原油高に伴い、輸送業界や原油製品加工業界だけでなく、銭湯、サウナ、漁業等々、日頃何気なく看過している業界にまで波紋が広がりつつある。
公共交通機関が発達している大都市にくらべ、ローカルではマイカーは必需品なので、ガソリン代の高騰は、直接、懐に響く。金沢市は、ガソリンスタンドの激戦地だけに、コスト削減に努める経営者の姿が目立つ。そのせいか、無人スタンドの普及率は全国３位だ。
最近、市内のガソリンスタンドを見て気付くのが、看板に料金表示をしない店が増えつつあること。利用者には、表示がある方が便利だが、経営者にとっては都合が悪い。他店と比較されるので、値上げすれば顧客が離れる。といって、値下げすると業界から叩かれる。そこで、面白い趣向をこらした無人スタンドが登場した。
給油し終わると同時に、料金支払い画面がスロットマシンに変身する。停止ボタンを押すと、三つの絵柄がそろい現金が戻ってくるという仕掛けだ。ちなみに、はずれはなく、１リットルあたり最低１円、最高額は７円のキックバックになる。
私は、この方式で３回給油したが、５円２回と２円１回を当てた。 金沢市内の５月末現在のガソリン価格は、リッターあたり１３３円前後。その店は価格表示していないが、通常価格１２６円なので、リッターあたりの単価で計算すると随分安くなる勘定だ。
とにかく、現金でキックバックとなると、ギャンブルの楽しみも手伝い、口コミで評判になり昼間でも車列が絶えない。石油業界の儲けというのは？？？