プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★時悠人の黄金週間

2007-05-06 11:12:35 | 日記・エッセイ・コラム

 今日はゴールデン・ウイークの最終日。テレビでは、飛行機やJR、高速道路の渋滞と帰省状況を報じ、通常の生活に戻る。私は、お盆や年末始とあわせて「日本の三大風物詩」と命名し、ここ30年間、それとは無縁の生活を送ってきた。

 性格的にも生理的にも、混雑が嫌いなので、自分の意思で回避できる場合は極力、世の中の動きに逆らってきた。現役時代は、この時期には有給休暇をとらず、周囲の人に譲り感謝されたが、かえって本人は面映かった。

 今は名実共に”時悠人”。世間の喧騒とは無縁な生活だけに、ゴールデン・ウイークが終わる頃合に動き始めることができる。明日から10日まで、小旅行の予定を組んだ。奥入瀬の新緑と五能線の旅を楽しみたい。

 というわけで、11日までブログをお休みします。


★高野連VS高体連

2007-05-05 10:12:29 | スポーツ

 高校野球の「特待生」問題は、いまや国民的関心事になった。高野連が発表した特待生制度適用校の数は、「376校、7,971名」にのぼった。高野連は「学生野球憲章は改正しないで、特待生制度をなくす」とし、他スポーツとは一線を画す方針だ。「何故、野球だけが別扱いなのか」との素朴な疑問が消えない。

 そこで、「高野連」と「高体連」の歴史と組織図を調べてみた。「高体連」には、32競技の下部組織があるが、野球競技はなく、野球は「高野連」の傘下で活動している。同じ高校生のスポーツなのに、寄って立つところが違うのだ。高野連は、昭和21年に誕生し、高体連は昭和23年の後発組織。歴史の違いと言ってしまえばそれまでだが、高体連創設の際、なぜ、野球を取り込まなかったのか?

 戦後、プロ野球が誕生した時期だけに、学生野球側が厳しいアマチュアリズムを掲げたことは十分、理解できる。だが、野球以外のプロスポーツはなかった時代と、60年経った現代では状況が全く異なっている。

 余談だが、「日本学生野球憲章」の全条文を読んでみて驚いた。入場料収入の収支決算報告書の提出や、年度の事業概要と経理方法の提出なども義務付けている。縦割りで屋上屋を重ねる組織と付随業務の膨大さは、行政組織の構図そのものだ。

 そもそも、特待生制度は、個性重視の教育方針のもと、一芸に秀でている若者を育成するために創設したもののはず。単に、高野連に限定した議論に終わらせることなく、文部科学省が真剣に検討する必要がある課題だと思う。


★体力づくり!華麗に発進!!

2007-05-04 13:35:02 | 日記・エッセイ・コラム

 桜の花も散り、新緑が映え、つつじが見頃を迎える5月。いよいよ外を走る絶好のシーズンが到来した。今後のトレーニングに備えて、半年振りに「体成分検査」を受けたら、予期せぬ結果に驚いた。

 ここ2年間、検査のたびに下降線を辿っていたフィットネス・スコアが上昇に転じたのだ。体重が、昨年暮れに55㎏を割ったのが57.8kgに戻り、BMI(体重÷身長(m)の二乗で表す体格指数)が19.5に。標準値(19.8~24.1)までもう少し。

 体脂肪率は、13.2(前回13.6)。骨量、基礎代謝量、筋肉量等の数値もすべて増えた。また、筋肉量バランスは、左右均衡。上半身の筋肉(上腕、胸、ウエスト)の脆弱さも、ほんの少し改善された。トータル的にトレーニング効果が出たことになるが、あくまでも標準的なレベルに復活したもので、アスリート体型までは程遠い。

 いずれにしても、体力低下に歯止めがかかり、「歳をとっても筋肉が付く」ことを実証できたことが嬉しかった。昨日、今日と20度を超す暖かさのせいか、腰の痛みも感じない。これで、本格的なトレーニングに向けた準備態勢が整った気がする。

秋シーズンに向けて”華麗に発進”の宣言だぁ~!!


★還暦を迎えた憲法

2007-05-03 09:56:04 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は憲法記念日。制定から60年の節目は、「還暦」にあたる。中央5紙の社説は、いすれも憲法問題を取り上げており、各紙のポリシーが窺い知れる。ここで、憲法談義をする気などさらさら無いが、「特待生制度」に揺れる高校野球に共通する要素を見つけた。

 そもそも、世の中で常識化し定着した価値観が、既存の法令やルールに反した場合の解決策はどうあるべきか?この素朴な問いに、多くの人は「現実に合わせるべき」と、答えるに違いない。

 野球以外のスポーツでも、「特待生制度」は導入されているし、私学のセールスポイントなのは、もはや常識。高校野球のレベルアップに貢献している事実も否定できない。一方、野球憲章で禁じている金銭的な特別措置が、アマチュアリズムに反するとの見解もそれなりに理解はする。しかし、安倍総理が進める「学校選択制」は、金持ちの子弟が評判の良い学校を選べる制度だとすれば、貧乏な家庭の子弟に対し、学校側が金銭的援助をする逆選択制があっても不思議ではない。

 現実には、特待生制度を利用したビジネスやブローカーが横行している。プロ野球界との仲介が本職のブローカーが、若者の夢を食い物にしている実態をどう解消するのかが根本問題だが、それは資本主義が持つ宿命と認識すべきだ。

 かつて、総理大臣が「自衛隊は自衛隊だ」と国会答弁した時代から、「自衛隊は軍隊」として通用する時代になった。国民の価値観が変わったからだ。戦後レジゥムからの脱却などと飾らず、21世紀に相応しい国のあり方、制度のあり方を模索する姿勢は、政治だけでなく教育・スポーツの分野でも同様だと思うのだが。


★野球の新時代到来か

2007-05-01 09:56:03 | スポーツ

 野球界で地殻変動が起きている。西武の裏金問題は、ドラフト制度のあり方だけに留まらず、高校野球の特待生制度にも波及した。自由競争社会の宿命として片付けるのは乱暴だが、野球に夢を託す子供達に悪影響を与えないように願う。

 四国のアイランドリーグに続き、今年、「北信越ベースボール・チャレンジリーグ」が誕生した。石川・富山・新潟・長野の4県4チームの構成。選手よりも、金森栄治・木田勇・鈴木康友などの監督の顔が、私には懐かしい。経営的には厳しいだけに、新たな挑戦を祝いたい。

 さて、四国からは、今年、巨人等へ5人の選手が入団したが、彼らは決して野球のエリートではない。シーズン中は、球団から月給を支給されるが、オフの時期は働いて生活費を稼がなければならない。プロへの道は厳しく、夢を実現するのは容易ではないが、野球にかける情熱は人一倍強い。

 四国リーグの選手達は、少年野球教室や通学路の見守り活動などを通じて、地元に貢献し、支持層を増やしてきた。四国・北信越リーグとも、プロ野球空白地帯だ。来春には、九州と山口県の球団でリーグが新設される予定とも聞く。「郷土の球団」として、地域住民の共感を呼ぶに違いない。裾野が広がり、ボトムアップで閉塞感漂う野球界に新風を吹き込み、楽しい夢を与えてくれることを期待したい。