プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★娘達からの「母の日」ギフト

2007-05-14 09:32:58 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0006_5  「母の日」に、長女から届いた花束で、我が家の玄関が華やかになった。自分では、時々、切花を買うくらいなので、まとまった花束を貰うと心浮き立つものらしく、妻の表情に表れていた。Epsn0003_1

こんなに沢山あるのだから、私の部屋にも2,3本飾ってくれても良さそうなものだが、そんな気遣いは皆無。これも、私の日頃の無粋さゆえか。花を愛でるデリカシーは持ち合わせているつもりなのに、、。Epsn0009_5

二人で眺めていたら、次女から電話が入った。声のプレゼントに、妻の声が心なしか、いつもより弾んでいた。二人の娘からの予期せぬ贈り物が余程嬉しかったに違いない。

 さて、次女の話は、日本の私立中学校の生徒が、クライストチャーチに短期留学中、通訳をした時のエピソードだった。現地人には、日本人ゲストは大歓迎で、ホームステイの受け入れ先の希望も多いそうだ。理由は、礼儀正しくおとなしいから。バス会社も日本人向けには、乗り心地の良いバスを用意するし、優良ドライバーをつけるとか。Epsn0022_4

  最近の子供はファーストフードに慣れていて、上手に利用するが、「日本のマックと同じ味や!」には、、、、? 子供達は、屈託無く異文化に飛び込もうとしているのに対し、添乗の先生方は、「積極的に行動しろ。自立しろ」と、こと細かに指示。「いちいち指示されたのでは、自立行動なんて出来やしない」と、生徒達は陰口を叩いていたとか。

 また、不測の事態が発生すると、子供達よりも先生方からの注文が多くなるようで、一体どちらが自立すべきなのかと狼狽振りが滑稽だ。ドライバーからは、「日本人はどうして窮屈なスケジュールで、色んなところを見歩くのか?」との質問も。どこへ行っても、日本人気質だけは変えようが無いのかも知れない。


★五能線の魅力

2007-05-12 11:05:32 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0040_1  「一度、五能線に乗ってみたい」との思いが、ようやく実現した。東北を訪れるたびに、今度こそと意気込みながら出来なかったのは、極めて不便な支線だからだ。この不便さがたまらない魅力でもあった。ところが、クルージング・トレイン”リゾートしらかみ”なるアイディアが、従来のイメージを一新した。Epsn0041_3 Epsn0043 Epsn0046_1

写真は、動く車内から撮ったもので見難いが、岩木山の山容の変化がお分かりになるだろう。青森県のシンボリックな存在の岩木山を取巻くように、五能線は走る。

 さて、”リゾートしらかみ”とは、随分ハイカラなネーミングだが、何のことはない。全国にあるローカルの快速列車だ。ところが、全席指定で、編成は3両仕立て。1号車と3号車には展望ラウンジを設け、2号車はボックス席。ボックス席は、テーブルを挟んだ4人がけだが、ゆったりしていて背もたれをスライドさせると座席はフラットになる。

 ユニークさは、車両のつくりだけではなく、ソフト面でも見られる。運転日・区間・時刻及び編成によるが、津軽三味線の生演奏や津軽弁「語り部」の実演サービスまである。

Epsn0002_6 更に、”リゾートしらかみ4号”(秋田行き)限定だが、川部から鯵ヶ沢までの間に、車内備付けの用紙に記入して車掌に渡すと、「晩酌セット」の予約が出来る。あきた白神駅を発車後(17:26)、車内販売員が席まで届けてくれ、料金を支払う(1000円)システムだ。終着秋田到着が18:59だから、日本海に沈む夕日を観賞しながら地元食材たっぷりの肴と地酒を味わえば、旅情ここに極まれりだ。


★日本三秘湯~谷地温泉~

2007-05-12 09:30:37 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0031_1 奥入瀬から国道103号線を青森駅に向かう八甲田山中には、蔦温泉や猿倉温泉、城が倉温泉等、個性的な温泉がひしめいている。規模では断然、酸ヶ湯温泉だが、「谷地温泉」の風情は格別だ。豊富な湯量と青森ヒバの浴槽底から源泉が湧き出ている風情は、まさに「日本三秘湯」の名に相応しい。Epsn0009_4

また、湯の浸かり方にこだわっているのも面白い。最初にぬるめ(38度)の「下の湯」に30分間、次に熱め(42度)の「上の湯」に5分間と説明書きがあったが、10分でギブアップ。湯治客は、この手順で1日2~4回入浴するそうだ。慣れてきたら、下の湯に1時間浸かるように言われたが、湯あたりしそうで、真似る気にならなかった。

Epsn0019_4 Epsn0024_3  谷地温泉は、高田大岳の登山口にもあたり、湿原めぐりも楽しめる好立地にある。 雪に覆われた湿原に水芭蕉の群生を見つけた。咲き始めたばかりで、小ぶりだったが、透明な雪どけ水に純白の清楚な姿を投影する神秘さに、ときを忘れてしばし見入った。Epsn0022_3 道端にふきのとうを見つけ、前夜、満喫した山菜料理の味を思い出し、自然の恵みに感謝。我が北陸も温泉どころだが、施設と料理の豪華さばかりが目立ち、素朴さと趣においては到底、及ばないというのが率直な印象だった。


★奥入瀬の早春

2007-05-11 14:56:07 | 日記・エッセイ・コラム

 約30年前、秋の紅葉シーズンに奥入瀬・十和田湖から八幡平エリアを訪ねたので、今回は新緑の奥入瀬を歩くことにした。JR青森駅からバス「みずうみ号」に乗り、焼山(奥入瀬の入り口)までの所要時間は約1時間10分。

Epsn0036 (左は「酸ヶ湯温泉」前のバス停)。暖冬とはいえ、八甲田の積雪は例年と変わらなかったそうで、笠松峠を越える際、道路両側の雪壁の高さが数メートルにも達しているのを見て、思わず引き返したくなった。199名の犠牲者を出した雪中行軍の悲劇が思い浮かぶ。標高1500m強の山だが、雪の深さは10mを超えるというからその厳しさが推し測れる。Epsn0027_1

 奥入瀬が近づくと雪が失せ、道端にふきのとうの群生が。”#春は名のみの風の寒さや~♭”といった感じで、これからが本格的な新緑シーズンを迎える。Epsn0007_4

Epsn0030_2 5月8日、幸運にも気温は18度まで上昇し、風も無くハイキングには絶好の日和となった。奥入瀬渓流は、焼山から子の口までの約14キロを指すが、石ケ戸から歩くのがお勧めだ。石ケ戸からは、車道から離れて設けられた渓流沿いの遊歩道を歩けるからだ。Epsn0040 Epsn0076 Epsn0060Epsn0077大小の滝の多さと自然体系。豊かな表情の変化を楽しみ、小休憩をとりながら2時間40分ほどで、子ノ口に着いた。ゴールデン・ウイークを過ぎたこともあり、渓流沿いを歩く姿はまばら。主要スポットで、バスや車を止めて記念写真を撮る人が多かったが、奥入瀬の良さは、歩いてみないと分からない。Epsn0034_1 Epsn0061_1 Epsn0039_1 Epsn0057_1 Epsn0067_2 Epsn0074


★気まま旅総集編~奥入瀬・五能線~

2007-05-11 11:06:04 | 日記・エッセイ・コラム

 Epsn0033 雪壁をぬければ奥入瀬湯のけむり 5月7日、小松空港から羽田経由で青森空港へ。バスでJR青森駅に移動し、奥入瀬渓流の入り口「焼山」までが初日の旅程。Epsn0070

Epsn0024_2 二日目は、焼山から石ケ戸までバスで約10分。ここから奥入瀬渓流の遊歩道を十和田湖「子ノ口」まで約9キロ。ゆっくり歩いても3時間みれば十分だ。「子ノ口」から休屋までは、約50分の十和田湖遊覧船で。帰りは、バスの車上から奥入瀬渓流を見ながら「谷地温泉」へ。Epsn0093

Epsn0004_4 Epsn0022_1  三日目。JR青森駅まで戻り、五能線”リゾートしらかみ4号”で、「黄金崎不老ふ死温泉」へ。海岸にある露天風呂からの日本海に沈む夕日は雄大。パノラマカー付きローカル列車の旅は、時間に余裕があれば、津軽三味線や民話の語り部の実演が楽しめ、お勧め。最終日は、東能代経由で秋田へ。秋田空港から羽田経由で小松へ帰着。

 行程だけでも、かなりの移動距離だが、雪の八甲田から新緑(やや早い)の奥入瀬・十和田、本数の少ない五能線の旅に加えて、佐竹二十万石の城下町秋田では、平野政吉美術館と千秋公園で遅咲きの桜見物と、随分欲張った旅になった。次回以降、スポット別にご紹介したい。