プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★ポルトガル紀行②リスボン後編

2010-03-02 09:18:34 | 旅行記

20102_031  リスボンの市街地を電車で回ると、テージョ川河口に開けた「七つの丘の都」を実感する。狭く入り組んだ道路や急な坂を車に遠慮しながら器用に走る光景は、日本ではとても考えられない。20102_028 20102_009 線路にはみ出した車の持ち主をさがす怒声が飛び交っても、持ち主はのんびり買い物。車を避けるために、電車がバックしたのには度肝を抜かれた。

20102_019  露地の狭い広場は、6月には通称「イワシ祭り」(聖アントニオ祭)の会場と化す。街じゅうにイワシを焼く煙と匂いが充満し、庶民パワー全開だそうだ。まさに、飾らず気取らぬポルトガル文化が息づいている。20102_015_3

  もうひとつ忘れられないのが、民族歌謡のファド。ファドとは、「運命」の意味だそうだが、酒場やレストランでファドを聴きながら夕食をとると、一段と旅情が高まる。抒情的で物悲しいと聞いていたが、カンツォーネ風で楽しいひと時だった。

 シャンソンやフラメンコ、ホイリゲ、或いは、タンゴ、サンバ等々、外国では民族舞踊や音楽を楽しむ大衆酒場が賑わっている。日本の津軽三味線や沖縄民謡など同質の文化が、地方限定的なのが惜しい。20102_131_3

 翌日、酔いが残る足取りでホテル周辺を散歩したら、下町の雑踏とは趣の異なるリスボンの別の顔が見えた。