一昨日の続きです。
「呑龍と青い鳥」を過ぎ、時々現れるビルの陰で、帽子を取り汗を拭い、新青梅街道を歩いていると、突然、何やら叫び声が聞こえてきました。
バトカーや、救急車、消防車と等が、赤信号の交差点を通過する際に発する警告音声のように聞こえたのです。
辺りを見回したのですが、赤いランプを点灯した緊急車両の姿は見あたりません。高い位置から発しているように思え、もしかして、「ヘリ」による上空からの広告宣伝かと思い空を見上げたのですが、へりは飛んでいません。
それでも、叫び声のようなものが聞こえてきます。右手奥に「仮設の塔」のような建物を発見。そこに「消防訓練塔」の看板がありました。
消防署だったのです。石神井公園に向かう交差点の角は「石神井消防署」でした。消防署の屋上辺りから声が聞こえてきます。
入り口には「防火管理者講習会」の立て看板があり、丁度終了したようで、ぞろぞろと人が出て来ました。
消防署を右に曲がり、少し行った処で建物を見上げると、オレンジ色の作業服?を着た消防隊員が、バックを背負い降下訓練をしていました。
メガホンを持った指揮者らしき隊員が、
『よし!○○!』『次!○○!』と、良く聞き取れない、専門用語を叫んでいました。かなり、近所に響きます。通りすがりの人は、必ず声のする方を見上げていきます。
消防署は火災の時だけではなく、普段も訓練や講習会で忙しいようです。暑い中、ご苦労様です。
消防署を過ぎた処にあった「消火器」ですが、説明文は日本語、英語、中国語、ハングルの四つの言語で書かれていました。
最近、こうなったのでしょうか、いままで気付きませんでした。消火器もグローバル化です。
新青梅街道を離れ、石神井公園はもう少しです。汗を拭き拭き歩いていると、通りの向かいに、いい具合の「上塗り剥離モルタル」の商店を見つけました。
「牛乳屋さん」と「ガラス屋さん」です。ガラス屋さんの方は店を閉めてしまったようです。
よく見ると、壁に上塗りがくっきりと残っている処があります。直ぐに「エンゼル」の跡と気が付きました。
森永牛乳のお店ですから、エンゼルマークです。「エンゼル・・・天使」は何処かに飛び去ってしまったようです。
飛び去ったエンゼルの跡が寂れ感を漂わせています。宅配牛乳の時代は遠い昔に過ぎ去ってしまいました。
このエンゼルを見るのも久ぶりです。懐かしいです!
石神井公園はもう直ぐです。
それではまた明日。