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" 光 る 君 へ " ⑬ 番外編で ! 時代の閉塞感で " つばさの党 " で下翼からのQアノン? !

2024年05月24日 | テレビの話し

" 光る君へ " も、1月から放送されて、もうそろそろ中盤に差し掛かりつつあり、何となく中だるみ?  私の方のブログも、" 光る君へ" 一択で、11回も書きなぐって、かなり、中だるみ。

そんな中、気分転換に、録画していた4本の " 光る君へ " の関連?と云うか、応援? と云うか、支援?と云うか、そんなNHK番組を、見ようか、見まいか、迷いつつの数日。

もし、いま、見てしまうと、ドラマを見る参考になる、と、云うよりも、もしかして、面白くなくなるかも、何て思いが、頭を過ったりしつつ・・・。ですが、結局、4本すべてを、見てしまいました。

まあ、考えて見れば、そもそも、自局 の大河 "光る君へ" の興味を削ぐような内容であれば、放送することはありません。

それで、その4本ですが、

① NHK総合の "100分 de 名著" 『源氏物語』から、これは、2021年放送を、2024年4月 7日に再放送たものです。

② NHKBSで5月4日に放送された"英雄たちの選択スペシャル"の『紫式部千年の孤独~源氏物語の真実~』

③ NHKBS "ザ・プロファイラー" の『書き尽くせぬ思い「源氏物語」作者 紫式部』

④ NHK総合 "歴史探偵" の『清少納言と枕草子』

と、云った、ラインナップとなります。   

それでは、先ずは、 "100分 de 名著" です。

第一回のオープニングで、

『古典文学の傑作、「源氏物語」作者、紫式部が生涯でただ一作だけ残した、この物語は、千年の時を超えたロングセラーとなりました。

平安時代から読み継がれ、「あんな恋をしたい」「光源氏のような男に愛されたい」と、女たちをときめかしてきた「源氏物語」。

しかし、それは、宮中での権力闘争や人間の欲望が「リアルに描かれた政治小説てもあります』

作者紫式部については、

『20代後半で結婚、わずか三年で夫と死別。式部は、現実を忘れる為、物語を書き始める。はじめは、友達と見せ合う同人誌のような楽しみ方。

しかし、あまりの面白さに、仲間内を超えた評判を呼ぶ。それを聞きつけた時の権力者、藤原道長が紫式部を、娘の彰子の女房(家庭教師)にスカウト。式部は宮中へと上がる。

式部は、道長をパトロンに、54帖と長い物語を書き継いでいきます。

女房にした理由は、伊周の妹の定子と、道長の娘彰子の、一条天皇からの寵愛受け争いの為。

既に、定子には清少納言が、出遅れて、彰子には紫式部が、女房とし仕え、いろいろなイベントを開き、一条天皇の関心を引き寄せる為の、演者として、演出家として、競い合うのでした。

この道長の思惑は成功し、彰子も一条天皇の寵愛を受け、二人の皇子を授かった。

式部の性格は、とても引っ込み思案で人付き合いか下手で、人と付き合うことができず、人とやさしいコミュニケーションができない。←この辺りの性格はドラマではそれほど感じません。 

清少納言はホントに巧く宮仕えに適応し、←(ドラマのファーストサマーウィカは、この清少納言にピッタリ) 対して、式部は適応できず、そこが物語を書き続けた理由。もっと自分の中の内なる物語を大事にして、そこの中で生きようと。その物語の中にリアリティーのある世界を創っていった。

この見解は、指南役の上智大学文学部教授 三田村雅子の主張がメインだと、そして、彼女が、紫式部が物語に込めた真実を読み解きます。

それで、一回、25分の4本構成となっており、

1回目は「光源氏のコンプレックス」

2回目は「あきらめる女 あきらめない女」

3回目は「体面に縛られる男たち」

4回目は「夢を見られない若者たち」

と、云うタイトルで、そも、そも、この番組、源氏物語そのものを解説した番組で、当然、作者の紫式部については、あまり多くは語ってはいません。

1~3回までは、いろいろな男がいて、いろいろな女がいて、いろいろな恋愛模様があり、それが、政治的背景の中で描かれた作品。と、云ったところは、まあ、そうか、そうか、と、云ったところでした。

一番、気になったのが、「夢を見られない若者たち」の4回目です。えっ、光源氏が亡くなった後の、物語を書いていたの? 知りませんでした。

" 閉塞した時代" に生きずらさと格闘した、若者たちの姿を描いていたのです。とのナレーションが入るのですが、語られるのは、極々個人的事情による悩みが語られるのです。

『当時、都では、政治が乱れ、火事が頻発、そんな不安な世相を背景としていた』と語られるのですが、これが閉塞していた時代背景なの?

でも、しかし、しかし、登場する、光源氏の子孫とは、閉塞した時代背景とは、まったく無関係の悩みが語られるのでした。

指南役の上智大学文学部教授三田村雅子には政治が解らず、この回のゲスト、精神科医の香山リカには源氏物語が解らず、タイトルの「夢を見られない若者たち」は、

" 閉塞した時代" に生きずらさと格闘した、若者たちの姿を描いていた、は、何処へ行ってしまったの ? でした。

54帖第三部に登場する光源氏の子孫の存在こそが、時代の閉塞状況そのもので、原因で、元凶で、打破すべき対象そのものだと、思うのでした。

時代の閉塞状況が、現代の若者にも通じることを、匂わせつつ、深追いせず、と云った、かなり、政治に、政権に、配慮した、忖度した、政治的配慮を、匂いを、感じたりして・・・。

 

それで、突然ですが、『つばさの党』の東京15区の衆議院議員の補欠選挙に関する一連の騒動です。

この件に関して、雨宮 処凛氏がSNSに投稿した記事を転載します。タイトルが、

『閉塞した時代の、「夢を見られない若者たち」の姿、生き辛さ.読み解く』

 第678回:「つばさの党」から3人の逮捕者、に思うこと。の巻(雨宮処凛) | マガジン9 (maga9.jp)

闇バイトで逮捕された人一一?」と書いたが、例えばルフィの事件で逮捕された中にもロスジェネは多い。そしてよほど高学歴だったり才能があったりしない場合、この国のロスジェネとその下の世代には大した選択肢がないことを私たちは知っている。少なくとも一度不安定な道に入ってしまうと、そこから這い上がるのは至難の技だ。

 そんなことを考えるたびに思い出すのが、『虚ろな革命家たち──連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって』に登場する中核派の学生組織幹部の言葉だ。

 「なんていうか……もう常識じゃないですか。社会にブラック企業があるのは当たり前だし、どうやってブラック企業を回避しようかということを若者は当たり前に考えているし、年金なんかどうせもらえないと思ってるし、奨学金も返せない。じゃあ一流企業に就職したからって、過労自殺した電通の彼女の話じゃないけど、自分たちが目指してきたものって、これなのかっていう。東大みたいな一流大学出て、一流企業に入って、待っているのはこれなんだって。ユーチューバーで上手くやれたらいいなぐらいしか展望がないというか……だから本当にそういう社会の閉塞感っていうのは、この十年とかで全く違うものになってきている」

と云うのです。

私たち70代は、戦後の高度経済成長の恩恵をたっぷり受けた世代です。閉塞した時代状況を、肌で感じられる世代ではありません。

フツウの人が、フツウに働いて、フツウに結婚して、フツウの家が持て、フツウに暮らせる時代を過ごしてきました。

しかし、いまは、何もかも、フツウでは、生きずらい世の中になりました。これは、単に、アベノミクスの失敗なんて、そんな、生易しい問題ではないと思います。世界的に一つの時代の終わりの始まり?

時代は、ホントに、危険な閉塞状況に突入し、これまでの運動形態では、閉塞感を抱く若者たちを、閉塞感を打ち破るための理論も、組織できる運動体も、指導者も、今は未だ登場していない、と、思ったり、するのです。

立憲民主党も、維新も、国民民主党も、共産党も、れいわも、そして、中核派も・・・。いまは、もう、終わって・・。

そんな中での、" つばさの党" です。警視庁はうん十年ぶりに、捜査本部を設置したそうで、捜査二課、そして公安部も、徹底的に捜査・調査するようです。

彼らは、単純明快な主張で、理論よりも感性に訴え、敵を明確にし、一方的に攻撃を浴びせる、これまでとは異なる、新しい、左翼ではなく、『下翼』の運動体として、警察は、かなり、かなり、危険視している。と、思ったりしています。

まあ、つばさの党が大きく支持を伸ばすとは思えませんが、これからの "下翼運動" のヒントになるかも ? 

話が、源氏物語、紫式部から、かなり、かなり、ぶっ飛んでしまいました。

それで、本日は、このへんでお終い。

今日も暑い !

 

それでは、また。

 

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