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時悠人chosan流処世術

★不安が増幅する社会

2007-05-19 08:41:43 | 日記・エッセイ・コラム

 長久手市で、ろう城する元暴力団員に警察官が射殺された。先日、町田市でも立てこもり事件があったし、長崎市長が選挙前に射殺された事件も記憶に真新しい。

 幼児虐待や尊属殺人、ゴミ屋敷や騒音おばさん等々、日常茶飯事のように報道される。政治家の事務所費や活動費の乱脈経理、官僚の天下りと談合、社保庁や官僚の無駄遣いなども単にモラルの低下では済まされない。いずれも、「美しい国」とは程遠い。

 安倍総理は、自衛隊を自衛軍に置き換え、海外派兵を可能にすることに政治生命を賭している。首相の私的懇談会の顔ぶれをみれば、集団的自衛権の概念が変わるのは時間の問題だ。教育再生会議も同様だが、メンバー選定段階で、一定の方向が想定されているのが常だ。

 しかし、今の日本社会をみれば、国際協力以前に国内の治安・安全に注力すべきではないのか。国民が安心して生活出来る基盤の上での国際協力でなければ、本末転倒だ。国益を省益、或いは、一部政治家の野望に利用されたのでは堪らない。

 警察官や消防隊員、或いはレスキュー隊員等々、治安や安全を守る仕事に従事する人達の苦労を考えると、リスクに見合った処遇が保障されているのか。SATの23歳エリート隊員の死が痛々しい。