特殊清掃「戦う男たち」

自殺・孤独死・事故死・殺人・焼死・溺死・ 飛び込み・・・遺体処置から特殊清掃・撤去・遺品処理・整理まで施行する男たち

骨を折るなぁ

2024-05-14 04:26:06 | 遺体処置
特殊清掃をやっていると、小骨がでてくることがよくある。小骨と言えば魚を食べるときのことを思いだすが、ここでいう小骨は人骨である。手足の指の骨は小さくて目立ちにくく、忙しい警察も拾い損ねることが多いのだろう。それ以前に、警察官も「いちいち拾ってられるか!」と言う心境だろう。
特殊清掃をやる中では人体の色んなモノがある。頭髪はほとんどの現場にある。余談になるが、一般的にも髪の毛って、結構気持ち悪い感じを与えるものではないだろうか。
今回のモノは人骨である。
作業中にでてくる骨は、一応、拾い分けて保管するようにしている。このブログを何度か読んでくれた方は既にお分かりだろうが、骨と言っても白くてきれいな骨ではない。腐乱液や腐敗肉片が着いたスゴク汚く臭い代物である。
当然、拾った骨は遺族に返す。
困るのは遺族が欲しがらないケースである。少しでも返しやすくするため、できる限りきれいにした状態にする。ひとつひとつを磨いていく作業は、特殊清掃料金には含まれない個人的なボランティアである。そのうえで、遺族を説得する。
当社でやっている遺品供養の話を交えながら、「このまま放置して、何か起こっても責任持てませんよ・・・」と意味深なことを言うと、引き取ってくれる。
面倒臭い作業なので、気づかなければゴミと一緒にして処分するところだが、遺骨と気づいていながらゴミ扱いするのは良心が咎めるので、結局、拾ってしまう私である。

骨ついでの話で、別の家での出来事。
故人を棺に納める際、故人が生前好きだったケンタッキーフライドチキンを棺に入れてやるかどうかで遺族が揉めだした。
「本人の大好物だったんだから入れてやりたい」という人もいれば「火葬したら遺骨とチキンの骨が混ざるからダメ」という人もいて、収拾がつかなかった。
遺族は真面目に議論しているのだが、正直、聞いていて可笑しかった。
結局、私にアドバイスを求めてきた。
冷静に考えれば、チキンの骨なんかは燃えてなくなるはずなのだが、こういった場面では両方の顔を立てる必要があるため、「ご本人も、いくら好物でも骨までは食べてなかったはず。だから骨を外して肉だけ入れてあげたらどうか。」とアドバイス。
この程度のことが「グッドアイデア!」と言うことになり、全員合意でそうすることになった。すごく感謝されたのだが、バカバカしく思えて仕方がなかった。



トラックバック 2006/06/13 08:27:02投稿分より

-1989年設立―
特殊清掃専門会社
ヒューマンケア株式会社
0120-74-4949


コメント (34)
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