歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

石神井公園「庭園」と「神社仏閣境内休憩所様式」?

2007年07月16日 | お寺・神社
昨日の続きです。

七夕飾りの鑑賞を終えて、休憩所の方を見ると熟年の女性が一人、「氷りイチゴ」を食べている姿が眼にとまりました。



何処か懐かしい佇まいの建物です。何処かで、いつか見たような作りです。ここまで書いて本当に、なかなか思い出せず半日が過ぎて、やっと!記憶が甦りました。

そうです、花見で賑わう上野の山で見かける休憩所です。今は東京都の公園ですが、間違いなくあそこは昔、寛永寺の境内でした。

こ様な仮設でもなく、本格的な建築でもない、この中途半端な建物の形式は、お寺や、神社の境内に良く見かける「神社仏閣境内休憩所様式」です。本日、私の一存で命名しました。

あくまでも、境内であり「参道」ではないのです。参道の、おみやげ屋と飲食店を兼ねた店は本格的な建築です。

境内には、宗教上? 税法上? 慣習上? 等の関係から営利を目的とした、恒久的建物は好ましくなく、あくまでも「一時的」で有ることを「装う」必要性から、このような中途半端な「神社仏閣境内休憩所様式」が生まれたのでは?と思うのであります。

三宝寺池? そういう事からすると、ここは昔「お寺」の境内だった?

この、うどん、かき氷、ラーメンの幟、なかなかケッコーな風景です。うどんだけには「名代」と付いています。自信があるのでしょう。


この平台に並んだ「駄菓子類」、賑やかさを演出した商品の並べ方にも「神社仏閣境内休憩所様式」の特徴が「滲んで」います。


うどん、そば、ラーメン、カレー、カツ丼、天丼、おでん、何でもあります。価格は町中よりも1~2割高いようです。これが「神社仏閣境内休憩所価格」なのです。


味に付いても、とりわけ旨いと云えるものはなく、又、客の方もその事はある程度は承知で入って来ます。

「割高で美味しくない」のが、「神社仏閣境内休憩所」の全国的な「統一規格」なのです。

有る意味、ここで食する事は一つの「宗教的行為」として、不味いこと、高いことに対して、不満を述べることは「差し控えて」いるのです。

見学だけと決めていましたので、一通り店の様子を眺めて裏側の出口から散策路にでました。店には、氷りイチゴの一人客と、熟年女性のグループが3組入っていました。

散策路は木立が生い茂り、ひんやりとして「和風庭園」の趣です。


やはり、有りました! 小さな祠に観音様です。

都立公園に観音様です。ここは、もしかして、やはり「お寺の境内?」だったのです。



都立の公園に宗教施設が祀られている。あまり見かけない光景です。もし、これが神道系の施設であれば、東京都は「憲法違反」として訴えられていたかもしれません。

ここは、やはり「観音様」の有り難い「お力」です。観音様を訴える人は世間にはいないのです。私も祠の前で合掌しました。

小さな池にはカルガモが2羽、日向ぼっこです。


カルガモの先には、亀の夫婦?も仲良く並んで甲羅干しです。


石神井公園の三宝寺池側は、公園と云うより「庭園」でした。

三宝寺と云う「お寺」の側にある「池」なので、「三宝寺池」と云うのですが、公園は寺の境内の一部と云ってもいい趣です。

石神井公園のイメージは、大きく変わりました。


石神井公園、もう少し「探索」します。


それではまた明日。
コメント (2)
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