2008年大晦日。
今年も今日でおしまい。
過ぎた一年と来る一年を想うとドッ!と疲れが襲ってくるけど、澄んだ青空を仰いでみると、感謝の気持ちと希望が自然に湧いてくる。
今年もまた、多くの人が亡くなった。
老若男女、色々な亡くなり方で。
その最前線で、多くの人との出会いがあった。
人々の苦悩と悲しみの中には、涙の笑顔と希望があった。
そのお裾分けをもらい、私も耐え忍ぶことができた。
そして、崩れ・溶け・消えゆく死体・・・蛆蠅に食われながら悪臭を放つ多くの死体に魂を感じた。
その凄惨さと儚さを通して、目に見えないものが見えてきた。
先人と同じ肉の塊として、人が計る値打ちなんか気にせず、また来年、それら少しずつ綴っていこう。
そんな営みの中で、ものの捉え方・考え方が変わりつつある私。
自己満足に価値を置いた負け犬としてではなく、生き方に価値を置いた一人の人間として。
ブログを続けることにしたことも、その一つ。
私一人から出てきたものではないその意志に、新たな気づきをもらった。
そもそも、何故〝やめよう〟と思ったのか・・・
その理由は色々とあるけど、大きく分けると三つ。
まぁ、どれも深刻な問題ではないのだが・・・
その①「脳の不調」
ブログが脳を支配・・・
私は、日々の業務の合間を縫うようにして、小刻みにブログを書いている。
そうすると、それに関して思考することが日常的になる。
これ自体に問題があるわけではないのだが、気づいたら、日常の長い時間をシカメッ面で考え事をしている自分がいたのである。
能天気に考えればいいだけのことかもしれないけれど、取り扱うネタがネタだけに、なかなかそうもいかない。
ただでさえ、険しい日々なのに、現場に入っていない時までそんな調子になっていることに、自分としても何かよくないのもを感じてきたのだ。
もちろん、それが苦痛だったとか嫌だったわけではない。
むしろ、自分にとっても大切なことを真剣に考えるいい機会になっていた。
しかし、物事には、考えれば考えれるぼといいことと、考えることを適度に止めた方がいいことがある。
もっと言えば、まったく考えない方がいいくらいのことさえある。
考えなくていいことまで深く考えてしまうこと・・・それは、簡単なことを難しく考えるスパイラルに陥った状態。
そうなると厄介。
放っておくと、その暗黒は、心にまで広がってくるから。
だから、脳がオーバーヒートし心がオーバーフローを起こす前にストップをかけようと思ったのだ。
その②「心の不調」
冬期恒例?の鬱状態・・・
毎年のことだけど、冬は心の闇に支配されやすい季節。
コレといった理由もなく陰鬱な気分になり、身体に力が入らなくなる。
悪い予感ばかりが頭を過ぎるようになり、朝、起床するにも四苦八苦してしまうような始末なのである。
そんな状態でアウトプットできるのは、ネガティブなことばかり。
少しのポジティブを織り交ぜることはできても、無理矢理の文字に熱はこもらない。
自分を装ってまで前向きなことを書いたって虚しいだけ・・・
いくら格好つけたって、自分をごまかすことはできない・・・
それがわかっていても、元気をなくした自分に納得できない自分もいたりして・・・
自己矛盾との葛藤に沈んでいく自分・・・
そんな状態を予想した私は、そうなる前にブログを閉じることにしたのだ。
その③「親指の不調」
軋む親指・・・
本ブログを携帯電話で制作していることは、過去に何度もお知らせした通り。
始めた当初の何度かしかPCを使ってなく、あとはずっと携帯。
もちろん、今もそう。
携帯には携帯なりの利便性があるが、PCではありえない苦労がある。
小さい画面であるがゆえ、文章は横書きのくせに縦長。
管理人が校正の手を入れることはないので、改行や行間の操作はupした状態をイメージしながらの打ち込みとなる。
まぁ、これくらいの脳作業は大したことないのだが、問題は以下。
同じ文字を入力し、同じ文字を変換するにも、PCと携帯ではボタンを押す回数が全然違う。
言うまでもなく、同じ一文字を入力するにも、携帯はPCの何倍もの回数を押さなければならない。
しかも、PCは両手10本の指をフルに使えるのに対して、携帯は片手、しかも指一本だけ。
だから、ボタン操作に親指を使う私の場合(大方の人はそうでしょ?)、それが受ける負担は甚大。
やってみればわかるけど、このキー打ちが結構大変なんだよね。
そんな私の親指。
数ヶ月前からだろうか、いまいち調子がよくない。
一時は、疲労骨折を疑ったくらい。
ペンを持つ時など、曲げる度に〝パキッ!〟という異音とともに不気味な痛みが走る。
年柄年中、携帯のボタンを押し続けているせいでか、親指の何かが傷んでしまっているのかもしれない。
そんな訳で、仕事に支障をきたす程になる前に、親指を休ませてやろうと思ったのだ。
しかし、そんな事情をさて置いてブログを続けることにした私。
まずは自分のために・・・そして、ちょっとだけ、顔も名前も知らない友のために。
で、
「脳の調子は?」
鈍い・・・相変わらず(生まれつき?)。
やはり、考えても仕方のないことを悶々と考えてしまう。
この性分は変えられないから、努めて、余計なことをあまり考えないようにしようと思っている。
「心の調子は?」
落ちてはいるものの、例年に比べれば高度はある。
しかし、日によってはヤバい時もあり波がある。
この先、落ちていく可能性は充分にあるから、冷静でいられるときは意識してアゲアゲに努めていこうと思っている。
「親指の調子は?」
夏~秋頃に比べたら復調してきているような気もするが、まぁ、ぼちぼち。
その軋みは、今でもとれない。
曲げるときに痛みがくるので、意味がなくても、何かにつけて〝Gooサイン〟をだすようにした方がいいかも。
そうしていると、理屈抜きに、気分が明るくなるかもしれし。
ま、いよいよダメな時は休養させようと思っている。
この親指を含め、今年一年、この身体もよく働いてくれた。
ロクに休ませてやることもできなかったのに、大きな不具合も起こさず。
暑い仕事も・寒い仕事も・汚い仕事も・臭い仕事も、文句も言わず黙々と。
また、中の五臓六腑も働き続けてくれた。
睡眠不足にも、カロリーオーバーにも、高アルコールにも耐えて。
それに引き換え、脳と心は、愚痴やワガママの言いたい放題。
ダダをこねる子供のように、抑えがきかない時もあった。
そんな暴虐にも耐えて、この身体は生き残ってくれた。
人間の身体には、強く生きようとする本能と力が備わっている。
心臓も・肺も・腎臓も・肝臓も・膵臓も・脾臓も・胃も・腸も・・・
脳が怠けても心が拒んでも、生きるために必死に動き続ける。
例え、死に勝てない性があったとしても、身体は精一杯生きようとしている。
それを、脳と心が邪魔してはいけない。
自分で自分を傷つけ、自分で自分を滅ぼすようなことをしてはならない。
泣きながらでも負けながらでも、心は、身体を裏切るようなマネをしてはならない。
時には、必死に生きようとする身体に心を従わせなければいけないこともあるのだ。
顔の造りがマズくても、スタイルが悪くても、メタ坊に寄生されても、ハリツヤがなくなっても、この一年、自分に仕えてくれた唯一の身体。
その労をねぎらって、今夜は、汗と脂と誇りにまみれたコイツをゆっくり風呂に浸からせてやろう。
それから、黒ずんできた腹をアルコール消毒だ。
さてさて、来年はどんな経験が私に巡ってくるのか・・・
少なくとも、来年も楽には生きられるとは思えない。
でも、楽であっても下り坂を下るより、キツくても上り坂を登っていく方がいい。
私が求めるものは、上にあって下にあるものではないから。
私が目指す目的地は、上にあって下にあるものではないから。
いつか無くなるこの身体とタッグを組んで、また来年も悪戦苦闘に挑んでいくしかない・・・
やっぱ、それしかないね。
公開コメントはこちら
特殊清掃プロセンター
遺品処理・回収・処理・整理、遺体処置等通常の清掃業者では対応出来ない
特殊な清掃業務をメインに活動しております。
◇お問い合わせ先◇
0120-74-4949(24時間応対いたします)
今年も今日でおしまい。
過ぎた一年と来る一年を想うとドッ!と疲れが襲ってくるけど、澄んだ青空を仰いでみると、感謝の気持ちと希望が自然に湧いてくる。
今年もまた、多くの人が亡くなった。
老若男女、色々な亡くなり方で。
その最前線で、多くの人との出会いがあった。
人々の苦悩と悲しみの中には、涙の笑顔と希望があった。
そのお裾分けをもらい、私も耐え忍ぶことができた。
そして、崩れ・溶け・消えゆく死体・・・蛆蠅に食われながら悪臭を放つ多くの死体に魂を感じた。
その凄惨さと儚さを通して、目に見えないものが見えてきた。
先人と同じ肉の塊として、人が計る値打ちなんか気にせず、また来年、それら少しずつ綴っていこう。
そんな営みの中で、ものの捉え方・考え方が変わりつつある私。
自己満足に価値を置いた負け犬としてではなく、生き方に価値を置いた一人の人間として。
ブログを続けることにしたことも、その一つ。
私一人から出てきたものではないその意志に、新たな気づきをもらった。
そもそも、何故〝やめよう〟と思ったのか・・・
その理由は色々とあるけど、大きく分けると三つ。
まぁ、どれも深刻な問題ではないのだが・・・
その①「脳の不調」
ブログが脳を支配・・・
私は、日々の業務の合間を縫うようにして、小刻みにブログを書いている。
そうすると、それに関して思考することが日常的になる。
これ自体に問題があるわけではないのだが、気づいたら、日常の長い時間をシカメッ面で考え事をしている自分がいたのである。
能天気に考えればいいだけのことかもしれないけれど、取り扱うネタがネタだけに、なかなかそうもいかない。
ただでさえ、険しい日々なのに、現場に入っていない時までそんな調子になっていることに、自分としても何かよくないのもを感じてきたのだ。
もちろん、それが苦痛だったとか嫌だったわけではない。
むしろ、自分にとっても大切なことを真剣に考えるいい機会になっていた。
しかし、物事には、考えれば考えれるぼといいことと、考えることを適度に止めた方がいいことがある。
もっと言えば、まったく考えない方がいいくらいのことさえある。
考えなくていいことまで深く考えてしまうこと・・・それは、簡単なことを難しく考えるスパイラルに陥った状態。
そうなると厄介。
放っておくと、その暗黒は、心にまで広がってくるから。
だから、脳がオーバーヒートし心がオーバーフローを起こす前にストップをかけようと思ったのだ。
その②「心の不調」
冬期恒例?の鬱状態・・・
毎年のことだけど、冬は心の闇に支配されやすい季節。
コレといった理由もなく陰鬱な気分になり、身体に力が入らなくなる。
悪い予感ばかりが頭を過ぎるようになり、朝、起床するにも四苦八苦してしまうような始末なのである。
そんな状態でアウトプットできるのは、ネガティブなことばかり。
少しのポジティブを織り交ぜることはできても、無理矢理の文字に熱はこもらない。
自分を装ってまで前向きなことを書いたって虚しいだけ・・・
いくら格好つけたって、自分をごまかすことはできない・・・
それがわかっていても、元気をなくした自分に納得できない自分もいたりして・・・
自己矛盾との葛藤に沈んでいく自分・・・
そんな状態を予想した私は、そうなる前にブログを閉じることにしたのだ。
その③「親指の不調」
軋む親指・・・
本ブログを携帯電話で制作していることは、過去に何度もお知らせした通り。
始めた当初の何度かしかPCを使ってなく、あとはずっと携帯。
もちろん、今もそう。
携帯には携帯なりの利便性があるが、PCではありえない苦労がある。
小さい画面であるがゆえ、文章は横書きのくせに縦長。
管理人が校正の手を入れることはないので、改行や行間の操作はupした状態をイメージしながらの打ち込みとなる。
まぁ、これくらいの脳作業は大したことないのだが、問題は以下。
同じ文字を入力し、同じ文字を変換するにも、PCと携帯ではボタンを押す回数が全然違う。
言うまでもなく、同じ一文字を入力するにも、携帯はPCの何倍もの回数を押さなければならない。
しかも、PCは両手10本の指をフルに使えるのに対して、携帯は片手、しかも指一本だけ。
だから、ボタン操作に親指を使う私の場合(大方の人はそうでしょ?)、それが受ける負担は甚大。
やってみればわかるけど、このキー打ちが結構大変なんだよね。
そんな私の親指。
数ヶ月前からだろうか、いまいち調子がよくない。
一時は、疲労骨折を疑ったくらい。
ペンを持つ時など、曲げる度に〝パキッ!〟という異音とともに不気味な痛みが走る。
年柄年中、携帯のボタンを押し続けているせいでか、親指の何かが傷んでしまっているのかもしれない。
そんな訳で、仕事に支障をきたす程になる前に、親指を休ませてやろうと思ったのだ。
しかし、そんな事情をさて置いてブログを続けることにした私。
まずは自分のために・・・そして、ちょっとだけ、顔も名前も知らない友のために。
で、
「脳の調子は?」
鈍い・・・相変わらず(生まれつき?)。
やはり、考えても仕方のないことを悶々と考えてしまう。
この性分は変えられないから、努めて、余計なことをあまり考えないようにしようと思っている。
「心の調子は?」
落ちてはいるものの、例年に比べれば高度はある。
しかし、日によってはヤバい時もあり波がある。
この先、落ちていく可能性は充分にあるから、冷静でいられるときは意識してアゲアゲに努めていこうと思っている。
「親指の調子は?」
夏~秋頃に比べたら復調してきているような気もするが、まぁ、ぼちぼち。
その軋みは、今でもとれない。
曲げるときに痛みがくるので、意味がなくても、何かにつけて〝Gooサイン〟をだすようにした方がいいかも。
そうしていると、理屈抜きに、気分が明るくなるかもしれし。
ま、いよいよダメな時は休養させようと思っている。
この親指を含め、今年一年、この身体もよく働いてくれた。
ロクに休ませてやることもできなかったのに、大きな不具合も起こさず。
暑い仕事も・寒い仕事も・汚い仕事も・臭い仕事も、文句も言わず黙々と。
また、中の五臓六腑も働き続けてくれた。
睡眠不足にも、カロリーオーバーにも、高アルコールにも耐えて。
それに引き換え、脳と心は、愚痴やワガママの言いたい放題。
ダダをこねる子供のように、抑えがきかない時もあった。
そんな暴虐にも耐えて、この身体は生き残ってくれた。
人間の身体には、強く生きようとする本能と力が備わっている。
心臓も・肺も・腎臓も・肝臓も・膵臓も・脾臓も・胃も・腸も・・・
脳が怠けても心が拒んでも、生きるために必死に動き続ける。
例え、死に勝てない性があったとしても、身体は精一杯生きようとしている。
それを、脳と心が邪魔してはいけない。
自分で自分を傷つけ、自分で自分を滅ぼすようなことをしてはならない。
泣きながらでも負けながらでも、心は、身体を裏切るようなマネをしてはならない。
時には、必死に生きようとする身体に心を従わせなければいけないこともあるのだ。
顔の造りがマズくても、スタイルが悪くても、メタ坊に寄生されても、ハリツヤがなくなっても、この一年、自分に仕えてくれた唯一の身体。
その労をねぎらって、今夜は、汗と脂と誇りにまみれたコイツをゆっくり風呂に浸からせてやろう。
それから、黒ずんできた腹をアルコール消毒だ。
さてさて、来年はどんな経験が私に巡ってくるのか・・・
少なくとも、来年も楽には生きられるとは思えない。
でも、楽であっても下り坂を下るより、キツくても上り坂を登っていく方がいい。
私が求めるものは、上にあって下にあるものではないから。
私が目指す目的地は、上にあって下にあるものではないから。
いつか無くなるこの身体とタッグを組んで、また来年も悪戦苦闘に挑んでいくしかない・・・
やっぱ、それしかないね。
公開コメントはこちら
特殊清掃プロセンター
遺品処理・回収・処理・整理、遺体処置等通常の清掃業者では対応出来ない
特殊な清掃業務をメインに活動しております。
◇お問い合わせ先◇
0120-74-4949(24時間応対いたします)