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時悠人chosan流処世術

★バブル人気の正念場

2007-05-18 08:44:54 | 日記・エッセイ・コラム

 飛ぶ取り落とす勢いの宮崎県知事が県民に謝罪。理由は、「裏金」の発覚。知事就任時、「もう裏金は無いですね。あるなら徹底的に膿を出さないと恥の上塗りになる」と、宣言した手前、その後の対策が手ぬるかったと批判されてもやむを得ない。

 ところが、マスコミは隠していたセクションを責めるだけで、知事には好意的。実に得な御仁だ。確かに、彼が関与しているものではなかろう。だが、性善説で膿が一掃できるなら裏金問題なんぞは発生していない。自己申告の猶予期間を置いた後、調査委員会などを設ける姿勢が無かった点は甘いと言わざるを得ない。

 ともすると、商工観光部長としての活躍振りばかりが目立ち、本来の緊縮財政課題にメスが入らない印象が強い。宮崎県の注目度向上においては、大殊勲をあげた。レールを敷いたあとは、担当者任せで十分成果が期待できる。トップの仕事はそこで止めるべきだ。

 日本経済が2003年以降、年率2%前後の堅調な伸びを持続している中、政府に財布の紐を緩める姿勢が見られる。東国原知事には、大衆人気におぼれることなく、赤字自治体の範となる抜本的な策を示す正念場を迎えたと思うのだが。