間話し

20日の日曜日に3回目の接種を受けました。

予約券が届いたのが2月2日で、その日にネット予約、予約可能はモデルナのみでした。

評判の芳しくないモデルナ、多少の不安と迷いがありましたが、尾身茂会長も1回、2回はファイザーで、3回目にモデルナを接種する映像を目にし、背中を押されたのです。

この報道、尾見クンがやるなら、俺も、俺も、私も、私も、と、なり、全国的に、それなりの効果があったと考えます。これで、彼は、始めて、日本の感染予防に貢献しました。

それで、問題の副反応ですが、今回も、大したことはありませんでした。

接種した翌日の朝、寝床で両手、両足の伸びをしたときに、針の刺された部位に、多少の腫れを感じる程度で、痛みとまでは云えない程度でした。高齢化の証。

通常の動作範囲ではまったく違和感なし。

2日後の火曜日の午前中には、通常範囲を超えて、いろいろ腕を肩を動かしても、何の違和感もありませんでした。

1.2回目のファイザーの時も、そうでしたが、副反応の少なさに、嬉しいような、寂しいような、とても複雑な思い。

政府に協力する訳ではありませんが、ファイザーもモデルナも変わらないと思います。

オミクロン、そしてステルスオミクロン、亡くなる方が急増しています。

モデルナに、多少の不安と迷いがあったとしても、早くワクチンを接種したほうが良いと思います。いまのところモデルナを選択した方が早く接種できると思います。

これで、ワクチン接種の報告を終わります。

あっ、それと、余談ですが、モデルナなの販売名が「モデルナ筋注」から、「スパイクバックス筋注」変更されるそうです。

モデルナの芳しくない評判を、名前変更で消し去る作戦?

 

それでは、また。

 

 

 

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”榎田信衛門さん”で取り扱いの難しい人々!

2022年02月21日 | 世間話し

前回の続きです。

『人新世の資本論』を読んで綴って、ぼけ対策を行っています。

それで、何ですが、ここで少し?かなり?『人新世の資本論』を離れて、最近、目にし耳にした、マスコミ事情と云うような、そんなお話をしたいと思います。

まあ、「人新世」も、13回も続いたので、ほんの少し飽きてきたこともあります。

この話しは、聞いたときには、なるほど!と、左の手のひらを、右手の拳で叩いたのでした。

それで、そんなマスコミ事情を語ったのは、あの、大石あきこ衆議院議員の応援団長的な”榎田信衛門さん”と言う方です。

まあ、前回の”大石あきこさん”繋がり"での信衛門さん”の登場です。

”信衛門さん”を詳しくお知りになりたい方はこちらに

榎田信衛門オフィシャルウェブサイト (enokidas.com)

それで、この方の語ったマスコミ話しですが、これは、YouTubeのこちらの

チャンネルです。

【動画版】QIC Vol.1290-C枠/ParaTが斬る!榎田信衛門の『日本の放送創世記概論』~令和の大政翼賛メディアはどうやって作られたか?~ - YouTube

40分弱で、まあ、タイトルの『日本の放送創世記概論』は、それなりの洒落と、そこそこ本気で付けたようです。タイトルに相応しい、それなりのアカデミックな論考として、世間に問う準備はお有りのようです。

それで、彼は、現状の放送局・マスコミを憂い、嘆き、怒り、反旗を掲げ、webRadioを日本で最初に立ち上げ、いまも続けているのです。

まあ、YouTubeですから、それなりの語り方で、それなりの内容で、肝心要の部分は中盤の10数分です。先ずはご覧あれ。

それで、彼が大雑把語った、現在のマスコミが政権批判をしない理由として挙げた内容を、大雑把に要約すると、

①「戦後間もない頃の放送局は、当然、反戦・平和の意識が強く、経営者も、局員も、リベラルや左翼的な方々が主流派だった。しかし、社会党の衰退と同時進行で右に傾き始めた。

②「政治家の子息が放送局に入り始め、それらの悴や娘が時を経て、中堅・上層部へと昇進」

③「政治とマスコミの人的交流が拡大、放送局員・新聞記者社政治家に転身。政治とマスコミの利害の一体化が進行」

※確かに、思いつく有名どころだけでも、丸川珠代、小渕優子、いまは只の人の石原伸晃、口火を切ったのはNHKの宮田輝。他にも、記者出身の無名国会議員は沢山居ます。

それと、話しは少しズレますが、有力議員に閣僚に張り付く、番記者制度も癒着の温床。その裏返しとしての中味の無い記者会見。

④「20年まえ頃から、放送局員の採用条件として、兎に角、めんどくさそうな奴、組織の枠をはみ出しそうな奴、良くも悪くも何かやりそうな奴、そういう連中は不採用にしている。

⑤兎に角、枠からはみ出さず、云われたことだけを、おとなしく実行、めんどうな問題には首を突っ込まない。そんな方々が採用されている。最近の特徴として中小企業の経営者の娘、息子の採用が目立つ。

まあ、そんな主張だったと思われます。

先ずは、①ですが、彼は戦後から語っていますが、戦後のマスコミが左に傾いていたのは、単に、戦時体制・軍国主義への一時的反発と、占領政策の後ろ盾、深い思想的背景はなかったと考えます。単なる徒花。

もう少し長いスパンで考えれば、悪くなったのではなく、元々、民主主義を、生活の中で日常的、検証的、実効的、思想的、行動的、日常規範として身についていなかった。よって、直ぐに消え去り、忘れ去る。憲法も然り。

それと、社会党の衰退と同時進行については、話しは、ぐっと、ぐっと、巨視的になり、アメリカ戦後世界戦略の変化が背景あると考えます。

戦後の一時期、軍国主義を葬り去る為、日本が二度とアメリカに刃向かわ無くする為、民主勢力をそれなりにアメリカによって育成、容認。

しかし、朝鮮戦争の勃発で、共産党・社会党・革新勢力への弾圧・抑圧政策に変更、そして、三井三池闘争の敗北、60年安保闘争の敗北、国鉄民営化で、労働運動の衰退で総評解散。小選挙区制の導入で社会党解散。

そんな、あれや、これやの流れの中に、当然、放送局も位置付けられ、右旋回の継続中なのです。

それで、信衛門さんの話しで、なるほど!と思ったのは、②~⑤です。

新聞・テレビが政権批判をしないのは、政権に対する忖度ではなく、そも、そも、考え方、価値観を共有していると、気づかされたのです。

そもそも政権批判をすると云う、発想が無い!と、考えると、とても、とても、合点がいくのでした。

政界とマスコミ界の人的交流というか、癒着というか、お仲間意識と云うか、周りで騒ぐほど、仲間内では、それほど危機感は無いのです。

終戦後、マスコミの反戦・平和は、アメリカの民主化政策の結果、そして、下山・三鷹・松川の謀略事件、レッドパージ等、衰退も、アメリカの統治政策の変化の結果。

そして、、アメリカの統治政策は、いまでも継続中。

無条件降伏で、あの時、日本は主権を放棄させられていた?

話しが、大きくなり、信衛門さんむから、逸れてきました。

話しを戻します。

それで、ここが、肝なのですが、私が、聞いていて、はたと閃いたのが、「枠からはみ出さず、云われたことだけを、おとなしく実行、めんどうな問題には首を突っ込まない。そんな方々が採用されている」話しです。

これって、放送局だけでなく、他の企業でも同じではないか?と思ったのです。そして、いや、日本は、ずっと、ずっと、昔からそういう国だった?と考えたのです。

戦後の高度経済成長は、欧米の技術を取り入れての”追いつけ・追い越せ”政策でした。背中を見て、まねし、ちょっとだけ改良。これと、アメリカの世界戦略、占領政策が、ドンピシャ嵌まった結果だと考えたのです。

「枠からはみ出さず、云われたことだけを、おとなしく実行、めんどうな問題には首を突っ込まない。そんな方々」は、追いつけ追い越せに適していたのです。

しかし、追いつくと、今度は、自ら先頭で、新た技術を、新たな分野を切り開くことが要求されます。それは、とても不得意なのでした。

これから、自由な発想で、答えの無い問題を解く、そんな人材は、生まれるのでしょうか?

教育界、経済界も、近頃、そんな人材を求めているようですが、そういう人材は、とても、とても、面倒で、扱い辛い方々なのです。

枠からはみ出し、気に入らないとやらない、和を乱す、他の人には理解出来ない事をやる等々、そんな人達なのです。

まあ、そんな事を、私が考えても、詮無いことです。

話しが、長々と逸れまくり、書き散らしましたました。

本日は、これでお終い。

 

それでは、また。

 

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『人新世の資本論』⑭ グレタ・エマンマン・トゥーンベリ!偉人賢人みな変人!

2022年02月19日 | 世間話し

前回の続きです。

飽きもせず『人新世の資本論』を読んで綴って、ぼけ対策を行っています。

今回は、第二章、小見出し3.「※SDGs・・・無限の成長は可能なのか?」です。

※ Sustainable・・・ 持続可能  Development・・・ 発展・開発  Goals・・・目標 

「最後の砦の旗印・・・SDGs・・・国連、世界銀行、IMF、OECDなど国際機関がSDGsを掲げ経済成長を追求」

「急速な技術革新・・・持続可能なインフラ投資と資源生産性の増大の相互作用・・・よって持続可能な成長は推し進められる・・・私たちは、経済成長の新時代に突入した」

との主張に対して、著者は、

「エリートたちが集う国際組織において、気候変動対策が新たな経済成長のチャンスとみなされているのが、はっきりとわかる」

として、次の行で、

「気候ケインズ主義が、さらなる”経済成長を生み出すのは間違いない”、太陽光パネルだけでなく、電気自動車とその急速充電器の普及、さらには、バイオマス・エネルギーの開発など、経済の大転換が必要、そのために多くの投資と雇用創出が欠かせない。既存の社会インフラ全体を丸ごと転換する大型投資が必要だという主張も、”まったくもって正しい”」

私は、ここで、著者に、エッ!どうして?”・・・間違いない” とか ”まったくもって正しい” なんて云ってしまうの?と、思ったのでした。

著者は、本の冒頭に”SDGsはアリバイ作り・危機から目を背けさせる効果” そして、そして、”大衆のアヘン”とまで、言い切って、世間の風潮に冷や水をぶっかけたのに、ここにきて、反発を抑えて、それなりに、仲間に入れる懐柔作戦?

でも、私などは、その挑発的な、戦闘的な、主張が気に入って本を購入したのです。そもそも、です。気候ケインズ主義的な方々は、本屋でこの本を手に取り、冒頭のはじめにを読んで、そっと本を閉じ、棚に戻して立ち去ったと思います。

そして、次の行でも、著者は、

「たが、それでも、問題は残る。それが果たして、地球の限界と相容れるのかどうか、という疑問が湧いてくるからだ・・・緑と冠を付けたところで、成長を貪欲に限りなく追求していけば、やがて地球は限界を超えてしまうのではないか」

との、それなりに肯定してみたり、否定はせず、疑問を投げかける表現に、かなり、かなり、持って回った表現です。敵も反発も最小限に?

まあ、斉藤幸平さんは学者で、環境活動家ではありませんから、それなりに、表現は穏やかで、エビデンスで説得、納得、理解者を増やす作戦ですか。

それにしても、あのスウェーデンの”怒れる”環境活動家少女「グレタ・エマンマン・トゥーンベリ」の登場は、衝撃的でした。

彼女は国連気候行動サミット(2019年9月)で、怖い顔で、激しい言葉で、怒りを露わに、世界の指導者に対し、早急な気候変動への対策を訴えました。と云うよりも、対策の遅さに対して、激しく抗議しました。

当時、16歳です。世界は驚き、それなりの喝采を受けました、が、小娘が、何も分かっていないのに、偉そうなことを云うなッ!との反発も受けました。

まあ、私としては、普段はとても可愛いくて、チャーミングな、それなりのお嬢さんだと、思いました。

それにしても、自分の意見を持ち、それ表明し、一人でも行動する、こういう若者は、最近、日本では見かけなくなりました。何をやられても、やってくれなくても、怒らない若者。

少数派を怖がり、多数派に身を置き安心し、目立たず、逆らわず、枠からはみ出さない。これは、やはり、世間が求めている?若者はそれに答えているだけ?

それで”グレタ・エマンマン・トゥーンベリさん”ですが、Wikipediaによると、お母さんが著名なオペラ歌手で、お父さんには”著名”は付いていませんが、俳優だそうです。

芸術家の家庭ですから、個性を大事に、少数派も、目立つのも、逆らうのも、枠からはみ出すのも、みんなOKで、自由に育った?

こういう人は、世間では取り扱いが難しく、敬遠されがちですが、古今東西、こういう人達によって、世の中は動いて来たのです。

偉人、賢人、みな変人なのです。

本日も、かなり、本題から逸れたようですが、ここらで終わります。

未だ未だ飽きずに続きます。飽きたときには、脇道に逸れたりします。

それでは、また次回。

 

 

 

 

 

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『人新世の資本論』⑬” アレクサンドリア・オカシオ=コルテス”に”大石あきこ”に期待!

2022年02月17日 | 世間話し

前回の続きです。

それで、前回で第一章は終わっていました。

今回から『第二章 気候ケインズ主義の限界』となります。

そして、小見出し1.『グリーン・ニューディールの希望?』です。希望の後に?マークが付いています。

前回の最後で、

「分岐点の一方、安定した社会システムが、まったく?あまり?見えないのです。一方の、右派ポピュリズム・・・排外主義的ナショナリズムの煽動・・・民主主義の危機・・・権威主義的統治体制の到来は、それなりに見えるのです」

と、私は書きましたが、その一方の、「安定した社会システム」の否定的な紹介です。

巷では、それなりにと云うか、かなり、かなり、気候変動対策として、ほぼ主流の考え方です。しかし、著者はここで、バッサリと否定します。

「グリーン・ニューディールは、再生可能エネルギーや電気自動車を普及させるための大型財政出動や公共投資・・・安定的・高賃金雇用の創出・・・有効需要増加・・・好景気・・・さらなる投資・・・持続可能な緑の経済へ移行加速」

「危機の時代に、新自由主義はもはや無効・・・緊縮と小さな政府では対応できない、新たな緑のケインズ主義、気候ケインズ主義」

とても、とても、分かり易く、受け入れやすく、成功したならバラ色の未来が待ち受けている!誰も、彼もが、賛成!賛成!と諸手を挙げそうな政策です。

この政策には、アメリカの民主党大統領候補として、予備選でそれなりに善戦した「バーニー・サンダース」も選挙公約に掲げていたそうです。

自称「民主社会主義者」の民主党バーニー・サンダースの名前を聞くと、思い浮かぶのが「アレクサンドリア・オカシオ=コルテス・・・何とも良い響きの名前」です。民主党員で米政治団体「アメリカ民主社会主義者」のメンバーです。

彼女の両親はプエルトリコからの移民で、2018年アメリカ史上最年少29歳で下院議員(ニューヨーク州選出)に当選。現在32歳。因みに、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスを略して「AOC」と呼ばれるそうです。

自称民主社会主義者のバーニー・サンダースが気候ケインズ主義ですから、AOCも気候ケインズ主義です。それと彼女は、巷で噂の「現代貨幣理論・MMT」について初期に言及し、MMTの認知度を上げたようですが、現在は積極的発言は控えているようです。

MMTと云えば、「れいわ新撰組」ですが、と云うか、「でした」に変わったようです。最近の山本代表の発言が微妙に変わって、MMTとは違うと云い始めました。以前はMMT論者と盛んに対談していたのですが、今では距離を置き始めました。

まあ、それはそておき、日本にも、こんな若い女性の政治家が、と思っていたら、現れました”れいわ新撰組”の”大石あきこさん”期待してます。まあ、多少歳の差はありますが、そこは、日本とアメリカの政治制度・文化の違い。

話しを本の方に戻します。この小見出し「グリーン・ニューディールの希望?」の?マークを付けた理由は、ここでは述べず、次へと続きます。

次は、小見出し2.『緑の経済成長というビジネスチャンス』です。

ここで、そこそこ著名な米国ジャーナリスト「トーマス・フリードマン」の登場です。彼は、

「グリーン・ニューディールをグリーン革命と呼び・・・ビジネスチャンスとし・・アメリカの再生・・・」

「ソ連崩壊後のグローバル化と情報技術の発展・・・世界はフラット化・・・すべての人々がつながる・・・これにグリーン革命が新たに加わり・・・世界は持続可能」

と、主張しています。

グリーン・ニューディールも、グリーン革命も、とても、とても、口当たりが良さそうで、気楽に楽しく危機が乗り越えられそうで、世の中は丸く収まりそう。

でも、しかし、著者の斉藤幸平さんは、

「気候ケインズ主義が与えてくれるものは、気候変動を好機にして、これまで以上の経済成長を続けることができるかもしれないという”希望”である・・・」

「気候ケインズ主義に依拠した”緑の経済成長”こそが、資本主義が”平常運転”を続けるための”最後の砦”となっている」

と、バッサリ否定。

岸田政権は当初「成長より分配」と云い、党内の反対で「成長も分配も」へ変身。

どちらにしても、成長は必要と云う考え方。これは、自民党だけではなく、野党も同じなのです。そして、マルクス主義者も同じなのです。

しかし、しかし、もう、経済成長で、世の中、すべて丸く収まる時代は終わったのです。と、云うのが、この本の主題です、真骨頂なのです。

どういう、社会システムを描いていくのか、かなり、かなり、大変な作業で、その前に、もう少し、詳しく、否定的な根拠が、データを使って論じられます。

ここは、かなり、退屈そうで、どうしようか思案中。

兎に角、本日は、ここまで。

 

それでは、また。

 

 

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『人新世の資本論』⑫ 分岐点です!どうする?決めるのは!そこのあなた!あなたですよ!

2022年02月14日 | 世間話し

前回の続きです。

『人新世の資本論』を読んで綴って、今回で12回目となります。

いつまで続くのやら、兎に角、飽きるまで続きます。それでは、本日も、始まります。

それで、今回は小見出しは『19.資本主義よりも前に地球がなくなる』です。

「中核が勝ち続けるためには、周辺は負け続ける・・・資本主義が崩壊するほどの致命傷を今すぐに負うことはない。裏を返せば、先進国の人々が大きな問題に直面する頃には、地球は生態学的に手遅れの状態」

まあ、一言、二言、云わして貰えば、「生態学的に手遅れ」と云う表現ですが、これって、とっても、人類中心的な考えだと思います。

人類が、地球環境を「変化」させ、人類が、住めない環境となったとしても、他の生物は存在し続け、太陽系に、宇宙に、地球は、それなりに変化し存在し続けます。

人類にとって都合の良い環境、他の生物にとって不都合な人類は、ともに消滅。

と、云うことで、小見出しの『資本主義よりも前に地球がなくなる』と云う表現は、正しくありません。比喩としても、正しくありません。

わたしは知りませんでしたが、アメリカを代表する環境活動家「ビル・マッキベン」の、

『利用可能な化石燃料が減少している事だけが、私たちの直面している限界ではない。実際、それは最重要問題ですらない。石油がなくなる前に、地球がなくなってしまうのだから』

と云う言葉から引用したのでしょう。

それにしても、このビルさんの言葉ですが、「利用可能な化石燃料の減少」が問題なんですか? 

当然、「化石燃料を利用する→二酸化炭素の排出量増大→気候変動」が問題であって、化石燃料の減少等、誰も問題にはしていません。いまでは。

因みに、以前は、確かに、石油30・40年枯渇説が、何十年も前から叫ばれていました。しかし、何十年経っても、枯渇期限は先送りされるのでした。採掘技術の進歩で、利用可能な範囲が拡大しているのです。

世界は脱炭素、気候変動で、いまでは、石油枯渇説を叫ぶ人は、もう居ません。

それにしても、何だか良くわからなビルさんです。それを引用する幸平さんも良くわからない。 

良くわからないけれど、次ぎに進みます。

はい、小見出しの『20.可視化される危機』です。

「短期的かつ表面的にだけ見る限りでは、資本主義はまだまだ好調に見えるかもしれない」

これは、世間一般の風潮を、幸平さんの解釈で述べたものです。大胆な発言をする割に、かなり、かなり、消極的な見方。

わたしとしては、幸平さんの解釈よりも、世間一般の、世界の、風潮の大勢は、気候変動と格差と貧困で、「資本主義は、もう、そろそろだ」と、そんな方向に、向かっていると考えます。

次の行で幸平さんが「廉価な労働力のフロンティア喪失・・・利潤率低下・・・先進国内部での労働者の搾取激化・・・環境負荷のグローバル・サウスへの転嫁・外部化も限界」を述べています。

このような認識は、世間一般も、それなりに、肌感覚で、身近に迫っていると、気づいているのです。そんな風潮の現れの一つとして『人新世の資本論』が、ベストセラーになったと考えます。

それで、可視化される危機として、海洋中のマイクロ・プラスチックの問題、シリア難民の原因は気候変動、アメリカのハリケーンの大型化を採り上げています。

そして、次ぎ、第一章最後の小見出し『大分岐の時代』です。

分岐とは、分かれ道。

「資本主義システムが崩壊し、混沌とした状態になるのか、別の安定した社会システムに置き換えるのか・・・資本主義終焉に向けた分岐が、いまや始まっている」

との指摘。

資本主義による富の偏在、貧困と格差、気候変動、このままでは、世の中は回らなくなる。

と、云うか、一部の、一握りの、金持ちが、さらに富を増やし、困窮する多数は、さらに困窮すると云う現実。

そして、パンデミックによる、貧困と格差の、資本主義崩壊の、加速化、顕在化。

分岐の一方は、世界で、それなりに、分かり易く、表面化しつつあります。

「崩壊、混沌・・・右派ポピュリズム・・・排外主義的ナショナリズムの煽動・・・民主主義の危機・・・権威主義的統治体制の到来」

分かり易い例として、資本主義の「民主主義のリーダー国」アメリカの混乱です。共和党トランプの出現です。連邦議事堂への乱入事件です。

アメリカは民主党と共和党の二大政党体制です。トランプの出現は、民主党の支持層だった、取り残され、見捨てられた製造業の労働者に、トランプが食い込み大統領選に勝利しました。

民主党には、取り残され、見捨てられた製造業の労働者が見えていない?見ようとしなかった?

ここで突然ですが、日本の立憲民主党のお話になります。

以前にも書きましたが、立憲民主党は、連合は、労働者の意見を代表してません。

日本の組合員数は約1千万人で、組織率は約17%。

連合加盟の組合員数は約700万人。組合加盟者の7割は連合の組合員。

しかし、組合未加盟の労働者は約6千万人で、そして、雇用形態では約4割が非正規雇用です。

この現実を、立憲民主党には、見えていない?見ようとしない?見て見ぬふり?

この現実と、これから未来。

分岐点の一方、「安定した社会システム」が、まったく?あまり?見えないのです。

一方の、右派ポピュリズム・・・排外主義的ナショナリズムの煽動・・・民主主義の危機・・・権威主義的統治体制の到来は、それなりに見えるのです。

どうなるのでしょう?

どうするのでしょう?

それを決めるのは、ここまで、読んできた、そう!そこのあなた!です。

本日は、これでお終い。

 

それでは、また。

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『人新世の資本論』⑪ 流れは変わった!焦る!慌てる!狼狽える!橋下維新!の終わりの始まり!

2022年02月09日 | 世間話し

はい、前回の続きです。

『人新世の資本論』を読んで、綴って、記憶と記録にとどめ、惚け防止対策を行っております。

本日は、第一章の小見出し『18.周辺部の二重負担』のお話。

『資本は・・・否定的帰結を・・・周辺部へ転嫁・・・例えば南米チリでは欧米人の「ヘルシーな食生活」のために、輸出向けのアボカドの栽培・・・多量の水・・・土壌養分を食い尽くす・・・他の植物の栽培困難・・・干ばつ・・・気候変動・・・自国食料生産が困難』

そして、パンデミックで矛盾が顕在化で、歴史が変わる!かも?

「南米のチリでは、干ばつで水が希少・・・コロナ対策として手洗いに使われる水が、輸出用のアボカド栽培に使われている・・・これは、水道水が民営化され、料金が上がり、一般庶民の使用が困難になった為である」

民間にできる事は民間にです。イギリスのサッチャー政権、アメリカのレーガン政権が口火を切った、民営化、新自由主義です。

日本では、小泉内閣の郵政民営化が口火を切りました。アメリカの金融資本の要求と、小泉の個人的選挙区事情が合致しての民営化でした。

でも、しかし、新自由主義はパンデミックで幕を下ろします。新自由主義では、世の中が回らなくなってきたのです。

自民党岸田政権も「新しい資本主義」を、「成長より分配」を口にし始めました。最近では党内の反発から「成長と分配」言い直しているようです。

そんな世界が変わろうとしているときに、私の嫌いな、いや、好きくない、関西漫才と吉本興業の大阪では、周回遅れで、新自由主義的政策を掲げる「維新が支持を拡大」しているのです。

反中央、反東京、反公務員、特に、反公務員で支持を伸ばしているのです。

大阪商人気質として、反東京・反政権として、議員・公務員を権力の末端として、「お上の手先」として対立させ、攻撃し、庶民の「反お上感情」を煽り、利用し、支持を拡大してきました。

議員も公務員も、庶民の敵ではありません。そう見えてしまう事は、ままあるのですが、議員は我々の代表です。公務員は国民の為、公共の為に働くのが使命。

議員が敵として見られがちなのは、世襲と職業化により、選挙民の代表とは異なるり、特別な人種に見えてしまうからです。

議員が減れば議会に我々の声が届きにくくなります。公務員削減は我々の生活に、マイナス要因として跳ね返ってきます。欧米諸国と比較しても、公務員数は人口比で比較して、かなり少ないのです。

新自由主義的、小さい政府的、身を切る改革は、今回のコロナ禍で、大阪市民に感染者・死者数の日本最悪の状況として、跳ね返ってきました。

維新橋下徹が、府知事、市長時代に、保健所の統合削減、保健師の削減、公立病院の医師・看護師の削減という、「身を切る改革」の結末です。

今回のコロナ禍の惨状を見て、大阪人は気が付くのでしょうか? これだけ身を切られても、吉本芸人の馬鹿話に大口あけて、笑って自らを慰め、これまでのように、ひたすら信じて、維新を支持を続けるのでしょうか?

いや、きっと、きっと、眼を覚まし、維新を切る行動に立ち上がると、思うきょうこの頃。

救いは、その先頭に立っている「れいわ新撰組」の「大石あきこ衆議院議員」です。

橋下徹が府知事に当選し、職員を集めた朝礼で「民間は就業時間外で朝礼をおこなう」との発言に対して、府の職員であった彼女が「我々はサービス残業を強いられている。あなたは知っているのか」と噛みついた方でした。

最近、大石さん、橋下徹に名誉毀損で訴えられたそうです。かなり、かなり、橋下維新は焦っているようです。これで、大石さんの知名度は上がります。

兎に角、大阪の「れいわ新撰組」対「維新」の争いは、日本のこれからの政治に、大きく影響を与えると思います。大阪では自民も立憲も枠の外です。夏の参議院選挙が楽しみです。

兎に角、大石あきこさん、いままでにないタイプの政治家です。選挙カーの看板に掲げる『大阪にカジノはあかんよ!』反対!は使わない、この表現は、とても、とても、OKです。遠く茨城の空の下でおじさんは応援しています。

話しは、ペルーで、アボカドで、水道の民営化で、新自由主義で、周回遅れの維新へ、そして、れいわ新撰組、「大石あきこ」へと、流れに任せて、綴ってきました。

本日は、これで、第一章の小見出し『18.周辺部の二重負担』のお話を終わります。

 

それでは、また。

 

 

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『人新世の資本論』⑩ 資本主義の主要な問題は気候変動ではなく格差と貧困!

2022年02月06日 | 世間話し

前回の続きです。

『人新世の資本論』です。

本日は、第一章 『気候変動と帝国主義的生活様式』の小見出し『17.時間的転嫁・・・大洪水よ、我が亡き後に来たれ!』です。

美味しい果実は、お先に頂戴して、それによって引き起こされる弊害は、次の世代に先送りするやり口です。

マルクスが森林の過剰伐採を論じて「大洪水よ、我が亡き後に来たれ」と、呟いたそうです。

現代においては「化石燃料の大量消費 → 二酸化炭素増加 → 時を経て → 気候変動」この原因と結果にタイムラグがあるために、世の中は、いろいろ揉めていたのでした。

いまでは、「気候変動・温暖化」の犯人は「二酸化炭素」で、それなりに見解は統一され、受け入れられていますが、二酸化炭素の量的・期日的規制については、未だ時間的余裕はある派、もう余裕は無い派、もう遅い派、と、各派で、いろいろ揉めています。

また、規制を緩めようとする経済界と云うか、規制される側の「企業経営者」に対して、規制を強めようとする環境派、おいしいとこ取りの先進国に対して、責任だけを押しつけられる発展途上国、この間のせめぎ合い。

でも、しかし、最近、巷で耳にするのは、気候変動問題で、最大の影響力を持っているのは、世界を股に掛け、莫大な資金を動かす、投資家集団=資本家だと、その筋で語られているそうです。

資本家が環境規制強化の先頭で、最大の影響力を行使しているそうです。もちろん狙いはただひとつ金儲け!

私も、以前より、何となく、薄々、クサイと思っていたのです。気候変動対策で、一儲けを企んでいる輩がいると、睨んでいたのです。

以前、「温暖化・気候変動・二酸化炭素主犯説」に懐疑的だったのは、どうも、これには裏があり、金に絡んだ怪しい仕掛け人が居る、と、思ったからです。

そして、金に絡んだ怪しい仕掛け人は、裏では無く、いまでは表で、堂々とその姿を、我々の前に現しました。

それで、去年の12月22日の朝日の朝刊コラム『多事奏論・・・脱炭素マネー高すぎる削減目標に透ける思惑』と云う記事で、「怪しい?仕掛け人」について簡潔に分かり易く解説されていました。

やっぱり、そうだったのか! 俺の山勘は当たっていたのだと、ひとり手を叩き、膝を叩き、足を踏み鳴らして、納得したのでした。

エネルギーの大転換、産業構造の大転換で大儲けなのです。

化石燃料から再生可能エネルギーで、既存企業はハイ!さようなら!で退場。

既存の企業からの、配当は、儲けは、たかが知れているのです。

脱炭素関連で、再生可能エネルギー関連で、新規企業の立ち上げは、金儲けの桁が違うのす。

それで、コラムでは、

『ここ数年、世界を脱炭素の急進路線に一気に舵を切らせた立役者はおそらくグレタ・トゥンベリさんや環境NGOではなく、世界の金融ネットワークである。・・・脱炭素に30年間で100兆ドルを投資・・・いまや温暖化そのものが巨大ビジネスとなった・・・』

と、述べています。因みに、最近の原油価格の高騰にも同じ輩が絡んでいます。

資本主義は、化石燃料で行き詰まり、脱炭素で再生する?人糞循環から化学肥料で生き延び、化石燃料から脱炭素で、またもや生き延びる?

これって、技術的転嫁で、次々と時間的転嫁が繰り返されると云う事に、なってしまう?

まあ、目的は別にして気候変動が回避されるのであれば、それは、それで、いいのか、と、思ったり。

これまでの本書の主張とは、かなり離れつつあるような、でも、この先で、きっと、この件についても、それなりに触れられると期待します。

でも、やっぱり、気候変動だけで、資本主義の矛盾をほじくっても、かなり、かなり、無理があると考えます。

そこで、と云うか、ここで、話題をぐっと身近に引き寄せて、近づきつつある参議院選挙の公約について、争点について、一言二言。

当面の、政策課題として、争点として、一番にコロナ対策が挙げられますが、これについては、与党も野党も大差ありません。野党は与党を後手後手と攻めるだけ。

消費税、年金社会保障、財政赤字、少子高齢化、ジェンダー問題、夫婦別姓・・・等々、まあ、外交・防衛はそれなりに重要で、喫緊の課題ですが、票にはなりません。

一番の政治課題は、誰が、何と云おうとも、「貧困と格差」です。これが諸悪の根源です。すべての問題はここから始まっているのです。

世界中の国々で「貧困と格差」が問題になっています。この根源は、つきつめれば、いまの、資本主義に突き当たるのです。

経済が成長すれば、所得が増えて、貧困格差は解消する?

日本では失われた30年で経済成長が止まり、所得もまったく上がりませんでした。しかし、他の欧米先進国では、経済は成長し所得は倍増しましたが、格差と貧困は無くなりませんでした。

1%と対99%問題です。

富が一部に集中している?1%に集中した富を、99%に分け与えても、たかが知れているのです。

そもそも、資本主義は、周辺部を失い、内部の、自国の、労働者のグローバル・サウス化で生き延びているのです。

豊かな中間層を、もう一度は、とても、とても、無理な話なのです。豊かな中間層が現れたのは、資本主義の歴史の中で、第二次大戦後のほんの十数年だけなのです。

岸田政権が企業に対して、税制面の優遇措置で、一時だけの、賃上げを実現しても、格差と貧困はなくなりません。

資本主義の主要な問題は、気候変動ではありません。

資本主義で一番の問題は、貧困と格差です。

本書『人新世の資本論』でも、これ以降、触れられ事と思います。

本日は、日頃の思いの丈を、思いつくままに、書き散らしてしまいました。

長くなりました。本日は、これでお終い。

 

それでは、また。

 

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『人新世の資本論』⑨ 海鳥の糞に"フン"ボルトが絡んで戦争ですが!?

2022年02月04日 | 世間話し

前回の続きです。

『人新世の資本論』を読んで綴っています。

それで、前回は、小見出し『15.技術的転嫁・・・・・・生態系の攪乱』でしたが、技術的転嫁については触れたのですが、生態系の攪乱は採り上げていませんでした。

それで「化学肥料は・・・限りある資源を浪費・・・製造過程で大量の二酸化炭素を排出・・・これが技術的転嫁の本質的矛盾」

そして「大量の化学肥料使用・・・窒素酸化物の環境への流出・・・地下水の硝酸汚染・・・富栄養化・・・赤潮の発生・・・漁業への影響。また土壌の保水力の低下・・・動植物の疾病を誘発」

結果として「現代農業には、ますます多くの化学肥料、農薬、抗生物質が必要となり・・・それらは環境に流出し・・・生態系を攪乱する」

そして、また、それに加えて「市場は虫食いがなく、かたちも整い、大きさも均一な、廉価な野菜を求め・・・結果として化学肥料・農薬使用の増加」さらりと著者は付け加えました。

「市場は虫食い云々・・・」と主語を市場としていますが、市場の要求とは、買い手である、圧倒的多数の消費者=労働者です。

私も、スーパーで買い物をするときに、一円でも安くを求め、形が悪い物を避け、なるべく消費期限、賞味期限の長いもの探して、奥の方から引っ張り出したり、していたり、するのです。

でも、しかし、です。この消費行動を、一方的に正しくないと、環境に優しくないと、気候変動に対して、生態系に対して、マイナスと、一方的な批判を甘んじて受けるの?

資本主義下、苦労して稼いだ大切なお金を使うときは、一円でも安く、形の良い物を、消費期限・賞味期限の長いものをと、望むのは制約された収入で生きる為の防衛策です。

余裕のある富裕層は、形の悪い、虫食いの、消費・賞味期限の短い物を、率先して買い物カゴに入れて下さい。

でも、しかし、よく考えたら、余裕のある富裕層は、住む場所も異なるし、そこにあのは高級スーパー。そういうスーパーでは、そもそも、曲がったキュウリや、虫食いの果物は取り扱っていないのでした。

兎に角、人糞循環から化学肥料への転嫁で、資本主義にとっては、生産・利潤の拡大に繋がりましたが、問題は解決されず、生態系は攪乱されたのです。

 

次ぎは、小見出しの『16.空間的転嫁・・・外部化と生態学的帝国主義』

ここでは「人糞循環」から「化学肥料」が開発されるれる間の、中間的な肥料問題の解決策が引き起こした問題を記しています。

人糞に取って代わって、南米ペルーで産出された「グアノ」という代替肥料を巡る争奪戦のお話。

「グアノ」とは、海鳥の糞の化石だそうで、19世紀後半、あの、博物学者で探検家で有名な「アレクサンダー・フォン・フンボルト」が発見したそうです。さすが、「ふんぼると」

そして、この産出作業では、原住民への暴力的抑圧、9万人にも及ぶ中国人クーリーの搾取、兎に角、一方的に奪い去ったそうです。

結果として、「グアノ」は急激に枯渇、海鳥も激減。枯渇するグアノを巡って、チリ対ペルー・ボリビアが対峙した「グアノ戦争・・・1864~66年」「硝石戦争・・・1879~84年」が勃発したそうです。

鳥の糞を巡って、フンボルトが絡んで、戦争までがあったとは、まったく知りませんでした。とても、とても、驚きです。

確かに、冒険家・探検家と云われる人達は、それなりに支配層の意をくんで、新たな資源を、新たな領土を、新たな市場を、新たな労働力を求めて、海を、山を、砂漠を、原野を越え、未開の地を目指したのです。

と、云うことで、「矛盾を中核部にとってのみ有利な形を取る。生態学的帝国主義は周辺部からの掠奪に依存し、同時に矛盾を周辺部へと移転するが、まさにその行為によって、原住民の暮らしや、生態系に大きな打撃を与えつつ、矛盾を深めていく」

と、云う事でした。

それにしてもです、資本主義の問題点を明らかにする例として、採り上げられるお話が、とても、とても、古いと思う次第。

確かに、気候変動の原因は資本主義である、とした事で、資本主義を理論的に解明したマルクスを中心に語られるの理解出来るのです。

しかし、です。マルクスを語るとき、もう少し、新しい、現代の問題を、例として採り上げてほしいと、思うのでした。

もしかして、この先、これから、いろいろと、資本主義の矛盾点が、新しい、いまの問題を例として、理論的に語られるの?

本書は、八章で構成され、現在は第一章で未だ序の口。それにしても、第一章の小見出しが四つも残っています。この調子でいくと、八章に辿りつく迄に飽きてきたりして・・・。

兎に角、先のことは考えず・・・、目的は、ぼけ対策。

本日は、これでお終い。

 

それでは、また。

 

 

 

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『人新世の資本論』⑧ 環境危機へのマルクスの予言は当たったの?外れたの?

2022年02月02日 | 世間話し

前回の続きです。

ぼけ対策です。

『人新世の資本論』を、読んで、綴って、記憶と記録に残す作業をしています。

本日は小見出し『13.冷戦終結以降の時間の無駄遣い』です。

『指数関数的な成長が、有限な世界において永遠に続くと信じているのは、正気を失っている人か、経済学者か、どちらかだ』

と、半世紀前の「経済学者」のケネス・E・ボールディングの言葉を冒頭に記しています。

経済学者として、その責任においての警告です。でも、しかし、半世紀前です。彼の「有限な世界において」の「世界」は「地球」でした。

しかし、科学技術の発展は無限、よって経済の発展も無限、地球は有限でも、宇宙は無限、そんな思い、期待は、反論は、それなりに考えられる?

月に、火星に、金星に、太陽系の外に、そして、銀河系の外にも、未来は開かれている?

しかし、人類が数百万、数千万、数億万単位で、地球外に脱出できるのは、いくら何でも、いくら早くても、どう少なく見積もっても百年程度の時間は必要? それに加えて、そもそも、です。数百万、数千万、数億万を脱出させるエネルギーは地球には無い? 

しかし、現実は、もう、すでに、急激で不可逆的な変化が起きて、以前の状態に戻れない「ポイント・オブ・ノーリターン」に迫っていると云うか、危機は始まっているのです。

※気候変動のエビデンスは、本書にもいろいろ掲載されてます。世間にはいろいろな     データが出回って降りますので、詳しくはそちらをご覧ください。

それと、『冷戦終結以降の時間の無駄遣い』の表題に付いての記述は、以前、私が、本書の小見出し順序を無視して、書き散らしていたときに触れたので、割愛します。

そして、そして、次は、いよいよ、お待ちかねのと云うか、本書の肝、マルクスの登場です。

はい、小見出し『14.マルクスによる環境危機の予言』

「資本主義は、収奪と負荷の外部化・転嫁で解決を先送り・・・実は、この問題点を早くも19世紀半ばに分析していたのが、あのカール・マルクスであった」

『資本主義は自らの矛盾を別なところへ転嫁し、不可視化する、だが、その転嫁により、さらに矛盾は深まり、泥沼化が必然・・・最終的には破綻する』

と、記しています。そのような事を、あのマルクスが百年以上も前に指摘していたのです。知りませんでした。

でも、しかし、この破綻を「気候変動」と解釈したのは著者の真骨頂?新解釈?

それで、「そうした資本主義の限界の所在を突き止めるべく、マルクスを参照しながら、技術的、空間的、時間的という三種類の転嫁について整理しておこう」

として、次の小見出しに続きます。

小見出し『15.技術的転嫁・・・・・・生態系の攪乱』

技術的転嫁による、矛盾の深まり、泥沼化、破綻の例として、マルクスが採り上げた、同時代の化学者ユストゥス・フォン・リービッヒの「掠奪農業」批判について記しています。

この話しですが、土壌養分としてのリンやカリウムが、資本主義の発展により、生産する農村、消費する都会として隔絶され、土壌養分の循環が遮断される。

早い話しが、食べた穀物が人糞として排泄され、人糞は肥料として畑にまかれる、この循環が断たれるのです。私の幼い頃には未だそのような循環風景を目にしました。

また、資本主義下では「地力回復の休耕より、儲けのための連作を好む」とか、「土地を潤す灌漑設備への投資なども最低限にとどめる」とか、「短期的な利潤を優先」土壌は疲弊との指摘。

以上、マルクスとリービッヒさんの指摘は、どう考えても百年前の、遠い遠い時代のお話です。いくら何でも、21世紀の資本主義下では無理があります。

特に土壌循環の遮断は、科学技術の発展により、アンモニアの工業的製法「ハーバー・ボッシュ法」により、安価で大量に化学肥料を生み出し、人糞時代よりも食料生産を飛躍的に増大させました。

この「ハーバー・ボッシュ法」は20世紀最大の発明と云われ、現在の地球人口は、この発明によってもたらされた、とも、云われているそうです。

ここ迄ですと、マルクスの予言は外れた事になります。でも、しかし、この続きがあるのです。

まあ、この続きが無ければ、この本は第一章でお終いですし、この本が世に出ることも無く、ベストセラーになる事も無いわけですからね。

長くなりましたので、この続きは次回とします。

 

それでは、また。

 

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