「昼食は 妻がセレブで 俺セルフ」。第一生命のサラリーマン川柳の第一位は、殆んどのサラリーマン諸氏がうなずく秀逸な一句だ。 今日も行列に並び、慌しく昼食をすませる姿が目に浮かぶようだ。
二位の「年金は いらない人が 制度決め」や「2歳だろ トロ ウニ選ぶな 卵食え」など、いずれも風刺が効きすっと頭に入ってきた。 ベスト10の選には漏れたが、「チルドレン きっと来る来る 反抗期」というのも、9月の総裁選を想起させて、私は気に入った。
ちなみに、昨年の一位は、「オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る」。一昨年は、「課長いる? 返ったこたえは 『要りません!』」。毎年、見事な作品に感心させられるが、微妙に変化している時世を見事に掴むセンスに脱帽だ。
「昼食は 夫セレブで 妻セルフ」になれば、世の男性は心やすらぐのに、川柳にならないところが奥深い。現実は、「汗をかく 夫は会社で 妻はジム」(一位の盗作)。オソマツさま!