特殊清掃「戦う男たち」

自殺・孤独死・事故死・殺人・焼死・溺死・ 飛び込み・・・遺体処置から特殊清掃・撤去・遺品処理・整理まで施行する男たち

だいぶダイブ

2024-05-02 08:27:33 | 自殺 事故 片づけ
死体がらみのダイブと聞いて一番に思いつくのは、やはり飛び降り自殺だろう。飛び降りる高さや落下した場所によって、遺体の状態や現場の状況は千差万別。
やはり、高ければ高いほど遺体の損傷は激しいし、落下現場の汚染度も激しい。
人体の部位で最も重いのは頭らしく、ある程度の高さから落下すると、モロに頭から落ちるらしい。
汚染度の激しい現場の清掃は、手間がかかって仕方がない。なにせ、血液や肉片はあちらこちら広範囲に飛び散って、それを掃除するのが大変だからである。
激しい現場だと、地面に落ちた遺体の血液・肉片が三階まで飛び散って付着していたケースもある。しかも、血液や肉片は一度乾いてしまうとなかなかきれいにならない。
一応企業秘密なので、使用する機材や薬剤は明記しないが、手間がかかることには間違いない。
でも、一番災難なのは、普通に暮らしていて、いきなり自殺体の血液や肉片が自宅の壁に着いてしまった住人だろう。気持ち悪くて仕方がないはずだ。気に毒である。
ある、青年が飛び降りたケースでは、比較的低いところから飛んだみたいで、頭部の損傷と腕の骨折だけで済んでいた。
その代わりと言ってはなんだが、顔面が面白いほど真っ平らになっていて、頭頂部が割れて中身がでていた。顔面が見事に平らになっていたので、妙に感心してしまった(全く不謹慎だが)。
その青年の遺体と母親が初対面する場に居合わせたのだが、母親は死んだ息子の顔を見るなり卒倒して気絶してしまった。私はそっちの方にビックリしてオロオロしてしまったのであった。


トラックバック 2006/06/01投稿分より

-1989年設立―
特殊清掃専門会社
ヒューマンケア株式会社
0120-74-4949


コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする