プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★旅行ハプニング集②where is a doctor?

2010-03-07 10:38:09 | 日記・エッセイ・コラム

 2月23日、リスボンからアムステルダムへ向かう途中のこと。機内サービスの軽食を食べ終え、うとうとし始めた頃だった。

 「We are looking for medical doctor」の機内アナウンスで目が覚めた。とっさに状況がのみ込めず、前方のパーサーを見ると、緊張で顔が青ざめていた。その足元に男性の両足がニョキッと伸びているのを見て、トラブルが発生したらしいと分かった。

 放送の1、2分後、白髪の紳士がパーサーの所へ歩み寄った。どうやら医師らしい。彼は、男性の横にしゃがみ込み、脈をとり始めた。パーサーがあわててカーテンを閉め切った。しばらくして、3人のパーサーが、最前列の乗客をほかの座席に誘導し、空いた席に医師と男性が座った。

 医師は応急処置を施し、パーサーは地上へ連絡をとっている様子だった。シキポール空港へ到着し、男性は医師に付き添われて非常口から救急車に搬送された。その後の経過を知る由もないが、「まさかの時は医者だのみ」だった。