プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★「利尻礼文」道中記~番外編~

2007-07-31 10:19:23 | 日記・エッセイ・コラム

 ”時悠人”の旅につきもののハプニングは、今回も健在だった。最大の失態は、トレッキング中にデジカメを落として壊したこと。高山植物の名前と図鑑を見比べながら歩いていたら、浮石に足を取られた。体は軽い擦過傷で済んだが、カメラは重症を負った。花や利尻富士の秀峰をブログ上で紹介出来ないのが残念だ。

 礼文島は、日本最北端の島。「冬場の雪が大変でしょう」と、複数の人に訊いた。「雪は、せいぜい1m位しか積もらない。道内ほど多くないよ」、「気温だって、めったに零下10度以下にならない」と、異口同音の答え。沖合いを流れる海流のおかげだというが、風が強く、体感温度は厳しいとのことだった。金沢で積雪1mは大豪雪だし、気温が零下になることは少ないだけに、尺度の違いを思い知った。

 ガソリンスタンドの価格表を見て驚いた。レギュラー・ガソリンが1?あたり174円、灯油が87円とべらぼうに高い。車や灯油が必需品の土地だけに、8月以降の値上がりが生活に影響を及ぼすに違いないが、「しようがないよ」とあっけらかんとしていた。

 長く厳しい冬に耐え、短くも華やかな夏を謳歌する土地の人達の屈託の無い笑顔。彼らの前向きで逞しい生き方は、厳しい自然環境に育まれたものだと実感した。