プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★アンチ・エイジングの狙い

2006-05-23 08:34:06 | 日記・エッセイ・コラム

 最近、「アンチ・エイジング」なるものが注目を浴びている。誕生仕立ての、新しい学問分野だけに、各専門家が、それぞれの立場で旗揚げをしている。基本コンセプトは、老化を遅らせるための病気予防や治療方法、更には毎日のケアやライフスタイルに到るまでと、カバーする領域は広範。

 全国的には、既に「老化度判定ドック」を実施している病院もあるし、準備中の病院も増えている。老化度をチェックして、老化(⇒病気)を食い止め、医療費総額を抑制したいとの政府の思惑も絡み今後の展開に関心が集まるところだ。

 さて、老化予防は誰もが歓迎するところだが、アンチ・エイジングの目的とするところは、「健康に老いる」ことのはず。何も難しい新語を創らなくても、日常生活を見直すことから始めれば良いだけのことだ。私は門外漢だが、既存の生活習慣病予防と同義(或いはプラスアルファ)と考えても構わないと思う。

 最も重要なことは、若い頃から自分の生きがいやライフスタイルまで含めた人生設計を確立することだ。そうすれば、自ずと自分の身体をケアし、健康で老いる方策が見つけ易くなる。そうでないと、アンチ・エイジングなる運動論的な医療費抑制策の一環として、政府の得意な対症療法に振り回される危険性があると思っている。


★小さな政府構想の罪

2006-05-22 08:59:16 | 日記・エッセイ・コラム

 わが町内で、公民館の建替え費用の負担が問題化している。老朽化した建物を取り壊し、同じ場所に建設すると決まったのが、2年前。建設費用と地元負担金が具体化したのが、昨年秋のことだ。

 地元住民には、広報で情報提供されてきたが、切迫しないと関心を示さないのが世の常。一戸あたりの負担金が提示された途端、異論が噴出し始めた。「公民館の利用状況は?」「当町内会の負担額はどうやって決まったのか?」「一戸建てと借家の差は?」「マンションでも分譲と賃貸が混在しているテナントの扱いは?」等々。

 当町内会には、数百万円の余剰金(積立て基金)がある。これは、公民館が遠く、徒歩で30分はかかることと高齢化が進んでいるので、町内の集会所を建設しようと長年にわたり積立ててきたものだ。この際、基金を取り崩せば良いと主張する人と、初期目標通りにプールしておくべきだと言う人とに二分して対立。当然、最近引っ越してきた若い人は過去の経緯を知らないし、古くからいる人は反発する。

 政府が進める「小さな政府志向」は、地域社会の小さなコミュニティに補助金を出して行政機能を押し付けるだけで、問題を拡散しているだけだと実感させられる。箱もの行政のツケは、結局、国民が負うことになり、住民の損得感情と重なり、地域に亀裂を生じていることを為政者はどう思うのだろうか。蛇足ながら、役員7人中、町会の集会所建設反対意見は、私一人で四面楚歌。人生観が全く異なる中でストレスの日々が続く。


★羊の国へ帰ります!

2006-05-21 13:14:15 | 日記・エッセイ・コラム

 二人を見送った帰路、日本の英語教育のあり方に、またまた疑問が沸いてきた。私は、片言の英会話レベルだが、それでも何とか意思の疎通が出来た。特に、小泉VS小沢の党首討論をみて、義務教育は国の責任において一貫性を持たせるべきとの点で彼と意見が一致したし、両国の教育の違いを理解しあうことも出来た。

 別れるにあたって、彼に笑うに笑えない失敗談を伝えた。

先日、娘に電話した際、彼が電話に出た時のこと。「シー イズ アウト トダイ」(she is out to die)と言うので、びっくりしたのだが、実は「she is out today)だった。ご存知の通り、我々が学校で習う英語は、米語が圧倒的。NZLやオーストラリアは英語(=イギリス語)だ。さらに、なまりがひどいので、聞き違えるケースが多くなる。「セイム」(same)は「サイム」と聞こえ、ちっとも同じではなかった。

 このささやかな交流を通じて、文部科学省の国際人育成のために英語(アメリカ語)教育を義務化する方針は、ナンセンスだと実感した。必要に迫られれば勉強するものだ。一生、国内で活躍する日本人が大半なのに、何故、小学校から英語を学ぶ必要があるのか? アメリカン・スタンダードをグローバル化する危険性を国民はもっと真剣に受け止める必要があると思う。


★羊の国からコンニチワ!④

2006-05-21 09:38:56 | 日記・エッセイ・コラム

 長い旅も残り1週間。今日(21日)、彼らは金沢から京都に向かうので、朝から買い込んだ物の整理に追われている。京都・奈良・大阪と巡り、27日に関空からJAL便でクライストチャーチへと発っていく。

 おそらく、次の再会は3年後になるだろう。2011年にラグビーの世界大会がニュージーランドで開催されるからだ。私はラグビー・ファンだし、彼は元ラガーマンだから一緒に観戦する約束を交わした。

 彼は大怪我をして若くして引退したが、順調だったらオールブラックスのメンバーになれたかも?仔細は分からないが、少なくとも、目標にはしていたようだ。現役時代、80㎏の体重が今は120㎏。とても、フルバックを守っていた面影は想像出来ない。松井の負傷もこれありで、洋の東西を問わず、「無事これ名馬」だとつくづく感じた。


★羊の国からコンニチワ!③

2006-05-20 09:52:24 | 日記・エッセイ・コラム

 NZLのゲストは、日本滞在も2週間を過ぎると、箸の使い方も不器用な日本人よりもはるかに上手くなった。何よりも嬉しいのは、毎日の食事をすべて平らげてくれることだ。 「日本の食事は何でも美味しい」というのが、彼の率直な感想だが、唯一、馴染めないのが”納豆”。どうも鼻につく独特の臭いがダメの様子。

 さて、車は日本とNZLは同じ左側通行だが、向こうでは、右折車が左折車に優先する点が日本と違う。また、日本人の多くは発進時に便利なように、車庫入れや駐車枠にバックして車をとめるが、NZL人は殆んどの人が頭から突っ込むそうだ。私が車をバックさせる度に、心配そうに「後ろが見える?」かと、後部座席の大きな身体をシートに沈めていた。

 また、雨が降りそうだから傘を持って出かけようとすると、傘はささないという。少々の雨なら濡れてもOK。お腹さえ冷やさなければ大丈夫といって笑う。そういえば、外出中、雨が降り出したので洗濯物を取り込むために、一旦帰宅しようとすると、放っておけば乾くから大丈夫だと、これまたおおらかだ。何事も自然流でコセコセしていない人間性が羨ましくもあった。

 自然を愛し、マイペースで自分の生活を楽しむ民族のようだが、買い物した品物を車内に置いて別の店に入ろうとすると、「持っていかなくて良いのか?」と急に不安気な顔になった。やはり、治安面では日本の方がまだまだ安心出来るようである。